週刊新潮が「朝日新聞の金正雲訪中は大虚報」という記事を載せたところ、朝日新聞は「記事は事実だ」と抗議したそうです。
週刊新潮よりも先に中国政府が「朝日新聞の記事は007だ」と否定しているのですから、朝日新聞は中国政府にも抗議をしなければ、話が合いません。
さてそんな事態を踏まえて、6月25日の中国外務省(外交部)の定例会見ではあらたに以下のやりとりがあったそうです。
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日本人記者の質問
「金正雲と胡錦濤が会談したとの朝日新聞の先週の記事について、18日の会見で外交部報道官は否定したが、今日に至るまで、朝日新聞は確かな取材による記事であると繰り返し強調している。これに対する見解をうかがいたい。日本のあるメディア(週刊新潮)は外交部報道官の発言を引用して朝日報道の真実性に疑問を提起したが、朝日はそのメディアに対し抗議し、訂正を要求した。これまでに朝日新聞が中国外交部に抗議したかどうかうかがいたい」
秦剛報道官
「あなたが出した質問について私は既にはっきりさせている。あなたは彼(朝日新聞記者)を信じるのか、私を信じるのか、あなた自身で判断し選択してください。われわれはこの件に関し、朝日新聞から連絡を受けていない」
この後、他の問題についてしばらく質疑応答があったが、秦剛報道官は突然思い出したように(というより、他の質問に答えている間、の質問にどう答えるか思案していた感じで)「さきの記者からの質問について思いだしたのだが」と切り出し、さらに以下のように述べました。
秦剛報道官
「あなたは朝日新聞が抗議したとか何とか言ったが、それこそ007小説の続編ではないか」
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中国政府の朝日新聞報道の否定は揺らがない、ということのようです。
それにしても「007小説の続編」とは、きついですね。
さて朝日新聞からの中国政府への抗議を期待したいところです。
コメント
コメント一覧 (10)
007は中国でも上映されますから(ぜんぶではないけれど)、きっとみているでしょうね。
今度質問を、というご要請も、覚えておきます。
007は、スパイ映画というよりSF映画です。ボンドも普通にいう諜報員よりも、OASがやったような戦時での後方撹乱を目的とする、単なる破壊要員です。そいう子供じみた映画だから受けたんでしょう。MI5、6も大迷惑だったんじゃないでしょうかw。
007の映画をサイエンス・フィクション映画だと断じるには、ちょっと無理があり気がするのですが、いかがでしょうか。
私もだいたいぜんぶみてきましたが。
007はだいぶお詳しいようですね。
「ロシアより愛をこめて」なんて、どうですか。
古すぎるかな。でも名作だと思うんですけど。
Die Another Dayは2002年公開で、当時の007はピアーズ・プロズナン。で、この映画の設定ではヒール役は北朝鮮でした。確か役名はザオ。。公開当時金正日が何やらぶーたれていた記憶があります。
話が脇にそれてすみません。
この映画は私もよく覚えています。
北朝鮮側は確か悪役の兄弟が出てきたのでは。
それと北朝鮮の政府が真剣になって抗議の声明を出したという記憶があります。
ただボンド役は俳優がちょっとフェミニンな感じなので、抵抗を覚えたという記憶もあります。
またまたおもしろい速報をありがとうございます。
朝日新聞としてはうれしい報道ですね。
中国政府がどうコメントするか、楽しみです。
お知らせ、ありがとうございます。
こちらも「走火入魔」の言明を読んでいたところでした。