日本からみての中国とはなにか。日中関係はいまどうなっているのか。こんごの展望はどうか。
こうした諸点を中国について日ごろそれほど多くの情報には接しない人たちを念頭において話をしました。
独日協会の年次総会を兼ねた会合でした。
ドイツ語の同時通訳がついて日本語での1時間半近くの講演でしたが、聴衆は熱心に耳を傾けてくれた、と感じました。
いま日本でも、基本点から中国との関係を考える必要が大であり、私なりのその基本に関する認識や意見を述べたその講演の内容を紹介したいと思います。
===========
このたびはドイツと日本との意義あるこの交流の場にお招きいただき、ありがとうございました。
本日はドイツ、日本、そしてアメリカを含む世界の多数の諸国が真剣な関心を向けている中国をめぐる諸課題についてお話しをさせていただきます。
いわゆる「中国問題」を考えることの国際的な意味は、最近のチベット問題に関連するオリンピック聖火リレーの騒動だけをみても、明白だといえます。
そこで私はこの場では、日本からみての中国、そして日中関係はどうなっているのかを日本側の考察者として、2001年までの2年間、中国に在勤、在住した体験に基づき、まず報告したいと思います。そしてここ数年の勤務地であるワシントンで眺めてきたアメリカの対中国観をも交えて、中国の現状や展望をお話しさせていただきます。
まず日本および日本人は中国をどうみているのか。
そこには非常に複雑な実態のからみあいがあります。その実態を整理し、日本側の対中姿勢の基本的な要因として5点ほどをあげてみます。
第一に、日本国民の多くは中国に対し文化や歴史の面で強い親しみを感じてきました。両国の関係を評する言葉として「同文同種」(文字と人種を同じくする同士)「一衣帯水」(一筋の水だけを隔てた近隣同士)など中国に対しての緊密さを示す表現は日本側でいまもよく使われます。
歴史的に日本は中国から漢字、そして文学や思想、宗教を導入してきました。中国のことわざや格言は日本では日常的に使われています。私自身も少年時代に中国の冒険小説の日本語訳を何冊も夢中で読んだことがあります。
近代では逆に中国が日本から導入した事物も多々あります。その共有からは一種の親しみの感じが生まれるわけです。
第二には、日本国民の多くは戦後、中国に対して贖罪意識を感じてきました。日本が第二次大戦で中国に軍を進め、広大な地域を占領したことへの罪の意識です。日本側による残虐行為は戦後の一連の軍事裁判で責任を問われ、何千という日本人が死刑を含む厳罰を受けました。
日本側は贖罪の意味をこめて中国に対し1972年の国交回復後、30年ほどにわたり総額3兆円(30billion 米ドル)を越える巨額の経済援助を友好の証として提供してきました。
歴代の日本の首相もみな中国に対し「過去の侵略」を謝罪してきました。しかし中国はさらなる「反省」や「謝罪」を求めます。
日本側は現代の政治や外交の摩擦案件で、この贖罪意識のために、十分な主張ができないという傾向もあります。
第三には、日本側には中国との競合という意識があります。これは中国側も同様であり、日本に対するそのライバル意識はいまもきわめて強いといえます。
個性豊かな二つの強国が隣接していれば、地政学的(geopolitical)にも競合や対立は不可避でしょう。ドイツとフランスの歴史をみても自明だといえます。
日中間の競合や対立は二度の不幸な全面戦争をも引き起こしました。現在でも日中間には尖閣諸島の領有権の紛争や、東シナ海でのガス田資源をめぐる対立があります。
政治面での競合の極端な例としては2005年春、日本が国連安保理の常任理事国入りを目指したとき、中国ではそれに反対する大規模なデモが政府の黙認の下、激しく展開され、破壊や暴力までもたらしました。
第四には、日本側には中国との政治体制やイデオロギーの違いに対する錯綜した意識があります。
中国は共産党による一党独裁の体制です。他方、日本は複数の政党が自由に競う民主主義の政治システムです。
日本の左翼、つまり共産主義や社会主義の信奉勢力は長年、中華人民共和国をイデオロギー上の同志や師匠とみなしてきました。主要新聞の一部にも中国の政治思想に学ぶという傾向がありました。
その一方、日本側の多数派たる非左翼は中国の独裁政治や、そこから発する国民の人権や自由の抑圧には批判や懸念を抱いてきました。
日本がアメリカとの間で結ぶ同盟関係も、その土台には民主主義という政治的価値観の共有がありますが、中国は異なります。その相違が日本国民の対中姿勢に複雑なブレーキとなっています。
第五には、日本側では経済面での中国との相互依存の意識が強いことです。
日本全体として自国の経済繁栄のためには中国と取引をしなければならないという認識です。これは現実でもあります。
先進工業国の日本にとって隣に位置する面積で26倍、人口で10倍、自然資源が豊かで労働賃金の低い中国は絶好の経済パートナーとなります。
技術も資本も豊富だが人口の伸び悩みと高齢化が進む日本と、原材料は豊富でも技術や産業インフラは未発達の中国と、その相互補完の利点はマクロ経済の専門家でなくても、簡単に理解できます。
日本にとって2007年、中国(香港を含まず)は貿易総額で初めてアメリカを抜いて、第一位の貿易パートナーとなりました。
日本の対中直接投資もこの10年で累積総額で4倍近くに増えました。日本の超大企業も中小企業も、中国内部に生産拠点を次々に開いてきました。
(つづく)
=========
なお以上のような日本側の対中認識などについては、私は以下の著書でも詳述してきました。
コメント
コメント一覧 (54)
3兆円は300億ドル、つまり30 billion米ドルに当たるんでは?
もはや、日本の政治家は、売国奴の歴史家ではない真正の歴史家による歴史の真実を知って、この贖罪意識から脱して、明治の政治家の様に、武士道精神の気迫を持って、腰砕け外交は止めて、対シナ外交に当たるべきだと思います。
そのように感じます。
続きを早く読みたいです。
ちょっと意味がわからないのですがーー
ご指摘のとおりです。
訂正しました。
日本側のいわゆる贖罪意識はなかば過去のものとして扱いたかったのですが、途中で、どうもそうはできないと考え直しました。
>yosi29 さん
>
>ちょっと意味がわからないのですがーー
ブログに感想文かきました宣伝です。読んでいただきたく伏してお願いいたします。
「二度の不幸な全面戦争をも引き起こしました。」とお書きですが、
政権継承の連続性を中国が主張するなら、三度、ですね。
何故か、日中問題で「元寇」を抜かされる方が多いのですが、
あの時、台風が来なかったら、日本の歴史は変わっていた可能性は大きいし、
あの行為がもとで、日本の政権が潰れています。
つまり、日本だけが一方的に侵略したのではない、と言う歴史的事実も、
広く世界に知らしめる必要があると考えます。
ヨーロッパでは、いまだにモンゴル(タタール)の影響を歴史認識していますよ。
元寇については、中国の歴史教科書では、ほとんど触れていません。そして、日本の歴史授業でも、戦前は唱歌にまでなったのに、今は、「こんな事もありました」程度でしか教えていません。
中華人民共和国という国が、中華民国を継承して、謝罪を求め、賠償を求めるのなら、その前の清国、明国、そして元国も、継承していただきたいものです。
>なんでだろう、今のイザ、皆こんなに中国を無条件に嫌いのは、
>不思議の部分は少々覚えました。
イザだけではないですよ。一般の方にも嫌中・反中感情は日々強くなってきています。
何故か・・・?答えは簡単ですが。。。曹布1C2ジさんが中国の方と仮定しますが、一度御自分の立場を離れ、御自分がされて嫌な事を考えてください。
レス不要です。
レスが前後してしまいましたが、今回も興味深いエントリ有り難うございました。エントリ終わりましたら、勉強用にプリントして残したいと思っております。
古森さんが調査分析して、第3者的な立場でご説明しているものなのか、
古森さんご自身の対中観や対日観に依拠した上でのご説明なのか、
その辺に興味があります。
まだつづきがあり全部を見てないのにいきなりこんなことを申し上げてすみません。
中国側一般からみても、日本側には贖罪意識のようなものがあると感じるのでしょうか。
どちらかといえば、私からみて、日本の状態は全体として、こんな感じですよ、という報告が基調ですね。
しかしそれはいまご紹介した最初の部分にとくに限って、ですが。
ここではまだ私自身の対中観はそれほど出していないつもりです。
金になるから60年以上前の話が取りざたされるのです。これに対抗するには、中国や北朝鮮、韓国から金を絞る算段をつける必要があります。何でも受身になってたら、やられるばっかりです。
日中戦争なんかドイツが国民党を支援してたんですから、本気で日本と中国を牽制するつもりなら、ドイツからその頃の外交文章が開示されてもいいと思いますが、いかがでしょう?
>なんでだろう、今のイザ、皆こんなに中国を無条件に嫌いのは、
>不思議の部分は少々覚えました。
日本人はチャイコフスキーの音楽が大好きで、1960年代くらいまではトルストイやドストエフスキーなどのロシア文学は日本のインテリ層にとって「必須教養科目」のように思われていましたし、チェホフの戯曲も盛んに読まれ、舞台で演じられていました。けれど、日本人がロシア人を好きだったことは、有史以来、たぶん一度もありません(笑)。
同様に、現在の中国では、日本の漫画、アニメ、テレビドラマに人気があると聞きます。けれども、中国人は日本人が大嫌いですよね。
私は高校時代、漢文が苦手でしたが、それでも漢詩には興味を持ちました。また、お酒では紹興酒ほどおいしいものはないと思っています。以前は、大陸製か台湾製かなど気にせずに買っていましたが、今は台湾製であることを確認して買います。いずれにしても、今でも紹興酒は私の大好物です(*^_^*)。けれども、残念ながら、私は中国人を好きになることも尊敬することもできません。
結局、19世紀半ば以来の中国と日本との関係が、今日の両国の国民感情を決定したとしか、私には考えられません。日中戦争がどのようにして始まったか、もう少し公平で客観的な視点を中国人(少なくとも中国の教養ある人々)が持つことができれば、中国で現在も進行中の「反日教育」の正当性は揺らぐことになるかもしれません。――とはいえ、そんな日がいつか来るとは、ほとんどの日本人は期待していませんが。
ありがとうございます。古森さんの対中観も楽しみに待っております。
>To 古森義久さん
>http://www.whitehouse.gov/news/releases/2008/06/20080626-4.html
>大統領としての私に与えられた権限により、合衆国大統領たる私、ジョージ・W・ブッシュは、朝鮮半島に現在存在する兵器利用可能な核物質の拡散の危険性が合衆国の国家安全保障及び外交政策における異例かつ重大な脅威となることを確認したため、ここにその脅威に対応するため、国家非常事態を宣言する。
>GEORGE W. BUSH
>THE WHITE HOUSE,
>June 26, 2008.
>
>例によって、例の如く、日本のマスコミは、「解除祭り」開催中ですが、恥を知るべきでしょうね。
本当に、日本のマスコミは、拙速で、その視野の狭さは、何かに強迫、脅迫されているのでしょうか? 困った物です! マスコミは公平に情報を収集して、公平に報道すべきなのだが・・・。
横レス失礼します。
>ただ、欧米の政治はあまり好きではない、素直の無さは、中国とあまり変らない。
中国を欧米は、自分の利益を強硬に主張する、というのが似てるんでしょうか。 日本人は利益を余り主張せず、すぐ譲歩・妥協しますよね。
>民主主義は素晴らしく、小生にもメリットをもたらすが、当然のことだから大したことではなく、いずれ中国でもごっそり取り入れてしまう。
いいえ、欧米では強硬に利益を主張する人ばかりで、長いこと争いが絶えなかったのです。 それじゃ困るから、「お互い譲歩しよう」、「法律はみんな公平に適用し、みんなが従うようにしよう」、そして「表面だけでも紳士的に振舞おう」というという、歴史に学んだ知恵が生まれたのです。 それが民主主義です。
中国が「法の前の平等」「どんな権力者でも法律に従う」「どんな弱い人にも発言の自由がある」「対立は、事実や証拠にもとづいて、公平に解決する」という民主主義の基本を身に付けるまでは、中国に民主主義は根付かないでしょうね。
>寂しい限りです。
日本人は、社会の和を保つため、内心不満であっても譲歩します。 それをせず、ひたすら自分の利益を主張する人は、わがままと考えられ、嫌われます。
日本人が中国人を嫌うのは、「譲歩せず、自分の利益だけを主張する」 「事実や証拠にもとづかず、声の大きさや恫喝、周囲の同情を集めるなど、不公正な手段で交渉に勝とうとする」 「法律やルールを無視する」など、日本人の価値観では許せない行為が多いためではないでしょうか?
>ここにその脅威に対応するため、国家非常事態を宣言する。
私の理解力が足りないのか、よく分かりません?。
・従来
テロ支援国家指定・対敵国通商法に基づく制裁措置
その他モロモロの制裁措置
・国家非常事態宣言後
その他モロモロの制裁措置の継続
普通は逆ではないでしょうか?。国家非常事態を宣言したら制裁強化されてしかるべきですよね。
そうですか、元寇を含むのですか。
まあ近代、現代という前提がいわずもがな、と思ったのですが。
この件はこれまでの経緯を通じて、きちんとした論理が通らないところがあるから、いやになるのです。
たとえば、テロ国家指定の要件として、「最近6カ月以内テロ行為」といまはされていますが、ちょっと以前は拉致も被害者が帰ってこない以上、「現在、進行中のテロ行為」とみなす、という主張が米政府部内にあったのです。
本日の指定解除の方針の議会通告というタイミングをみても、これからの45日、議会が休みの期間がかなり長いのです。それをよく知って、この時期を選んだという形跡が大です。このへんは論理とはおよそ縁遠い対応ですね。
>ちょっと以前は拉致も被害者が帰ってこない以上、「現在、進行中のテロ行為」とみなす、という主張が米政府部内にあったのです。
これは米政府の公式見解ではなかったのですか?。
主張、解釈、考え方の類ならどうにでもなると云うことですかね?。
>RAMさん
>
>そうですか、元寇を含むのですか。
>まあ近代、現代という前提がいわずもがな、と思ったのですが。
60年前はだめで、800年前の事ならOKと言う、時効の線引きがあるとは考えられません。中国が、日中戦争の事をいつまでも言うのなら、日本も、元寇を忘れるべきではないと考えます。「お互い様」であったことを、両国共が認識する事が、これから先に手を携えるときに、必要でしょう。「歴史認識」を未来志向の手段であると考えるなら、「日本だけが悪い」という、中国と日本の一部の誤った認識は、両国によい未来をもたらさないと考えるものです。
>>中国と日本との関係が、今日の両国の国民感情を決定した
>まあ、そういうご考えなら、仕方があるまい
私は上に「19世紀半ば以来の中国と日本との関係が」と書きましたが、「19世紀半ば以来今日まで続いている」という意味です。
そして、両国の関係というのは、二つの「政府」という抽象的な存在の関係だけを指しているのではありません。
2005年の中国での反日暴動の際に、日本領事館には器物や汚物が投げつけられ、窓ガラスは破壊され、建物も敷地も汚されました。中国の警察官は反日デモに参加した群集を静止しましたか? 中国政府は日本領事館が蒙った損害に対して謝罪し、即座に修復しましたか? 今日に至るも謝罪はなく、修復がなされたのは、つい最近のことでしたよね。
中国でサッカーの国際試合が開催されれば、日本の国歌は、スタンドを埋めた中国人のブーイングによりかき消されてしまいます。
中国では、日本の国旗が破り捨てられ、踏みつけられ、焼かれることは日常茶飯事(ぜんぜん珍しくないこと)ですよね。
毒ギョーザ事件の捜査はどうなってしまったのでしょう?
そして、長野での、あの異常な聖火リレーです。
日本人も、チベット問題などに関して、中国政府を非難するデモを日本国内で行います。けれど、日本人が五星紅旗を足で踏みつけたり、焼いたりしますか? 日本人が中国大使館に汚物を投げつけたりしますか?
・日本領事館に中国人がしたこと。
・国際スポーツ大会での、日本のチームと日本の国歌に対しての中国人の振る舞い。
・毒ギョーザ事件に対する中国人の振る舞い。
・聖火リレーでの中国人の振る舞い。
こうした事柄が積み重なって、なおかつ、「日本人が中国人を嫌うのは寂しいこと」とか、「政治体制の違いで反目しあうのは悲しい」とか言われても、日本人は「はあ?」と言うしかありません。
両国は、互いに礼儀だけは保持しつつ、必要なときに必要な事柄だけで協力しあっていけばいい――そうではありませんか?
中国人「色々あるが、その一つは、吐藩国が唐に朝貢していたことだ」
日本人「そんなことを言ったら、日本だって足利義満が朝貢の形式を取って日明貿易をやっていたり、織田信長が明から日本国王に封じられたりしましたよね? その論法で行けば、日本も中国領ですか?」
中国人「・・・(本音はそうだけど、言うのはまずいな)」
日本人「蒙古は中国領ですか?」
中国人「そうです」
日本人「独立当初の中国は、蒙古も中国領と主張しましたね? だけど社会主義の盟主たるソ連に叱られて、内蒙古だけで我慢し、外蒙古は諦めたんですね? それが現在の内蒙古自治区と、モンゴル人民共和国ですね。」
中国人「・・・何ですか、さっきから細かいことばかり! そもそも中国は日本を侵略したことがないのに、文化を教えてもらった中国を侵略したのは日本でしょう!」
日本人「元寇は、中国の日本侵略でしょう」
中国人「あれは蒙古の異民族だから、中国人の意志ではない」
日本人「あれ? さっき蒙古は中国領だとおっしゃいませんでしたか? それに異民族だから関係ないと言うなら、清国はどうなります?
現在の中国領は、清朝の領土ですよね? 特に満州・東北部は、満州族の土地であって、漢民族の居住地ではなかった。」
中国人「昔のことはともかく、現在は中国領だ!」
日本人「昔のことは関係ないのなら、吐藩国が唐に朝貢していたことも、チベット領有の根拠になりませんね?」
中国人「もう良い! こんな非友好的な人とは、これ以上話したくない!」
テロ国家指定解除によって、世界銀行またはアジア開発銀行からの
北朝鮮に対する融資が可能になると言われています。
今回の非常事態宣言上での制裁は、この融資を止められるのでしょうか?
テロ国家指定解除の弊害のひとつにこの融資があると思うのですが。
>でも、何故小生まで巻き込まれてしまう、イザでもよく怒られるのは、
納得出来ません。
余計なことかもしれませんが、一言。
たぶん、時と場合によって、個人としての発言と、中国という国家やその国民を代表するような発言が混じっておられるからだと思います。
もう少し、客観的に自己と国・国民とを分けて、感情的になられずに書き込みをされれば、皆さんの反応も変わってくると思います。
他のメディアはどこも報道しないのはなぜでしょうか?
2チャンネルでは話題になっていますが。
Washington Post の最新ニュースでも全く言及がありません。
"U.S. to Delist North Korea As Sponsor Of Terrorism"
>To kumabrothersさん
>
>先ず、そちらの怒りは痛いほど理解しております。
いえ、日本人は怒っているのではありません。
あきれているのです。
絶望しているのです。
>そうなると、戦争まで持ち込むか、永遠にお互い無視するか、どちになるでしょう。
それこそ、「はあ?」ですよ(笑)。
日本人は戦争なんて二度とやりたくないのです。
第二次大戦後、中国は軍事的に無力な周辺諸国を侵略したり、傀儡政権を作って背後から操ったりと、好き勝手をしてきましたよね。なんでも戦争で解決しよう、解決できる、というのが21世紀に入った今も中国の「常識」なのでしょうか?
>「お前は嫌い」一言で終わってしまうと、寂しすぎる
日本は、中国のみならず、どの国に対しても「お前は嫌い」の一言で終わらせたりはしていませんよ。開国以来、そんな無礼な外交姿勢をとったことはありません。
日本は中国、ロシア、韓国、etc.と、尊大で身勝手で甘ったれた子供みたいな国ばかりに囲まれていますが、これらすべての国々に日本がどれほど忍耐強く、寛大に接してきたか、ご存知ないのですか?
中国が核ミサイルを含む2,000基以上のミサイルを日本に向けていること――東シナ海の日中境界線付近で中国が二国間合意を無視してガス田開発を始めて、既成事実を作り、日本に譲歩を迫ったこと――中国が尖閣諸島を武力で奪取するつもりでいるらしいこと、etc.――を思い出してください。こういう国との友好促進が、日本にとって容易だとお考えですか?
私は、中国人の嫌日感情も、日本人の嫌中感情も、絶対に消えることがない、などと考えているわけではありません。いずれ、両国の国民感情も変るでしょう。まあ、そうですね、300年くらい経てば。逆に言えば、最低でも300年はかかるでしょう。
>中国側一般からみても、日本側には贖罪意識のようなものがあると感じるのでしょうか。
うん、贖罪意識というより一般国民は日本政府むしろ日本国民が本当にしてきた戦争を理解できているかどうかを疑問に思うでしょう。
分かりやすく言うと例の靖国神社問題(全国)、残留孤児・第731部隊(東北)並び華北北支甲"第1855隊代(北京)、"栄"第1644部隊、"波"第8604部隊のような細菌戦部隊などはbottleneckになっているような気がします。
また過去の戦争に持ち込んでしまいました。これは日中両者の溝です。
日本側からみれば、我々は「巨額の経済援助」を友好の証として提供してきて、技術上も大いに援助したのになぜ満足できないのか。
一方、中国側してみると、何でもかんでもお金で解決するのはどうかな、
命はお金で買えませんよ、と。
戦後生まれの日本人が直ぐ我々が戦争したわけじゃないのでしかも巨額の賠償金も払っていたのに、中国が共産党で嫌いだ(推測です)、でも中国の場合、「父債子返」(子は親が作った借金を返済すること)
が普通ですから、そういう発言に不満を覚えてしまいましょう。
今の日本は豊かになっています、と同時にアジア人に対して尊大でもあるような気がします。それもまた反感を買ってしまいます(実感です)。
同じ中国人であっても、たまたま英語が少しできると分かったら日本の人々
が直ぐ態度が変わります(なんだろう・・・)。
これは両国民間の齟齬でしょう。
その戦争に関する教育方針です。
中国側がそういうことがありましたので詳しく教える。
日本側はそういうことがありました、もっと詳しく知りたいなら自分で調べなさい。
それが両者の違いです。
例の大統領令ですが、目的や意味は残念ながら、ちょっと違うようです。
ハドレー国家安全保障担当補佐官が会見で以下のように述べました。
There are two other prohibitions that result from North Korea being on the Trading with the Enemies Act that are going to be kept in place by an executive order that the President also signed today, and these involve the interaction of U.S. persons with ships that are flagged under the North Korean flag, and secondly the freezing of certain kind of assets that were first frozen in 2000.
So these are symbolic acts -- that is to say, getting North Korea off the Trading with
要するに、「敵国」取引法をなくすと、北朝鮮への制裁のほぼすべてが自動的に解除されかねないので、これまでの制裁のうち、二つだけは保ちたいため、その継続の法的根拠として、新たな大統領令を出した、ということです。
あなたは日本人が「命はお金で買える」と思っていると、本当にお考えですか。
自分たちが生まれてくる前に起きたことに対し、謝ってもダメ、賠償を払ってもダメ、ではどうしたらよいのでしょうか。
「心から反省し、謝罪しなければダメ」という式の要求には、客観的評価方法がありませんね。「心から」とか「真に」というのは客観的な測定ができませんから。
>baigudong さん
>
>あなたは日本人が「命はお金で買える」と思っていると、本当にお考えですか。
>
誤解なさらないようにしてください。
わたくしはそういうふうに思っているわけではありません。
それが国内の一般人の考えです(ある意味では政府が仕向けた結果と思っています)
個人として、むしろ日本政府が外交上もっと強く出てもいいのに、と思っています。これ以上の援助をしても結果は同じです(これが国内の人々にしられたら、私が売国奴になってしまうのでしょう)。
教育方針を変えないと現状を続くだけです。自由の思想や客観的認識に程遠いです。
>自分たちが生まれてくる前に起きたことに対し、謝ってもダメ、賠償を払ってもダメ、ではどうしたらよいのでしょうか。
わたくしも上述の質問を国内の人にしてみたが、相手が言葉に詰まって返事ができなかった。なるほど、勢いに任せて口走りしたのかとひそかに思っていました。つまり、頭で分かっているが気持ちはまだ辿り付いていないようです。
それが今の中国の人の現状です。分かっているが、わかっているけれども、気持ちはたどりつくに時間がかかりすぎです。
>要するに、「敵国」取引法をなくすと、北朝鮮への制裁のほぼすべてが自動的に解除されかねないので、これまでの制裁のうち、二つだけは保ちたいため、その継続の法的根拠として、新たな大統領令を出した、ということです。
情報感謝です。アメリカは北を100%信用している訳ではない、制裁カードは一部温存する、という風に受け止めました。
これでやっとすっきりしました(^^)。
わかりました。
あなたも、おもしろい方、というより、おもしろいコメントを書かれる方ですね。
白い洞窟の中になにがあるのか、少しずつ教えてくださいね。
はい、ご意見はわかりました。
参考にさせていただきます。
結局、求める目標、向かう方向は同じだと思っています。
>日本政府むしろ日本国民が本当にしてきた戦争を理解できているかどうかを疑問に思うでしょう。
その「理解」のしかたは、中国共産党の教える通りじゃない、日本人なりの別の「理解」のしかたもある、ということを、中国人民は想像もできないのでしょうね。
>分かりやすく言うと例の靖国神社問題(全国)、残留孤児・第731部隊(東北)並び華北北支甲"第1855隊代(北京)、"栄"第1644部隊、"波"第8604部隊のような細菌戦部隊などは
靖国を問題視するのなら、反対に日本人から、中国の革命烈士廟や戦争紀念館なども問題視される、ということがわからないのでしょうか? この世に正義は一つだけではなく、様々な価値観や視点があるのを知らないのでしょうか?
それに日本共産党機関紙『赤旗』紙上で、森村誠一が「悪魔の飽食」を連載する以前から、中国は731部隊を問題視していましたか? その後急に731部隊が問題視されるようになったので、不思議だったんですけど。
>命はお金で買えませんよ、と。
>中国の場合、「父債子返」(子は親が作った借金を返済すること)
>が普通ですから
はて、中国人民は、大躍進で死んだ4000万人や、文革で死んだ3000万人の命をどう考えているのでしょう。 中国共産党に賠償請求でもしましたか? 相手が中国共産党なら、怖くて何も言えないけど、相手が日本なら何を言っても良いのですか?
>同じ中国人であっても、たまたま英語が少しできると分かったら日本の人々が直ぐ態度が変わります(なんだろう・・・)。
日本人同士であっても、英語の出来る人は尊敬の目で見られますよ。 相手が中国人でも、英語の出来る人は教育ある人、と尊敬されるから態度が良くなるのではありませんか?
これは中国人だから100%馬鹿にしているのではなく、中国人でも人物本位で評価される、ということ、つまり中国人に対する差別意識などはない、という実例じゃありませんか?
>これが国内の人々にしられたら、私が売国奴になってしまうのでしょう
そのような状況こそが、一番の問題ですね。
>教育方針を変えないと現状を続くだけです。自由の思想や客観的認識に程遠いです。
果たして教育だけで改善できるでしょうか?社会の仕組みこそが問題なのではないでしょうか? 「権力や腕力の強い者が、法律を無視して弱い者を虐げる」ことのないように、「権力者であっても法律には従う」という仕組みを取り入れないと、庶民にはいつまでたっても不平不満が溜まります。
すると権力者は、日本を悪者だと教え、庶民の不満をそらそうとする。 こんなことでは何百年たっても、日中の相互理解など不可能です。
>相手が言葉に詰まって返事ができなかった。
>頭で分かっているが気持ちはまだ辿り付いていない
>それが今の中国の人の現状です。分かっているが、わかっているけれども、気持ちはたどりつくに時間がかかりすぎです。
やっと議論が根本的問題に近づいてきましたね。率直なご意見、ありがとうございます。
中国人の現状がそうであり、感情的に承服できないから理性的な判断ができない、ということであれば、日中の相互理解は当分不可能だという結論になりました。 あとは中国がいかに早く、「法の支配」「法の前の平等」「言論の自由」「民主主義」にたどりつくかです。
To venom さん
これ以上戦争について敷衍するのを憚ると思いずつ、やはり自分の考えをキチンと相手に伝えたいと認識しております。
前述の内容からそれはもしかしたらおのれの本心ではないの、指摘されたからころっと態度を変えて相手にあわせているのでは?
そう思われても仕方がありません。葛藤を持たないのは聖人しかないので。
venom さんが仰る「果たして教育だけで改善できるでしょうか?」についてです。改善するのを何も教育だけという言い方をしていないような気がします。ただ、教育方針の重要さに私なりの解釈です。
生物としての本能以外は、学習した知識や認識を脳にメモリーされ、その後の判断の基準になるとのことです。要は教育に潜在意識インポット要素が含まれていると、私が考える所以です。
大学時代、ずっと疑問に思うことがあって、その答えは未だに見つかりません。
そのこととは、何故中国国内にいる国民は日本戦後処理のすべての結果を認めないのか、言い方を変えると何故素直になれないのか。その反面、日本の国民は、何故中国国民が戦争に激しい嫌悪感を覚えることに反感を感じるのか。もし、歴史上漢民族があっちこっちに戦争をしてきたからひとのこといえないのでは?ときたら、わたくしが苦笑いするしかありません。
私も「感情的に承服できないから理性的な判断ができない」という観点に賛成します。しかし、それが幾多の理由の一つしか過ぎないようなきもします。孤掌難鳴です。
それを解決するには時間しかないのかな。
やはり、むなしくなる一方です。
上記のコメントはふだんのしゅんさんの基準にくらべて、悲観的ですね。
私は日本の状況はマスコミも含めて、それほどは悪くないと思います。
しゅんさんの鋭敏かつ広範なアンテナで、もしかすると、察知の対象にはしていないなと感じるのは読売新聞です。
読売はご存知のように、日本最大だけでなく、世界最大の部数を持つ日刊新聞です。かつてはソ連のプラウダだかイズベスチアだかに次いで、世界第二位の発行部数だったので、「西側では世界最大」とか「自由陣営では」などと注釈をつけていた記憶があります。
読売は少なくとも左ではありません。靖国問題では朝日新聞とほぼ同じ論調を打ち出しましたが、他の安保案件などでは天と地ほど主張は異なります。
読売の果たす役割も日本のマスコミ全体では大きいですよ。
私はvenomさんのコメントにはいつも啓発されることが多いのですが、かといって、すべて納得するわけではなく、まして彼と連帯して、あなたに対し議論を挑むということはまったくありませんよ。
(こちらの二人を連名にして、反論をされていたので、ちょっと気になりました)
さて、あなたのご意見について一点、提起させてください。
<そのこととは、何故中国国内にいる国民は日本戦後処理のすべての結果を認めないのか、言い方を変えると何故素直になれないのか。その反面、日本の国民は、何故中国国民が戦争に激しい嫌悪感を覚えることに反感を感じるのか。もし、歴史上漢民族があっちこっちに戦争をしてきたからひとのこといえないのでは?ときたら、わたくしが苦笑いするしかありません。>
中国側の傾向と日本側の傾向を対称的に書かれていますけれど、これは対称、あるいは並列ではなく、因果関係だと思うのです。
まず最初にAがあるからBが起きる、という因果です。
こちらにはAがあり、あちらにはBがある、どっちもどっち、というのとは異なると思うのです。
>うん、贖罪意識というより一般国民は日本政府むしろ日本国民が本当にしてきた戦争を理解できているかどうかを疑問に思うでしょう。
日本人に対してそうした疑問を投げかけるのであれば、中国人にも同じ疑問を投げかける必要があると私は思いますが。
>日本側からみれば、我々は「巨額の経済援助」を友好の証として提供してきて、技術上も大いに援助したのになぜ満足できないのか。
日本政府は戦後、中国に経済援助をしただけではありません。きちんと公式な謝罪をしています。何十回も謝罪をしています。昭和天皇も今上天皇も謝罪の言葉を述べています。10年前に江沢民主席が来日した際には、宮中晩餐会で、江沢民氏が天皇の前で「日本の謝罪は足りない。もっと謝れ、謝れ!」と「罵り」同様のスピーチをしましたが、日本政府は黙認しましたし、日本の一般市民が抗議の反中デモをしたという話も聞きません。
>一方、中国側してみると、何でもかんでもお金で解決するのはどうかな、
>命はお金で買えませんよ、と。
中国政府は国民に日本政府の公式謝罪について教えてこなかったし、莫大な経済援助についても、つい最近まで、ほとんど何も教えてこなかったのですよね?
>今の日本は豊かになっています、と同時にアジア人に対して尊大でもあるような気がします。それもまた反感を買ってしまいます(実感です)。
「アジア人」と、ひとくくりにして言うのは、おそらく中国人と南北朝鮮人だけですよ。アジアには台湾もタイもベトナムもインドネシアもフィリピンも含まれます。インドも含まれます。その他の国々も含まれます。中国&南北朝鮮以外のアジア諸国の人々も、「日本人は尊大だ」と感じているのでしょうか? 近年の世論調査では、毎回、中国&南北朝鮮以外のアジア諸国の人々は、インドネシアを筆頭として、日本に好意的であるという結果が出ているのですが。
アジア地域での中国人(華僑を含む)の評判は、どうなのでしょうね?
>その戦争に関する教育方針です。
>中国側がそういうことがありましたので詳しく教える。
中国政府が国民に教えていることは、すべて事実でしょうか?
中国政府が国民に近世史を教えるとき、イギリス帝国主義が阿片戦争で中国に与えた損害についてはほとんど触れず、日本帝国主義が中国に与えた損害についてのみ詳しく教えるのではありませんか?
中国政府は国民に歴史教育を施しているのではなく、共産党のプロパガンダで十代の若者を洗脳しているに過ぎないのではないですか? baigudongさんは、中国の歴史教育の内容は偏向していない、と断言できますか?
中国人&南北朝鮮人は日本に対して、永遠に「謝罪しろ」とか「謝罪が足りない」とか言いつづけたいようですが、日本人はこう感じているのです――「日本人が謝罪しつづけることは、中国&朝鮮半島の人々と日本人との関係にとって、もはや悪影響しか及ぼさない」と。
日中戦争の終結でもあった第二次大戦終結から、すでに60年以上が過ぎています。日中両国が国交正常化をし、友好条約を締結してからも、すでに36年が過ぎました。今、日中戦争について両国民が何かを語るとしたら、どちらの国民も第三者的視点(客観的な視点)で、過去に起きた事柄の一つ一つを検証できるはずですし、そうすべきではないでしょうか? 私たちは、もう、そういう時代に生きているのではありませんか?
私は、1868年の明治維新から1930年頃までの約60年間の日本を「帝国主義の日本」、1930年頃から1945年までの日本を「軍国主義の日本」と、大雑把に分けて考えています。
で、中国の人々に問いたいのですが、日本が「軍国主義」だった時代、中国も「軍国主義」だったことを忘れていませんか? しかも、共産主義者と国民党との対立(一時的な合作はありましたが)という混乱、近世では伝統的に低い中国人兵士の士気(なぜ低いかは、今ここでは説明しません)――それらが相俟って(あいまって)、中国人が日本軍を戦争に引きずり込んだという面が、なかったでしょうか?
●1927年3月 南京事件(1937年の日本軍による南京陥落とは別件ですよ)――中国人兵士による日本人を含む外国人居留民の虐殺
●1928年5月 済南事件――中国人兵士による日本人居留民の虐殺
●1937年7月 盧溝橋事件――中国側の挑発行為
●1937年7月 通州事件――中国人兵士による日本人居留民の虐殺
特に通州事件ですが、今日ではめったに語られることのない事件(中国政府は絶対に触れないでしょう)ですが、私は、これこそ日中戦争の真の原因だったと考えています。
日中戦争が始まり、日本軍は南京を攻略し、重慶を爆撃します。どちらの場合も、日本軍は中国側に軍事行動を事前通告しています。日本は攻撃するので一般市民を避難させなさい、と通告しているのです。けれども、中国側はどのように行動したでしょう? そして、日本軍が南京で30万人を虐殺したというのは事実なのでしょうか? 30万人分の人骨はどこへ消えたのですか? 南京の一部でもいいですから、発掘調査してもらいたいものです。
戦争は戦争です。中国側(国民党)もアメリカ・イギリスを見方に引き入れて(アメリカ・イギリスが国民党を操った、と見ることもできますが)、日本に対して応戦したではないですか。
日本軍は重慶爆撃によって、結果的に、中国の多くの一般市民の命を奪いました。けれども、日本もアメリカによる無差別爆撃(長崎・広島を含む)により多くの市民を犠牲にしました。
アメリカがしたことは中国とは無関係ではないか?――そうでしょうか?
今日現在も(たぶん)中国で反日教育の教材として使われているであろうプロパガンダ映画『南京大虐殺』は、アメリカで制作された『Battle of Nanking』を再編集し、英語音声を中国語音声にしたものです。アメリカは自国民(アメリカの市民)に、数年後に予定されている日本の本土の無差別爆撃と新型爆弾投下の「正当性」を納得させるためのプロパガンダとして、その映画を製作したのです。そして、この映画の製作は、国民党の蒋介石も承知していたことです。
戦争は戦争です。日本軍は中国を攻撃しましたが、中国もアメリカ・イギリスの助けを借りて、日本にきっちり報復したではありませんか。
戦勝国は東京裁判という道義無き裁判で日本を裁き、その結果、日本人の「戦犯」は処刑されたり、重い処罰を受けました。日本は東京裁判の正当性は認めないものの、判決には従いました。「謝罪」というなら、この時点で済んでいるはずです。けれども、日本はもちろん各国に賠償金を支払い、賠償金を放棄した諸国には経済援助・技術支援などの形で応じました。
そして、また繰り返しますが、日本政府は公式な謝罪も何度も表明してきています。
戦後60年間、平和憲法を遵守し、アジアの経済発展に尽くしてきたつもりです。
これでもまだ、日本の謝罪は不十分であり、日本はアジア諸国から「尊大だ」と思われていると、おっしゃるのですか?
長々と書いてしまいました。
すみません。
※変換ミスの訂正があります。
>戦争は戦争です。中国側(国民党)もアメリカ・イギリスを見方に引き入れて
「見方に引き入れて」→「味方に引き入れて」
※追記
フランク・キャプラが制作したプロパガンダ映画『Battle of Nanking』に出てくる残虐シーンは、日本軍が中国の市民にしたことではなく、1920年代に国民党が共産主義者に対して行った弾圧行為の映像だと言われています。それらをロシア(すでにソビエト・ロシアでしたが)人が撮影したフィルムを、フランク・キャプラがたくみに編集したと言われています。国民党の残虐行為のシーンを切り取り、行進する日本軍のシーンと繋ぎ合わせたりしたと言われています。
何が事実なのか、検証されるべきでしょうね。
森村誠一氏の「悪魔の飽食」とは、懐かしいですね。
731部隊が存在した跡を世界文化遺産に指定しようという運動が中国側であり、朝日新聞は肯定的な報道を続けています。
その現場を見にいったことがありますが、なにか廃墟に大きな煙突だけが立つという、ごく殺風景な場所でした。
>イギリス帝国主義が阿片戦争で中国に与えた損害についてはほとんど触れず、日本帝国主義が中国に与えた損害についてのみ詳しく教えるのではありませんか?
阿片戦争で中国に与えた損害についてほとんど触れないのは、それが誤解ですね。それに関連する林則徐の虎門銷煙、更に虎門銷煙を発端にアヘン戦争が勃発した。負けた清王朝は南京条約に調印し、第一次阿片戦争が終結しました。後の第二次阿片戦争について割愛させていただきます。
知る人ぞ知るでなく中国国民が皆知っています。
その後はもう怒涛のような八国聯軍の時代ですね。
言うに耐えません、やはりやめておきましょう。
プラス面から、それらによって鎖国した清王朝にいや国民に世界は広いだ、「孔孟之道」「老荘の胡蝶の夢」以外にも素晴しい思想が存在するのを知らせることができました。
経済上から見ても、対外貿易が急速に成長し、中国市場が開かれました。
百害あって一利なしではないのは分かります。まあ、やり方はいささか強引です。
>baigudongさんは、中国の歴史教育の内容は偏向していない、と断言できますか?
前のコメントにはっきりと書いてありました。
ここでもう一度書かせていただきましょう。
私が教育方針を見直すべきだと思っています。
仰るように「日中戦争の終結でもあった第二次大戦終結から、すでに60年以上が過ぎています。日中両国が国交正常化をし、友好条約を締結してからも、すでに36年が過ぎました」。
今の教育方針ですと日中国民友好に壁を作る効果しか持たないので。kumabrothersさんも同じ考えとお見受けします。
>今、日中戦争について両国民が何かを語るとしたら、どちらの国民も第三者的視点(客観的な視点)で、過去に起きた事柄の一つ一つを検証できるはずですし、そうすべきではないでしょうか?
まさにその通りです。刷り込み式教育を改善すべきです。
>中国人が日本軍を戦争に引きずり込んだという面が、なかったでしょうか?
なるほど、そういう解釈もあります。
やはり、ここで皆さまと意見を交流してよかったな。
その場所を作った古森さんに本当に感謝しております。
>中国側の傾向と日本側の傾向を対称的に書かれていますけれど、これは対称、あるいは並列ではなく、因果関係だと思うのです。
まず最初にAがあるからBが起きる、という因果です。
これを見て、自分が何を知りたいのかを少し分かりました。
花が虫を呼ぶために、色がさまざまになっているのが分かっているが、何があるのであのような色が出るのですか。
それは恐らく古森さんが仰る因果関係でしょう。
私としては花の色が虫を呼ぶためであるかどうかは分からない。ひょっとしたら、そういうことがあるかもしれない。その前に、花の色が何者であるか、どういう順序を踏んできているのかを究明したいのです
自分の日本語に限界を感じました。恥ずかしい。
>中国人が日本軍を戦争に引きずり込んだという面が、なかったでしょうか?
なるほど、そういう解釈もあります。中国人ではなく中国政府に変えたほうがより説得力があります。
貴重な情報をいろいろありがとうございます。
毎日新聞は私に記者としての訓練を積ませてくれた組織であり、なお感謝の念をも抱いているので、こんなことで社会的な信用を失墜させるのをみるのは残念です。
日本に長くいて、英字新聞とか外国特派員協会あたりに巣くう不良外人の仕業でなければ、幸いです。
英語という隠れミノ、あるいは往々にして虚妄のヨロイを悪用して、勝手な行状を働く欧米系の人たちって、結構、いるんですよね。