「ブロッガーというのは危険な仕事」などという記述で始まるアメリカの新聞記事があったので、つい目を通しました。とても小さな記事です。しかもいささか前の記事でした。切り抜いて保存して、読まないままになっていたのです。

 

 といっても2008年末の記事です。

 趣旨を紹介しましょう。

 

 「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」という民間国際組織(本部はニューヨーク)の2008年度の年次調査報告書によると、同年12月1日現在で逮捕され、拘束されているジャーナリスト(この定義も曖昧であありますが)は全世界29カ国で合計125人、そのうちの45%にあたる56人がインターネット上で活動するブロッガーやウェブ記者たちだというのです。10年前に逮捕されていたブロッガーは全世界で1人だったそうです。

 

 拘束されている125人のうち53人は活字の分野、つまり新聞、雑誌の記者、編集者、カメラマンなどです。

 

 このCPJの報告書によると、拘束された「理由」は6割以上が国家転覆、国家機密漏洩、国益損失というような「罪名」を与えられました。2割近くがなんの「容疑」も「罪名」もなしに捕まったまま、その多くが拘束されている場所もわかっていません。

 

 このようにジャーナリストを逮捕する国は限られています。

 中国、キューバ、ミャンマーの3国だけで大多数の逮捕ケースを占めています。その後にはエリトリア、ウズベクスタンが続きます。

 

 さてここまで読まれた方は当然、疑問を抱かれるでしょう。

 

 この調査の対象となる「ジャーナリスト」とはなんなのか、ですね。

 

 単なる反政府活動家や、ブログでのお遊び人間も、このカテゴリーに入る場合もあるのか。

 

 この疑問への納得できる回答はなかなか出てきません。

 

 しかしここで強調したかったことはブログを使う人たちがいまの世界では逮捕の対象になってきている、ということです。

 

 この新聞記事は以下のようなことも書いていました。

 

「気楽なブロッガーたちというのも、もう神話かも知れない。少なくとも世界のいくつかの地域では。

 

 深夜、自宅でパジャマを着て活動している一人ぼっちのブロッガーというイメージは魅力があるのかも知れない。

 

 しかしそのブロッガーたちの自宅のドアがノックされるとき、彼らはさらに一人ぼっちであり、弱いことがわかるのだ」

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  ところがその一方、インターネットが罪のない個人への攻撃や脅迫、誹謗のために悪用されるという事例も、急増しているようです。日本など、その筆頭かも知れません。

 

 この種のブロッガーというのは、公的な目的に資する範疇には当然、入りません。