「2009年に中国のミサイル攻撃で新たな日中戦争が始まる」という近未来シナリオを描いた『ショーダウン』(対決)という本を産経新聞6月27日付朝刊で紹介しました。アメリカの国防総省の元高官二人が書いたシミュレーション(模擬演習)のようなフィクションです。

そのシナリオでは中国が巡航ミサイルを靖国神社に撃ちこみ、尖閣諸島への侵攻を始めても同盟国のアメリカは援軍にはこないという悲劇的な想定でした。ところがその想定にはさらに「中国の命を受けて北朝鮮が核ミサイルを大阪に撃ちこみ、大阪市は人間も建物も蒸発する」という究極のフィクションが記されていたのです。

でも私はあまりに荒唐無稽、あまりに日本にとって痛ましいと感じ、その部分は報道しませんでした。ところがその直後に北朝鮮が日本の方向に対して各種のミサイルを発射してきました。なにか不吉な感じがしてなりません。フィクションとはいえ、現実の展開をなにやら微妙に示唆する想定なのです。

やはりこの世界には脅威とか、攻撃性の強い政権とか、ミサイル発射といういやな現実が厳存する、ということですね。