雑誌『SAPIO』最新号(9月9日号)にアメリカの知日派が日本の民主党前代表の小沢一郎氏をどうみるか、についてレポートを書きました。

 

「米知日派が相次ぎ激怒! 『小沢の外交的非礼は許し難い』」という見出しになっています。

 

その内容は以下のとおりです。

 

なおアメリカについてはオバマ人気の低落について詳しい報告を以下のサイトに書きました。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090825/176276/

 

 

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親米から反米へ、その共通項は目先の政治利益のための日和見主義――アメリカ側識者の小沢一郎氏観はどうやらこんな厳しい表現でくくられそうである。

  

オバマ政権下のアメリカの行政府でも議会でも、日本がイメージと実体の両方で縮小して、日本の政治が話題となることも少なくなった。

 

かつてはかなり知られていた「オザワ」の名が米側の国政レベルで出ることも稀である。

 

だが日ごろから日米関係を考察している識者たちは別だといえる。

 

日米安保関係に長年、かかわってきたジム・アワー元国防総省日本部長は小沢一郎氏と事実上、小沢氏が率いる民主党をその政策面から厳しく論評した。

 

アワー氏は現在はバンダービルト大学「日米研究センター」所長である。

 

「小沢氏を一言で評するならオポチュニスト(日和見主義者)と呼ばざるを得ません。自分自身の政治的利益のために日本の政策の根幹までを平然と変えようとする。国益よりも政治家としての個人の利益を優先する。あまりにも自己中心的にみえます。そうした小沢氏に率いられる民主党は安全保障政策などがすっかり小沢カラーに染まっており、これまでの日米同盟や日米安保関係を大きく崩す危険を感じさせられます」

 

こうした辛辣な小沢評をためらわずに述べるアワー氏が小沢氏の安保政策がらみの危険な言動としてあげたのは、アフガニスタンでの対テロ闘争を支援するための自衛隊のインド洋での給油活動への反対、その背後にある国連最優先志向、「在日米軍は第七艦隊だけでよい」という日米同盟縮小の勧め、シーファー前駐日アメリカ大使を日本のマスコミに故意にさらした「反米ジェスチュア」などだった。

 

確かに小沢氏は民主党代表だったとき、インド洋への海上自衛隊派遣をはっきり「憲法違反」と断じて、反対していた。

 

この点だけでなく、小沢氏は代表の座を公式には下りたものの、なお安保政策面での他の諸点を含めて民主党を自由自在に動かしているようにみえる。

 

(つづく)