雑誌『新潮45』11月号に元首相の安倍晋三氏がおもしろい論文を発表しています。「小鳩『友愛外交』で、国益損失の重大危機」と題された論文です。

 

  

論文は鳩山首相が「友愛」なる曖昧模糊な情念を外交に持ち込むことで、日本にもたらす危険に対し警告しています。

 

そのなかで小沢一郎氏との2007年7月の党首討論会について書いています。小沢氏は事実と反することを堂々と述べたというのです。

 

以下、安倍論文のその部分を以下に紹介します。

 

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 同じ年(2007年)の参議院選挙前、小沢氏と私との党首討論会がありました。

 

 7月1日に行われた討論会では、アメリカの原爆投下について、当時の久間発言をからめて議論になりました。

 

 その中で小沢氏は「ドレスデン無差別爆撃について『アメリカはドイツに謝罪をした。安倍さんは米国に原爆投下の謝罪を要求する気があるか』と質問してきたのです。

 

 アメリカがドイツに謝ったという記憶が私にはありませんでしたが、小沢氏も質問するからには事実にあたっているのだろうと思いながら、

 

 『現在、米国に謝罪を要求することに国益上どれほどの価値があるか疑問に思う』

 

 『北朝鮮に核を使わせないためにも、米国の核の抑止力は必要。その中で核廃絶に全力を挙げていかないといけない』

 

 と答えました。そして、

 

 『小沢さんはそもそも自民党の幹事長を務めていました。その時に米国に謝罪を要求したのか』

 

 と尋ねました。

 

 小沢氏は、その時々でアメリカには謝罪要求をしてきたと言うのですが、後で調べてみたら、米国がドイツに謝ったという事実はなく、小沢氏が謝罪を要求した事実もありませんでした。

 

 そういう意味で、小沢氏は歴史の問題について調査もせずに発言するのだと感じたことがあります。

 

 果たして、今後、小沢氏は与党民主党の幹事長として、その件での謝罪をアメリカに要求するのか、気になるところです(以下略)」

 

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 この種のウソや虚言には気をつけていきたいですね。