北朝鮮のミサイル発射により日本の安全を守るためには日米共同のミサイル防衛の整備を、という政策への国民の支持がまた一段と強くなったようです。しかしこのミサイル防衛に一貫して激しく反対してきた朝日新聞はいまはどんな意見なのでしょうか。

 

朝日新聞のミサイル防衛反対のキャンペーンは中国政府と語調や歩調を合わせるような形で長いこと続いてきました。ほんの一例をあげれば、2001年5月10日の社説「はっきりNOと言え ミサイル防衛」は、中国の反対などを理由に強い反対論を展開していました。もっとも当の中国が最近は日米ミサイル防衛への反対をあまり表明しなくなり、それと符号するかのように朝日新聞のミサイル防衛反対も勢いがなくなってきました。

 

しかし朝日新聞の過去の反対論には、いまの現実からみての明らかなミスをどう処理するのか、と問いたくなるケースもあります。2001年9月14日の「前のめりはよくない」という見出しの社説です。ミサイル防衛を推進する防衛庁長官の姿勢は「前のめり」だからよくないというのですが、これまた朝日独特の意味不明で情緒的な「前のめり」などという言葉で安全保障論議をねじ曲げています。私としては朝日新聞に対し「後のめりはよくない」という言葉をお返ししたいと思ったほどでした。

 

しかしこの社説で最もひどいのは「ミサイルごっこの『仮想現実』から一刻も早く目覚めるべきだ」と述べている点です。日本にとって脅威を与えうるミサイルという概念を「ミサイルごっこ」と揶揄するのです。日本にとってのミサイルの悪影響というのは「仮想現実」だと断じるのです。いまの北朝鮮のミサイル7発発射も「ミサイルごっこ」なのでしょうか。「仮想現実」なのでしょうか。

 

私は冗談ではなく、わが日本は国家安全保障とか国の根幹のあり方に関しては、朝日新聞の主張と反対のことをすれば、だいたいはうまくいく、と信じています。講和条約しかり、

日米安保条約しかり、ソ連へのアメリカと結んでの抑止政策しかり、です。このミサイル防衛も朝日は反対、日本国は賛成という選択で、全体としてはうまくいく、ということでしょうか。