この「世界抗日戦争史実維護連合会」はいろいろなところに顔を出し、手を伸ばします。「南京大虐殺」での日本糾弾、「米軍捕虜虐待」での日本糾弾など、次々に矛先を繰り出してきます。
同連合会は最近のアメリカでの「南京」映画でも陰の主役でした。そのへんの実情を以下のレポートで紹介しましょう。文藝春秋最新の4月号に私が書いた「『ザ・レイプ・オブ・南京』映画の罠」という論文からの抜粋です。
慰安婦から南京へと「日本叩き」の糸をたぐっていったら、またまた抗日連合会にたどりついた、という報告です。
南京事件についての映画がアメリカ側で作られる、という話を昨年秋に聞いたとき、「あっ、またか」と感じた。同時に、まさか、再度のデマでもないだろうとも思った。
なぜなら、そのつい数ヶ月前に「南京事件を描いたハリウッド映画がクリント・イーストウッド監督、メリル・ストリープ主演で制作される」というデマが広範囲に流されたばかりだったからだ。二〇〇六年一月、このデマは読売新聞が上海発で転電したためて、日本国内に最初に伝わり、ざわめきを起した。
中国側が「南京大虐殺」をテーマとするプロパガンダ映画を作ることはとくに驚きにはあたいしないものの、主体がハリウッドとなり、しかも全世界で人気を博すアメリカ映画界の巨匠と名女優の登場となれば、話は別だからだ。
しかし私自身がイーストウッド監督のマネージャーに電話して直接、問いただしてみると、「まったくのウソですよ」という答えが返ってきた。そしてその虚報の流れをさかのぼっていくと、デマのそもそもの出所はアメリカに組織をはりめぐらせる中国系の政治活動組織「世界抗日戦争史実維護連合会」(以下、抗日連合会と略)だったことが判明した。この組織は後述するように、中国政府とも密接なきずなを保つ反日団体である。
ところが今回は映画を制作するアメリカ人の当事者が公開の場に出て、その意図を明確に語っていた。大手インターネット企業のAOLの副会長テッド・レオンシス氏である。彼が制作に私財二百万ドルを投入したという。アメリカがからんで南京映画が作られることはまちがいなかった。ところがこの映画にからむその後の展開をみていくと、まるでブーメランのように、また前述の抗日連合会など中国系の反日団体に結びついていくのだった。この点は日本側の感覚としては、なんとも薄気味悪い実態なのである。
そもそも南京映画がいまの時点でこれほど話題になる最大の理由は、二〇〇七年が日本軍による南京攻略からちょうど七十年になることだといえる。
さてレオンシス氏は今回の映画について以下のようなことを語っていた。
「二年ほど前、自分のヨットでカリブ海を航海中、『レイプ・オブ・南京』の著者アイリス・チャン女史の死亡記事をやや古い新聞で読み、その本に興味を抱いて読了した。その書の内容に引き込まれ、映画を作ることを思いついた。同書によると、一九三七年末の南京では日本軍により非武装の中国人三十万以上が殺された。だがその物語はまだ一般には伝えられていないと思った」
この映画の監督にはアカデミー賞短編ドキュメンタリー作品賞を得たビル・グッテンターグ氏、撮影にはバディ・スクアイア氏、音楽にはグラミー賞受賞のルー・リード氏の起用がすでに決まっているとのことだった。
いま五十歳のレオンシス氏自身はAOLを発展させた実績のほかにも、娯楽やスポーツの経営で知られる。リベラル志向のビジネスマンとしてこの種の政治メッセージのにじむ芸能、芸術の活動にも何度もかかわってきた軌跡がある。
しかし彼が『レイプ・オブ・南京』という書に触発され、その書を土台に映画制作にとりかかったという点は気になった。
日本でも悪名の高いこの書は「南京大虐殺」を昭和天皇あるいはその側近から事前に出た命令による計画的な行動だと示唆し、その結果として中国の民間人合計三十万以上、あるいは三十五万が日本軍によって殺されたとし、その後も日本側はそのことに対しなんの処罰も受けず、反省も謝罪も、歴史教育もしていない――と断じていた。南京での日本軍による殺戮を「太平洋のホロコースト」と呼び、もっぱらナチスのユダヤ民族絶滅の行為と同等に扱っていた。
この『レイプ・オブ・南京』は全米で話題となり、すぐに十万部、二十万部という売れ行きを記録し、ベストセラーの一角に食い込んだ。このときにこの書の宣伝や販売に全面的に協力したのが前述の中国系の抗日連合会だったのである。
しかし、まもなく『レイプ・オブ・南京』には事実のまちがいやゆがめが多数あることがアメリカ側の学者やジャーナリストによっても指摘されるようになった。チャン氏は実際に日本を訪れることもないまま、日本全体を有罪だとして告発する形で、この書を書き上げていたのだった。
ちなみに日本国内でも『レイプ・オブ・南京』の事実のまちがいや偏向、写真の誤用などが指摘されたが、アメリカという舞台でそのことをきちんと表明する日本側の声はなかった。
さてこのドキュメンタリー映画は『南京』というタイトルで二〇〇六年十一月末ごろまでには完成し、独立系の中小プロダクション制作の映画作品を審査する「サンダンス映画祭」のドキュメンタリー部門に出品された。そしてこの一月中旬の最終審査でドキュメンタリー部門応募の八百点以上のなかから、最優秀賞や監督賞などこそ取らなかったが、編集賞という賞に選ばれたのだった。
長さ九十一分だというこの映画『南京』はサンダンス映画祭での紹介では以下のように描写されていた。
「この映画は歴史上でももっとも悲惨な出来事の一つ、南京虐殺の物語を伝えている。一九三七年、侵略を続ける日本軍は南京で二十万人以上の罪のない中国人を殺し、数万人を強姦した。この恐怖のなかで少人数の欧米人たちが団結して異例のヒロイズムを発揮し、二十五万人以上の命を救った。これまでほとんど知られていないこの物語を全世界の観衆に示すのがこの映画だといえる(以下略)」
犠牲者の数が二十万人とされてはいるが、これだけでも基本的には『レイプ・オブ・南京』の記述や中国側の主張が映画の土台であることがわかる。
この映画はさらに完成前からアメリカ国内で活動する中国系団体の抗日連合会などによって、日本糾弾の手段としてさんざんに宣伝されてきた。同連合会のウェブサイトをみると、同じ映画『南京』の紹介もサンダンス映画祭での前述の描写よりもずっとどきつい記述でなされていた。しかもことあるごとにその種の記述がサイトに載るのである。
「この映画では日本軍の残虐行為の被害者のうちの生き残りが紹介され、とても信じられないような恐怖の体験を語る。中国人の男の体にガソリンが浴びせられ、火をつけられる。他の中国人男性は日本軍将兵が見物するなかですでに死んだ女性とのセックスをすることを強いられた」
「この映画では中国人の年老いた男性が自分の母が目の前で日本軍兵士の銃剣で刺殺された様子を語るうち、泣き伏してしまう光景が出る。彼の母親は彼の弟に乳を与えようとしたところをいきなり刺し殺されたというのだ。別の中国人女性は自分の幼い娘が日本軍に連行され、強姦されて殺されたことを泣きながら語った」
こんな調子なのである。
抗日連合会という団体はその活動目的について以下のように記している。
「わが組織は第二次大戦中に日本軍が働いた非人道的で過酷な残虐行為について一般アメリカ国民を教育することに献身する。日本政府は七十五年前に始めた戦争犯罪に対し、被害者への賠償をなにもせず、公式の謝罪もしないままでいる」
この宣言は戦後の日本が果たした賠償や謝罪や軍事裁判での幾多の死をもってしての償いをも一切、無視して、いつまでも日本軍の残虐行為を糾弾していく、というのである。この態度は反日と評する以外にないだろう。
現に抗日連合会の最近の「ニュース」ではアメリカ連邦議会下院に提出された日本軍の「慰安婦」非難決議案や同案を審議する二月十五日の公聴会の模様などを「日本の非」を露骨に非難しながら報じている。同連合会のウェブサイトでは同決議案の提案者のマイク・ホンダ議員をヒーロー扱いする書きこみの数々が踊っていた。
抗日連合会の各組織はみなアイリス・チャン著の『レイプ・オブ・南京』を積極的に宣伝してきた。そして今回も南京関連映画の宣伝に努めているのである。
このように南京事件のドキュメンタリー映画一つを追ってみても、すぐにこうした中国系の反日団体にぶつかるのである。この種の団体が日本非難のキャンペーンをアメリカで展開する理由はそれが国際的にも、また日本にとってももっとも効果が高いから、ということだろう。ハリウッド映画ひとつを例にとっても、アメリカのソフトパワーは全世界にアピールする力がある。アメリカ議会での採択決議も国際的な重みを持つ。
とくにアメリカへの安全保障面などでの依存度の高い日本にとっては、アメリカからの反日や侮日のメッセージは苦痛や打撃の度合いが高いことになる。日本をいつまでも弱く、道義的に国際劣等国の立場に抑えつけておこうとする勢力にとっては、アメリカからのその趣旨に沿った対日発信がもっとも強い効果を発揮するということである。
コメント
コメント一覧 (52)
結局、アメリカもWW2や東京裁判のコトがあるから、その点で国民感情的には中国と利害が一致してしまうんでしょうね。
自分のことばっかり、弱いものイジメが得意、プンプン臭う偽善・独善、考えれば考えるほど、中国とアメリカは性格が似てるような気がしてしまいます。
思えば日露戦争以後、日本を苛め抜いたアメリカです。中国の方が相性がいいと思えば、さっさと中国に乗り換えるでしょう。
今のプーチンロシアは日本が付き合えるような相手ではありませんが、共産主義革命が起こるまでは結構仲良くしていました。
ロシアもその気があるようだし、少しくらいロシアといちゃついて見せるくらいのあざとさがあってもいいんじゃないでしょうか。
中国ほど極悪にならなくたって、世界中に日本文化センターを作って、茶道・華道教室や日本語教室や、各国語訳の日本の本を備えた図書館や本屋を併設すれば?と思います。日本地味過ぎ。
確か「南京」をテーマに6本ほど作られるとか
着々と反日勢力の努力の結果が・・・
しかしまずいですね
映画の刷り込み力は大きいものがあります
このまま、日本が反論しなくては世界中が「南京」は事実だと思うでしょう
またしても日本政府は反論も抗議もしないのでしょうか
日本のイメージが悪くなるとビジネスにも影響が出ます
この映画で戦後日本の友好努力が水の泡と化す可能性もあります
「黄色いサル」といわれ人間扱いさえされていません
だからこそ捕虜に取らず降伏してきた兵士を殺した者もいるとか
反撃する力の無い「黄色いサル」に原爆を落とし、東京などで民間人相手に空襲を行いました
どこかに蔑視があったのだと思います
「殺しても構わない」と
今度の「慰安婦」「南京」でイメージが悪くなると
「悪い日本なら攻撃しても構わない」となるのでは?
「東京裁判」(中国の)が去年でたときには、授業中に学生に見せていた教師がたくさんいました(涙)
弁護士は日本人だけではなく、アメリカ人もいたこと、最後に判事がみんなあつまって中国の梅判事が熱弁をふるうシーンは史実ではないこと(集まりもしなかったということです)を教えましたが、また、日本から持ってきた4時間以上の大作「東京裁判」も貸し出しました(日本語力が低くてわからないでしょうが、実際の映像をつかっているので雰囲気だけでもわかるだろうと・・・)今年も大変そうです・・・・。
中国からもアメリカからも、悪のりしている韓国からも
この臭いがぷんぷん臭ってきます。腐った泥水のような悪臭が。
日本の国防兵器体系もアメリカ一辺倒から、EU製や純国産化にシフトして
「同盟国を貶めるとビッグビジネスを逃すぞ」
くらいの脅しは必要では?
日本文化センターはワシントンやパリなど世界の主要都市にはすでにあって、かなりの公的資金が投入されています。それでも日本全体のイメージを高める効果をあげていないところが問題だと思います。
アメリカは中国の軍拡や独裁に対し、日本以上に厳しい非難を浴びせています。政府も議会での多数派もこれまではそうです。歴史がらみでの日本叩きは中国好きなアメリカのリベラルがやっているわけですが、それが種々の理由で従来より広がったということですね。
アメリカ全体、国際社会全体が日本に対しいまネガティブになっているわけではありません。BBCの最近の世界世論調査で日本に対する好意や評価がきわめて大きかったこと(昨年の調査でも同様でした)、意味はあると思います。敵がどこにいるかを正確にみすえての反撃が必要でしょう。
もっとも個人レベルの怒りは私も同様ですが。
苦労されているようですね。
いまの国際基準でみての日本の道義性の高さや実際の国際貢献は、客観的に証明できるのではないか、と思います。
nhatnhanというつづりはついベトナム語を連想しました。
最近のアメリカ議会での日本誹謗の動きでの教訓が二つ、
第一はこちらが善意とかでいくら謝っても、効果はない(村山談話、河野談話がその典型)こと、第二は自国のことは自国で、というのがやはり世界の現実だということ。
そんな感想です。
だからアメリカの兵器ももう自動的には買わないぞ、という声が出ても、
不自然ではないですね。
確かに日本政府も非営利団体を設立してそこを使っての「反日対策」活動を官邸主導で行うべきですね。訳の分からない文化何とかにかこつけて官僚に金を使わせるなど無駄の極みです。
以前、中国朝鮮で戦時中に何があったのか、先方の文献で調べていた米国の歴史学者に聞かれたことがあります。「これだけ穏やかな日本人が、あの時代にそれほど酷いことをやっていたというのが不思議だ」と。私も当時は「それが戦争なのかなぁ」という程度の認識しかありませんでしたが、「MAO」など中国人の手による「文芸作品」を読んでつくづく認識しました。あれは、中国人でないと生み出せない残酷な行為です。日本人に歴史的にあのようなことを考えるイマジネーションはない。
日本人を知る人物ですら疑いながらも「昔は酷かったのね」と納得してしまう現状は、私も含め日本人の戦時歴史への認識不足だと大反省です。
なぜそこを不思議に思わないのかも解らない。
このグループの名前が、ホンダ議員の今回の決議案の最後の方にあるわけですが、そのことに触れない、産経以外の大手メディアは何をしているのでしょうね?
>nhatnhanというつづりはついベトナム語を連想しました。
うわ~さすがですね。
わたしのなまえのベトナム語よみです。
ベトナムにも3年ほどいましたので。
ベトナムもでたらめな国といえばそうなんですが、中国とはやっぱりちょっとちがいます。
中国人にはなにか陰があります。
外務省傘下の国際交流基金などは日本叩きの研究者に研究費を出してきたというのが現実です。
日本と同じ地域で覇権を確立しようと意図する国があれば、日本が弱いほうがその意図にかなうということでしょうね。
都合の悪いことは意図的に無視しているのだと思いますよ。
世界抗日戦争史実維護連合会については、これからもっと日本向けに報道していこうと思っています。
ベトナムには私も3年以上いたのですが、言葉は耳だけで覚えた片言、その記憶だとnhat というのは日本の「日」の部分に相当するのかな、なんて想像してます。
ベトナムの人、とくに南の人は伝統的に日本のことが好き、というのが私の印象です。昨年11月にハノイにいったときも、この印象は崩れませんでした。だから中国とは大違いです。
色々と調べているのですが・・・。中国系反日団体「世界抗日戦争史実維護連合会」は政府に依る中国共産党を崩壊から守る為の組織だと思っています。何故、中国が反日を殊更に行うのかの根本原因を探っていて納得出来る理由が見つかったのでTB「なぜ靖国参拝に固執するのか」させて頂きます。
要は中国は中国内部の内乱を静める為に民度の低い中国民衆の敵意を日本に向ける事に依って防ごうとしているのですよね。中国共産党の崩壊が掛かってますのでなりふり構っていられないゆえの反日行動であり[南京問題」「慰安婦問題」[靖国参拝」「遺留兵器問題」である訳です。
これを中国民衆に広く理解させる事(反日している場合じゃないぞ)というのを国際社会から言う事が必要と思っています。ただ中国は現在、検閲に依る中国国内から外部への情報鎖国を行っているので知らせる事が困難ではあるのですが、まずはこの情報鎖国を行っている事を責める事が肝要かと思います。それから現実を中国民衆に教える事ですね。
そうですよね。
私もご指摘のような諸点を、自分の著書『外交崩壊』とか『凛とした日本』『中国「反日」の虚妄』『日本に挑む中国』などで、いろいろな角度から書いてきました。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/y/51/
心強いです。
(以下引用)
慰安婦問題に詳しい秦郁彦氏の「慰安婦と戦場の性」(新潮社)によれば、(1) ベトナム戦争当時、公認の軍用売春宿が大量に設置された (2) 韓国はベトナム戦争に延べ31万人を派兵しているが、大量の混血児を残してきた (3) 湾岸戦争では男女混成部隊のアンケート調査で3分の2近くが前線で異性兵士と性的関係があったと回答している ―― などの事実が示されている。
明日の命も知れない極限状況に置かれた若い兵士たちの性的処理をどうするかは、古今、各国とも頭を悩ませてきた問題である。「慰安婦 狩り」という虚構によって日本だけが「20世紀最大の人身売買事件」などと指弾されるいわれはない。米下院の動きによっては、そうしたデータを材料に反転 攻勢に出ることも可能だ。
アメリカ軍にもビクトリーガールといふ制度があったやうに思いましたが、いまはなくなったんですかね。
そしてベトナム戰爭といへばソンミ村虐殺事件がありましたね。
1968年だから來年で40周年……。そして南京映画製作……。
下衆の勘繰りでせうけれども、なんだかなあ。。
だけど私は今まで慰安婦問題でここまで怒ったことはありません。
中国や韓国のバカバカしい主張は、とっくに聞き慣れてしまいましたし、同盟国であるアメリカに後ろから撃たれたことも、まあ想定範囲内かも。
アメリカの公正や正義がポーズだというのも織り込み済みです。
ですが日本側の反論を全く無視し、出版さえもさせず、恥じないどころか宗主国面して『甘く見ない方がいい』などと公言して憚らなかったことには大きなショックを受けました。
これまでは『日本はアメリカの植民地』という言葉はただの自虐ネタでしたが、今回これは真実だったんだと初めて実感しました。
人種差別も初めて実感しました。
戦前のご先祖様やアジアでは、もっと酷かっただろうとその怒りと悲しみを想い、こんなに情緒先行ではいけないと思っても抑えきれませんでした。
日本がアメリカに強要されてきた密約や経済協力が、もっと明らかになって、何とかしなければいけないと思う日本人がもっと増えることを望みます。
外務省傘下の日本文化センターや国際交流基金などの既存の機関はは、日本の広報に成果を上げてないことがわかったのですから、廃止も含めて根本的な構造改革が必要ですね。スパイ防止法と愛国法も。外国でおかしな証言者を集めたり、おかしな宣伝・扇動を行う日本人も、もっとその方法や目的を追求されるべきです。
中国が国内の問題から目を逸らさせるために外に敵を作る って目的で日本がフィーチャーされてしまっているなら解決できます。
ODAの見返りに、どこかアフリカとかの小さな国に身代わりに名乗り出てもらうのです。
「全て我々が日本兵に成りすましてやった事だ」と。
1.毎年毎年、昔の恨み話を聞かされるのは不快であるし、何の役にも立たない。中韓は未来志向になるべき。
2.自分のことを棚にあげて、中国が日本の虐殺、歴史改ざんを云々言うのは笑止千万である。
この世論を強化・拡大させる何かよい方法はありませんかね。
この件をハルノートにたとえる方が多いようですが、私は日清戦争後の三国干渉も思い出します。力の弱い国は、力の強い国から理不尽な要求をされても従うほかはない。それが悔しかったら、力をつけるほかはない。今の日本には、国際世論をひっくり返すほどの影響力はないのですから。
冷戦時代、日本はあまりにも恵まれた環境にいたので、国際社会が弱肉強食のジャングルのようなところだということを忘れてしまった。その結果がこれです。
文芸春秋の4月月号は拝読しました。
この件については、昨年の文芸春秋6月号にも書いておられますし「凛とした日本」にも書いておられますね。
古森さんは早くから警鐘を鳴らしておられましたが、これがアメリカで問題になれば、日本にとっては「慰安婦」以上の悪い影響が考えられますね。
「特にアメリカからの対日発信がもっとも強い効果を発揮する」という事はおっしゃる通りですね。
日本としては、早急な対策を立てる必要があると思います。
当時南京には、日本人や外国人の記者もいたでしょうし、関係した軍人も沢山いるはずですから、早急に事情聴取をしておく必要があると思います。
勿論戦争ですから、多少の民間人が犠牲になった事は当然あり得る事ですが、ユダヤ人問題の「最終解決」を目的として、ナチスが計画的に、また
組織的に実施した「絶滅作戦」などとは全く質的に異なる事はきちんと説明する必要があると思います。
また、「自由と民主主義」という同じ価値観を持つアメリカ人に対して戦後60年の日本の平和貢献(どことも戦争していない)事を十分に認識させる必要があると思います。
お知らせ、ありがとうございます。
なお花岡さんが書いている「日経BP」のインターネット版には私も定期にコラムを書いており、いま最新は同じ慰安婦問題で載っています。
ベトナム戦争での虐殺はアメリカだけでなく北ベトナム、解放戦線側もものすごかったですね。1968年のユエ虐殺などなど。どの国も、どの民族も歴史をさかのぼれば、いまの規準、国際基準で悪いとされることはやってきたということです。
しかしこの種の殺戮にくらべれば、「慰安婦」は次元が違う案件なのに、それだけを誇大宣伝して、日本叩きに使う、というわけです。
「情緒先行でもいけないと思っても抑えきれません」という記述は共感するところ大です。
この際、国際交流基金など日本政府関連の対外発信機関のオーバーホールはぜひとも必要ですね。
まさにanomalyなご提案ですが、おもしろいですね。
韓国、中国への対応と、アメリカへの対応とは構造的に違えるべきでしょうね。
中国には言論、報道の自由がありません。
韓国は理よりも情の過多のお国柄です。
アメリカでこそ、日本は反撃、反論を効果的に展開すべきです。
日本の対応として、ナチス・ドイツとでは根幹が異なること、さらに戦後の日本は道義面で輝ける実績があること、いずれも強調すべき重要点だと、私も強く思っています。
なるほど、三国干渉ですか。
いまの状況は国際的な苦境、国際的な現実の認知、という意味では貴重な警鐘だと思いたいです。
日経BPの古森様の記事も拝読してますよ。
いつも勉強させていただいてます。
http://specialnotes.blog77.fc2.com/
米国メディアも一つの方向へ絡めとられているのですね。
……。
東京裁判と一連の軍事裁判と講和条約とで、全部終わった、ということでしょうね。
ありがとうございます。
「南京虐殺30万以上」というのは中国共産党の反日プロパガンダであって、根拠はない、ということはニューヨーク・タイムズのコラムニストの
ニコラス・クリストフ氏が自分のコラムに3年ほど前に明確に書いていました。
それと同じ見解が同じ新聞の意見広告に載ってはならない、ということなのでしょうか。
それにしても、作曲家のすぎやま氏が一人で黙って、こういう試みを進めていた、というのは、うれしい話ですね。
お返事ありがとうございます。既にお承知だったのですね。失礼致しました。著書の紹介もありがとうございます。参考にさせて頂きます。
それで mike honda の英語版 wikipedia に反論に成りそうな日本語記事の追記を行っているのですが(小森さんの記事等も勝手にリンクさせてもらってます)。他の日本の方からリンクして貰ったものに朝鮮戦争時の米軍の強制連行に関するものが上がってます。1次資料としては不明確なので信憑性が無いかも知れませんが、対日非難するなら米国の蛮行も色々と明るみに出てしまうぞと議員・政府等に言えませんでしょうか? 出来れば対日非難決議案を取り下げて貰うのが一番のような気がしています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Mike_Honda
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1174135717/13
結構これは酷いです。沖縄では色々と合ったと言うのは報道されているので知っているのですが、この件は知りませんでした。
いまの時点での日本としての対応としては、アメリカの歴史上の非や悪を
指摘するよりも、「この決議案には事実誤認がある」「すでに処理済の案件を持ち出していまの民主主義、人道主義の日本を攻撃すると、反発があって、日米関係、日米同盟にも悪影響が必ず出る」というポイントを強調したほうが効果があるように思われます。その日本の反発が国民レベルで広がるという形になればなるほど、効果があるわけです。
在日米国大使館への日本語での抗議というにも一つの手かも知れません。
>日米関係、日米同盟にも悪影響が必ず出る」というポイン
>トを強調したほうが効果があるように思われます。
この点については、アメリカの名においてわざわざ敵を増やす必要がどこにあるのかと疑問を持つ人はいます。アメリカの軍事系掲示板での話です。やりたければ韓国自身がやればよいのに、アメリカの名を使われて迷惑だという意見です。
>えもんかけさん
>東京裁判と一連の軍事裁判と講和条約とで、全部終わった、ということでしょうね。
ご返事、補足ありがとうございます。
一事不再理の原則、それが法的な捕らえかたです。
そこは押さえておかなければならない。
外交的には残念ながら別です。
韓国とは無関係な在米団体が慰安婦20万人と言う韓国にとって敏感な話題を、近々トップが訪問予定先の米国から発信させる。
目論見の通り三国の新聞論調。
で真打が映画。
鮮やかな戦略です。
実際、古森さんのこの世紀のスクープが報道された日本でさえ当ブログ内を見ても同団体の思惑どおり、米国韓国また別な国を非難する発言が多く、米韓両国内での反応は想像の域を越えます。
柔道や相撲でも自分が技を掛け易いように相手が掛け難いように組手を取りにいくのは当たり前です。囲碁や将棋にも布石はあます。
感情的な反応は同団体に踊らされるだけ、有害無益です。
そんな簡単なことさえ見失っている。
国連というひとつの権威にはクマラスワミ報告/マクドゥーガル報告があり、過去に向き合っていない反省も謝罪もしていない、との誤った解釈が存在します。
慰安婦問題に興味を持つ人たちはその存在を知っておりその報告を鵜呑みしているでしょう。
今回の騒ぎは誤信の輪を関心のなかった人たちにも確実に広げていることでしょう。
ここは、諸国に保存された資料を活用して再度、慰安婦問題解明を進める決意であると、「女性のためのアジア平和国民基金」が適時に発表するしか無いように思われます。
決議はありがたく頂戴した上で決議に参加人たちにも手伝いをお願いするというテもあります。
過去に向き合っていない、反省も謝罪もしていない、と言う誤った解釈をこれ以上、野放しにしておくのは危険です。
「女性のためのアジア平和国民基金」はすでに関係各国の資料を収集し調査済みですがもう一度ハナから精査したいと公表すれば日本国の姿勢もパフォーマンスできます。
今回の慰安婦決議騒ぎは国内外にある誤った風評を正すチャンスを与えてもらったと捕らえるのが建設的です。
南京に関する映画は、これまでも中国・香港で作られていますが、映画としてあまりにも駄作で海外でヒットするような代物はでていませんよね(中国ではヒットしたのでしょうか)。「シンドラーのリスト」のような、よほど欧米人好みの感動作に仕上がらない限り、たとえハリウッドで作られたとしてもコケてしまうと思います。日本がヘタに過剰反応する方が、反日勢力にそれを利用されるのではないでしょうか。まして政府レベルで南京映画に関連し反論や抗議でもすれば、それをネガティブに報道する国内外メディアによって無用なパブリシティーが与えられてしまいます。とにかく今回の慰安婦騒動の二の舞になるのは避けるべきだと思います。
ほんとですよね。
この問題の核心の一つはまさにご紹介の点にあります。
慰安婦問題で日本の態度が気に入らないというのなら、当事者の韓国はオランダや中国などの政府、あるいは個人、団体がやればよいのです。
であるのになぜ直接のかかわりのないアメリカが出てくるか。それはアメリカを政治利用する勢力の戦術だからです。
「国内外にある誤まった風評を正す」という点の重要性はまったく同感です。
その風評を正す主体はあくまで日本でしょうが、日本の誰がそれをするのか。政府がするにせよ、他の方法をとるにせよ、ここまでくると、その土台にはまず「日本国民は不当な濡れ衣を着せられ、怒っている」という状態があるべきだし、自然と生じてくると思います。この日本人の正当な怒りが「感情的な過剰反応」になりうるという懸念もわかりますが、理性的な反論をする土台には静かな怒りがあっても仕方ないし、だからこそ反論の熱意がわいてくるのだと思います。
ご指摘の点の区分は私も十二分に認識しています。
民間で映画を作るということは映画の内容がどうあれ、創作とか芸術の自由であり、国や政府が正面から抗議すべきという場合は、とくに民主主義国同士だと、まずないでしょう。
もっとも最近、アメリカ映画「300」-ーースパルタ戦士300人がペルシャの大軍をさんざんにやっつけて玉砕するという史実に基づくアクション映画ですーーに対しペルシャの後身であるイランの政府が抗議しましたが、これは例外でしょう。
慰安婦の問題はアメリカの議会が日本政府に対して「謝罪せよ」と正面から要求してきているのです。映画と異なることは自明ですよね。
団体が必要になってきたのではないでしょうか。
これらの材料は腐るほどあると思います。
中国側は現在も残虐行為を継続中ですし、当時からの残虐な行為を
集めて時系列で作成してこの抗日団体やこれらに共感するアメリカ人
連中につきつけ、中国の残虐行為を隠すために日本をスケープゴート
にしているのと違うのかとやるべきではと。
その際には日本が事実無根な証拠ももちろん用意して。
中国人の残虐行為に対してこの団体が
口を紡ぎだせばこちら側に優位になります。
とりあえず、一刻も早くアメリカで中国の残虐な行為を追及する
第2次大戦から今に至るまでのあらゆる中国の残虐行為をまとめた
ものを用意して追及する団体が必要ではないでしょうか。
もちろん大紀元の存在は知っていますが、彼らは法輪功を中心にしてしか
やっていないような気もしますからまた別物と考えています。
慰安婦問題に関しては、今日、下村官房副長官が「直接的な軍の関与はなかった」と記者会見で発言して、また国内外から反発が起きているようですね。あまりにも空気が読めていないというか、これまでの国際社会の反発を無視した発言を官房副長官がするとは呆れかえってしまいます。日本政府が慰安婦問題に関する責任を明確に認め、河野談話をはじめ、政府レベルでお詫びを表明してきた、という立場でこの問題は解決済みと主張したいのであれば、直接的だの間接的だのと言い訳じみた発言を続けては逆効果だということが理解できないのでしょうか。この調子では、国際社会に日本政府は本心は別の二枚舌であるとの印象を与るだけだと思います。
お返事ありがとうございます。在日駐米大使館へ抗議ですか。そうですね。そっちの方が良いかも知れませんね考えてみます。まぁ無視されちゃうんでしょう公算が高そうな気がしないでも無いですが・・・。
マイクホンダ氏ですが・・・。良く考えたら風貌が日本人に似ている自称日系三世なので中共に利用されているんですよね。端から見たら日本人同士の争いです。上手く利用したものだと思います。中共からみたら只の道化ですよね。いくばくかの資金で都合よく動く道化でしかない。小森さんの記事で「中共の道化だ」って書いたら、反応が大きいような気がしているのですが如何でしょう。
マイクホンダ氏も道化をやらされている事に気付いてくれるかもしれないなぁ~と思って居たりします。