オバマ政権、主要メディア記者を幹部に登用 NYT報道

 

 

なおオバマ政権のテロ対策への不安について以下のサイトにレポートを書きました。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/i/93/

 

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【ワシントン=古森義久】昨年の米国大統領選挙では主要メディアの多くが民主党のオバマ候補を支持する姿勢をとったが、この選挙戦の報道にあたった記者たちがいまオバマ政権に高官として入り始めたことが3日、その種のメディアの筆頭とされるニューヨーク・タイムズ紙で報じられた。

 

 同紙のこの報道は「前ジャーナリストたちの新しい職が偏向(報道)論議に火をつける」という見出しの記事で、2008年の大統領選では「共和党側は主要メディアの記者たちがオバマ候補と民主党を支援する偏向報道をしていると非難したが、この非難は真実となった」として、大手の新聞や雑誌、テレビの著名な記者たちが発足したオバマ政権に高官として加わり始めたことを報じた。

 

 同記事によると、昨年末までタイム誌のワシントン支局長として大統領選挙などを報じてきたジェイ・カーニー氏がすでにバイデン副大統領の広報部長に就任した。

 

 ABCテレビなどで米国の政治を長年、報道してきたリンダ・ダグラス氏はオバマ選対の首席報道官を務めた後、オバマ政権では厚生省の広報担当次官補に内定したほか、CNNテレビの医療問題記者のサンジェイ・ガプタ氏は医務総監に任命される見通しだという。

 

 さらに同記事によると、議会でも民主党のジョン・ケリー上院議員は上院外交委員会の民主党補佐官としてニューヨーク・タイムズ紙の記者やロサンゼルス・タイムズ紙の編集局長を務めたダグラス・フランツ氏をすでに採用した。

 

 同記事は主要メディアの記者たちの間では、ほかにもすでにオバマ政権入りする動きをとっているケースがかなりの数あるといい、「主要メディアの記者たちは民主党に同情的だという保守派の長年の苦情に根拠を与える形となった」と認めている。

 

 米国の大手の新聞やテレビでは記者や編集者が圧倒的に民主党リベラル支持の傾向が強く、08年の大統領選ではとくに記者たち個人のレベルでオバマ氏への礼賛や支持が多かった。

 

 なかでもニューヨーク・タイムズ紙はことにその傾向が強いとされ、保守派からは「ニューヨーク・オバマ・タイムズ」と皮肉られてきた。

 

 その同紙が他の主要メディアの記者たちのオバマ政権への参加をこの「新たな政権への就職」という形で報じたことは注視される。

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