日本の次の政権が民主党となったら、日本はどうなるのか、
あるいは日本の安全保障や対外関係はどうなるのか。
同盟国のアメリカ側の反応を知ることも重要です。
本日の産経新聞で以下を報じました。
なお以下のサイトにも同じテーマでさらに詳しい報告を載せました。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090804/172271/
【海外の目 2009衆院選】民主の安保政策 米識者当惑
日本の民主党が総選挙に勝利し政権を取った場合、日米同盟はどんな影響を受けるのか。
米国務省、国防総省でアジアの安全保障政策などに携わった専門家や、米議会で日米関係を担当するスタッフからは、日米同盟の弱体化や縮小の可能性を含めて「当惑」や「疑念」の声が上がった。(ワシントン 古森義久)
ブッシュ前政権の国務省と国家安全保障会議でアジア安保政策を担当したキャロリン・レディ氏は、日本の民主党の「対等な日米同盟関係」という公約について、「同盟の枠内で米国依存を減らし、より対等にするといえば、日本がこれまで以上に防衛努力する意味となるが、日本の財政状況では防衛費増額の展望はなく、『対等』を目指すためには米側の防衛力を減らす形となりかねない」と指摘。同盟全体が共同防衛態勢として弱体、縮小に向かうのではという懸念を表明した。
また、レディ氏は「米側ではオバマ政権も議会も日本や日米同盟への関心は低く、日本の安保面でのパートナーシップは当然視されているから、日本の新政権が日米同盟の強化を明確に求めない限り、米側で同盟の優先順位がさらに低くなる見通しが十分ある」と語った。
米議会下院外交委員会の日米関係を担当するスタッフは、日本の民主党の外交や安保政策を「基盤は米国との同盟関係だとする点は信頼に値するが、それ以上は具体性が少なく、極めてわかりにくい」と論評した。
とくに、インド洋での自衛隊の給油活動について、「民主党は表現を変えているものの、結局は近く撤退するという意図のようで、米側にとって日本の日米協力からの後退という単なるシンボリズム(象徴)以上に深刻な意味をもつ。オバマ政権はアフガニスタンでの対テロ闘争に最大限努力しようとしており、『日本の撤退』は、地上戦闘を担う欧州諸国の政策や士気にマイナスの影響を与えるからだ」と述べた。
元米国防総省日本部長で、バンダービルト大学「日米研究センター」所長のジェームス・アワー教授は「民主党代表の鳩山由紀夫氏はかつて、日本の集団的自衛権を自主的に行使する政策を説いたことがあり、現実的な安保思考だと思える。しかし前代表の小沢一郎氏は、中国の拒否権ですべてが止まる国連の決議を日本の安保活動にも必ず適用させるべきだ-という珍しい意見を主張しており、党全体としての政策がわからない」と指摘した。
アワー氏は「2国間の同盟関係では、相手国のこの種の政策面での不確実性、不安定性が、実際の危機や有事への対応で最も危険な状態だといえる。いざという際に相手国がどう動くかわからず、確実な計画が立てられないことになる」という不安も強調した。
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コメント
コメント一覧 (17)
>「同盟の枠内で米国依存を減らし、より対等にするといえば、日本がこれまで以上に防衛努力する意味
本紙で拝見しました。それでは自民保守派と変わらないではないですか?。そうではない、日本弱体化を目論んでいると見られるからみんな心配している訳です(^^;。
「対等な日米同盟関係」というからには、本来の筋道は少なくとも集団的自衛権のの行使を謳うことであり、本筋は憲法改正により正式に国防軍を位置付けることであるはずです。こういう自前の普通の国防体制ができず、米国に寄りかかっていることから、片務的な同盟、対等でない同盟であるということのはずです。
民主党の対等という内容は、本筋に手を付けず、地位協定などの枝葉にこだわるだけなら、日米同盟を弱体化する方向にしかいかないでしょう。
マスコミもこういう国の根幹を民主党に問わず、年金、雇用、子育てなどの「国民生活が第一」という民主党の主張に合わせたことしか聞かないのは一体どうしたことかと思います。
トインビーではありませんが、自国の問題を自ら処理できず、外部に委ねるようになれば、文明は衰退するという法則を噛みしめるべきです。
>鳩山由紀夫氏はかつて、日本の集団的自衛権を自主的に行使する政策を説いたことがあり・・・
この方は、所得税の課税最低限の引き下げも主張したことがあったと思います。どうも、言い方がくるくる変わり、保守かリベラルか、何を信念にしているか全く分からないというのが普通の見方だと思います。少なくとも今は小沢氏とともに社民党に近いのではないでしょうか。
さらに、民主党は政権をとれば社民党と連立する予定のようですから、「不確実性、不安定性」はますます増大することになるでしょう。
今の執行部下の民主党政権は全く信用出来ないと思って居ます。
内政は財源無しのばら撒き政策其の物で、外交に居たっては、民主党自体が旧社会党、社民党、国民新党、共産党連立政権で結果的に何を決まらないのではと思っていますが、反面、今のアメリカ一辺倒も非常に問題だと思っています。
アメリカとの同盟は継続しても、出来るものなら、自国の防衛は自国で行い、中国や他国の様にアメリカと対等な関係で行ける様にしたい物です。
何故?・・・それは今でも、日本はアメリカからは、根拠の無い「従軍慰安婦批判決議」で意図的に抑圧され続け、又国民の生活習慣でもある「靖国参拝批判」でも正面から批判され、その他数え切れない位色んな抑圧、圧力等嫌がらせで国家主権其の物をなくしている状況です。
その点、何のしがらみの無い、中国は「言いたい放題やりたい放題で」アメリカも対等な扱いをせざるを得ない状況です。
惨めな事に、日本はアメリカに何もいえない情けない国家と言わざるを得ない状況です。
実際、国民の多くは防衛面でも、イザと言う時はアメリカは全く頼りにならないと思っています。
アメリカは日本を押さえ込み、金を調達できればそれで良しと言った考えでしょうから。
また、アメリカ追従の自民党は「内政、外交」政策でも完全に情味期限切れで正直言って自民党政権を期待する根拠も無い今、アメリカと対等外交をと現状を批判している民主党政権が何処まで「この国を動かすか、駄目にするか」試す機会では無いかとも思っています。
「今の日本は全ての面でアメリカに首根っこを、つかまれ、アメリカの機嫌ばかり見て生きている情けない日本に終止符を打ちたい気もします」
米国は微妙に圧力をかけてきているね。同盟の優先順位が更に低くなるってどこまで低いの?低いからといって何か変るの?日本からみた米国の優先順位が低くなっただけなんじゃないの?
元米国防総省日本部長で、バンダービルト大学「日米研究センター」所長のジェームス・アワー教授は「民主党代表の鳩山由紀夫氏はかつて、日本の集団的自衛権を自主的に行使する政策を説いたことがあり、現実的な安保思考だと思える。しかし前代表の小沢一郎氏は、中国の拒否権ですべてが止まる国連の決議を日本の安保活動にも必ず適用させるべきだ-という珍しい意見を主張しており、党全体としての政策がわからない」と指摘した。
党の政策が分からなければ研究しろ。そのための日米研究センターでしょ?
横入り失礼します。
「対等」とか「独立」とか、マスコミ、特にテレビをみておられたらそういうふうな考え方になるのでしょうが、それはえらいカン違いと申しあげます。国際関係を「対等」とか「独立」とかいう言葉で考えることがおかしいのです。
従軍慰安婦問題は、そもそも朝日新聞のデマ記事で話が大きくなり、政府・自民党の不手際でさらに拡大し、社会党がとどめを刺したわけで、なにもアメリカ議会のせいではなくて日本のせいです。
>確かに民主には得体が知れない怖さがありますが、豪の労働党政権、西の社会党政権のように、最初はドラスティックなパーフォーマンスがあったとしても、それでは世界でやっていけないことを知るでしょうし、民主の中にもしっかり世界を見据えた論者もいることですから、当然そう言う人がちゃんとコントロールしてくれると思います。<
【当然そう言う人がちゃんとコントロールしてくれると思います。】申し訳ありませんが、かなりあまくないですか? 豪の労働党政権、西の社会党政権にも中国に諜略された議員がわんさかいるんですか?
民主党が政権を取った後、何をしようとしているのかご存じで、「ちゃんとコントロールしてくれる」と、お考えですか?
日教組の親玉が副総裁になり、君が代・日の丸を否定し子供たちに自虐教育を植え付けますよ。1000万人移民(ほぼ中国から)を受け入れ、彼等に選挙権まで与えようとするのが民主党ですよ。 だいたい民主党の現幹部に右派はほとんどいませんよ。 コントロールのしようがないでしょう?
議席数により変わりますが、民主党が社民党・共産党と連立すれば盤石の左翼政権の誕生でしょう。 可能性があるとすれば、世論のバックアップとともにこれに日本消滅の危機を感じた民主党右派が脱党し、左派をはずした自民党との合同です。真正保守政党を誕生させる必要でしょう?!
おっしゃる通り、自国防衛をアメリカに依存しきっている「日本独自の防衛」を変更し、日本独自の防衛を行う事は、現実的でない事は分かっています。
ただ、今の日本は、「アメリカ、中国、ロシア、・・・全世界」に対し、恫喝外交の相手には成っても、全く発言力がありません。
(日本はアメリカ次第で、動く国家で、交渉の相手でない?)
何でもアメリカのお機嫌伺で決める、決まる自立心の無い今の日本の全ての政策は何処か可笑しいと思っています。
しかし、民主党政権を期待している訳では有りませんが、もし自民党が政権を担う事に成っても、今の古い旧体質の自民党(老人所帯)では今後、又同じ様な状況で国会は機能を失い日本自体が麻痺すると危惧しています。
真っ向から何でも反対していれば「国家は安泰」と考えている民主党が政権を取って、国内、国際社会に通用するのか、今後の二大政党を考える上でも良い機会かもしれません。
又、「従軍慰安婦非難決議等」の件ですが、事なかれ主義の日本政府(だから一回下野すべきでは?)が駄目な事わかっていますが、何故、無関係なアメリカ議会(マイク、ホンダ)が、同盟国?の日本を60年の前のことで行き成り「バッシング」する必要が有るのか?何の為に?
(アメリカ軍は日本に居る間多くの日本女子に被害を加えた事実があるにも関わらず)
恐らくアメリカは常に色んな面から日本を押さえ込んでいる必要が有るからか?
「尖閣諸島、竹島、北方領土等」領土問題は終戦時の処理で直接関与していたアメリカが一番、事実を分かっているはずですが、毎年問題化している今でもアメリカはわれ関知せずと全く無関心です。
これを如何考えれば良いのですか?
つまり、日本はただの「金ずる的存在」?でしか無いと言うでは?
では、あなた様は日本の民主党全体の安保政策がどんな内容か、おわかりになるのでしょうか。
おわかりならごく簡単に教えてください。
ご氏名がありましたので一回だけお答えします。再反論があってもこれ以上はお答えしません。
>民主党が政権を取った後、何をしようとしているのかご存じで、「ちゃんとコントロールしてくれる」と、お考えですか?
日教組の親玉が副総裁になり、君が代・日の丸を否定し子供たちに自虐教育を植え付けますよ。1000万人移民(ほぼ中国から)を受け入れ、彼等に選挙権まで与えようとするのが民主党ですよ。 だいたい民主党の現幹部に右派はほとんどいませんよ。 コントロールのしようがないでしょう?
自民にもハニートラップにひっかかって中共に何も言えない派閥の長や大物議員が一杯いますから、中共に対する発言という意味では同罪です。某経産大臣など、中共の東シナ海油田リグに抗議一つ出来ていませんから。豪には確か中共シンパの閣僚がいましたよ。もっとも中共よりの商談を強引にまとめようとして失敗したようですが。
>民主党が政権を取った後、何をしようとしているのかご存じで、「ちゃんとコントロールしてくれる」と、お考えですか?
日教組の親玉が副総裁になり、君が代・日の丸を否定し子供たちに自虐教育を植え付けますよ。1000万人移民(ほぼ中国から)を受け入れ、彼等に選挙権まで与えようとするのが民主党ですよ。 だいたい民主党の現幹部に右派はほとんどいませんよ。 コントロールのしようがないでしょう?
残念ながら日本は議会制民主主義制度のもとに国家運営していますから、多数決の原則を否定しない限り、国民の過半数が民主代議士を選出すれば、たとえ亡国に突き進む可能性が高いとしても民主主導の政策になるのは仕方がないことです。それが国民の選択なのですから。それが厭なら、民主主義の日本においてはizasasa0507さんをはじめとして、反民主の市民が立ち上がり全国行脚してご自身の政策を実行してくれる代議士が過半数を制するようがんばるしかありませんね。
しかし、古森さんの記事を読むと、米国が自民党政権の継続を望んでいるのではないかと思えてきます。
おもしろいものですね。
朝鮮民主主義人民共和国も民主主義らしいですよ。
民主党左翼政権になり、衆参両議院の過半数を握って、いろいろな反日政策を法案化するでしょうが、選挙制度をいじくらない保障でもあるのですか?
自民党にも売国議員がいますが、民主党は売国党ですよ。売国党の中に売国議員ではない議員がいるだけです。それでも自民党も同じだというなら、もはや救いようがありませんよね。 (お答ご無用)
いきなりこの前突然と発言をしまして
失礼しました。
古森さまの記事を読ませていただく限り
今の与党政権はいいというふうに感じられます
しかし
先週動画サイトにて流れた、世襲議員の素晴らしき
言動を目の当たりにしこれはいくらなんでも
もう変えなくてはいけないと認識いたしました
ちなみに、政権交代を支持するメディア大物実力者も
その素晴らしき世襲議員を褒め称えててたいう
のには悲しい気持ちになりました
民主党は党内でブレブレなので、外交安保も教育も心配です。鳩山さんも小沢さんも元は改憲派だったハズなのに(でしたよね?)、今はただのお花畑サヨクにしか見えません。旧社会党勢力や左寄りの支持母体の言いなりみたいで、政治家として志が無いのか?と、一国民として残念に思います。
産経の報じて下さった、民主党の土屋都議による民主党批判「ふざけるなマニフェスト!本心をひた隠し」「そんな政策を掲げて選挙をやれば民主は『第二社会党』だと批判を受けるからだ」←こういう、兎に角“政権交代”が目的のペテン師みたいな所も、何だか国民をバカにしているような気がして受け入れ難いです。もっとマトモな野党があれば政権交代は歓迎したいのですが、今の民主党では不安すぎて断固お断り!です。
ところで、既にご存知かもしれませんが、私は去る7月8日に「手作りチラシ集積サイト!~民主主義と世論をマスコミから国民の手に取り戻そう」というサイトを立ち上げました。http://chirashihokanko.web.fc2.com/全国各地の国民がチラシ配りに奔走し、付属の掲示板http://chirashihokanko.bbs.fc2.com/で枚数を報告しあっています。もしサイトの趣旨にご賛同頂ける場合、よろしければ何か一言でも構いませんので、みんなへの応援メッセージを頂けないでしょうか。ちなみに産経出身のジャーナリスト山際澄夫さんはこのような激励メールを下さいました♪(^^)→http://chirashihokanko.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=3551447お忙しいところ恐縮ですが、チラッと見て頂けるだけでも構いませんので、よろしくお願い致します。
アメリカやそれ以外のメディアを見ても、日本の選挙や次期政権に関する記事は限りなく0です。
古森さんもアメリカにいれば分かると思いますが、日本の記事が新聞やメディアで報じられる事はまれになっています。
経済でも政治でも興味の対象では無い日本を、心配する人はいないのではないでしょうか。
結局のところ日本がいなくても、世界経済や政治は問題なく回っている訳で、どうでも良いという事なのでしょう。
日本もアメリカの顔色ばかり見ないで、自分たちがどうしたいのか、どうするべきなのか真剣に考える時期なのだと思いますよ。
お疲れさまです。
新しい活動はユニークですね。
すこし観察させてください。
アメリカの安全保障条約は
そうとうな国との安保を締結しているそうです
(詳細な数は忘れました)
日本はそのたくさんの国の中の
一つの国なわけです
日本で産まれ生活している私たちは
歴史に基づく哲学から
日本をどうするべきか と
個人が動き出す時代なのでは
ないでしょうか