ではアメリカのNBRネット論壇のサイトに記載された興味あるコメントの紹介を続けます。
おもしろさとなると、どうしてもグレゴリー・クラーク国際教養大学副学長の言葉がまず目につきます。原文の英語を私が訳します。

クラーク氏は「日本人は中国人よりも生来、攻撃性、侵略性が強い」と10月はじめのサイトに記述しました。「生来」というのはinherently という英語を使っています。「生まれつき」「遺伝子的に」という意味もあり、この語をネガティブな形容詞につけると、人間の特徴の評としては人種偏見ぎりぎりまでいきかねません。
「日本人は遺伝子的に独創性がない」といえば、人種偏見とされるでしょうね。

クラーク氏のこの「日本人は中国人よりも攻撃性が強い」という断定に対し、NBRへの他の投稿者から「では中国のチベット占領はどうか、ベトナム侵攻はどうか、インドとの戦争はどうか」という疑問が呈されました。それに対してクラーク氏は以下のような記述を次々に書いています。

「世界、あるいはアジアにとって共産主義の中国は民族主義の日本よりもはるかに脅威ではない」

まずここから始まり、中国のチベットへの侵攻や占領についても以下のように擁護します。

「チベットは常に中国の領土だった。台湾の国民党に聞いてみればよい。1959年には中国はインドあるいはCIAに支援され、煽動されたチベット人の反乱に単に対応しただけだ。国民党は中国がもっと強く対応すべきだったと信じている」

つまりチベットは歴史的にも一貫して中国の自国の領土であり、そこで中国はなにも不当なことはしていない、というのです。では最近のチベット少年への銃撃事件はどういうことなのでしょうか。
ベトナムへの侵攻(1979年)についてはクラーク氏はさらにユニークなことを述べています。

「ベトナム(侵攻)は中国側が中国の生来の侵略性という神話を消すために、わざと熱をいれないで戦った国境紛争の戦争だったのだ」

へーえと思わず、声が出てしまう珍説です。
クラーク氏はさらに中国とインドとの戦いについて以下のように中国を弁護します。

「インドとの戦争はインド軍がインドの地図でも中国領と明示してある地域に侵入してきたことで始まった。中国軍はインド軍に反撃して、後退させ、インド側が領有を主張する地域にまではあえて入らず、捕獲したインド軍の武器を返還した」

そしてクラーク氏は次のような深遠な日中比較の考察を書いています。

「日本もさまざまな戦争でこのような穏健さをもって行動すればよかったのだが」

以上はクラーク語録の一部を日本語に翻訳しただけです。
クラークさん、また「右翼の卑劣な攻撃」とか「事実をゆがめた」といわないでください。