日本ではこのところ中国の存在の大きさをことさら感じさせる事態があいついで起きています。
小沢訪中団の媚中朝貢ぶりや、習国家副主席の天皇陛下との会見をめぐる国辱的な横車など、そして民主党幹部議員の「日中米正三角形論」など、そのほんの実例でしょう。
習近平国家副主席
鳩山政権のこうした中国接近の前提にあるのは、中国も日本と同質の国家であるかのような誤認です。誤認といえばひびきはまあまあですが、事実を知っていて、その事実と異なることを表明していれば、ウソとか欺瞞ということになるでしょう。
中国は周知のことながら日本が国家の最大の基本、そして最大の前提ともする民主主義を否定している国なのです。北京の中心部で、あるいは地方でも、共産党の批判をしたり、国家主席の辞任を求めたりすれば、即座に弾圧されてしまう独裁体制の国なのです。だから中国は日本にとって価値観を共有する同盟国のアメリカと等距離の国であるはずがありません。
中国のその独裁体質を示すささやかな実例――こうした例は無数にあるわけですが――を紹介します。
アメリカの議会と政府が共同で進めている中国の人権状況調査のプロセスで出た指摘です。
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中国民衆に「危険」 苦情申し立て制度 国民管理・弾圧に利用
2009年12月06日 産経新聞 東京朝刊 国際面
【ワシントン=古森義久】中国の人権状況などを調査している米国の「中国に関する議会・政府委員会」は4日、中国の苦情申し立て制度「信訪」に関する公聴会を開き、一般大衆の声を聞くための民主的制度として宣伝されてきた「信訪」が、実際には中国政府の国民管理に利用されているという実態が報告された。
公聴会では、信訪制度を専門に研究しているワシントン大学のカール・ミンズナー教授が、中国では毎年、平均約1100万件もの苦情申し立てがなされてきたが、そのうち当局によって取り上げられるのは、全体の0・2%に過ぎないと証言した。
ミンズナー教授は信訪制度には民衆にとってマイナスや危険な面があるとして、
公聴会では、信訪制度を専門に研究しているワシントン大学のカール・ミンズナー教授が、中国では毎年、平均約1100万件もの苦情申し立てがなされてきたが、そのうち当局によって取り上げられるのは、全体の0・2%に過ぎないと証言した。
ミンズナー教授は信訪制度には民衆にとってマイナスや危険な面があるとして、
(1)苦情の解決よりも情報収集が優先される
(2)共産党上層部は信訪により民衆の動向を知り、特定の運動の指導者の弾圧に利用する
(3)正規の司法制度の比重を減らし、法治よりも人治の傾向を強める
-と述べた。
中国出身で中国の司法制度を研究するメリーランド大学のシャオロン・リー教授は「信訪制度では当局が全面的に介入し、苦情申し立ての当事者を沈黙させてしまうことが多い」と証言し、「介入」の方法として、苦情申し立ての中心人物の誘拐や襲撃、逮捕、労働収容所での再教育などをあげた。
中国出身で中国の司法制度を研究するメリーランド大学のシャオロン・リー教授は「信訪制度では当局が全面的に介入し、苦情申し立ての当事者を沈黙させてしまうことが多い」と証言し、「介入」の方法として、苦情申し立ての中心人物の誘拐や襲撃、逮捕、労働収容所での再教育などをあげた。
2007年の調査では、請願者全体の3・1%が精神病患者用施設に拘束されたという。
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コメント
コメント一覧 (14)
私が思うに、現政権の外交政策の最大の問題点は、中国の脅威を軽視している点ではないでしょうか。中国に警戒心があれば、日米安保を軽んずる政策を打ち出さないでしょう。
経済力・技術力がある一方、ブログに書かれている通り民主主義が存在しない、近隣諸国を軍事力で脅かす。そういう意味で中国は北朝鮮以上に注意が必要なのでは?(もちろん、北朝鮮も決して軽視できません)
天皇陛下特例会見の問題。結局あれは、次期国家主席の座を狙って中国共産党内で権力争いをしている一人の片棒を担がされたそうで、現政権のやっていること、溜息の止まらない毎日です。
民主党は中国の第三共産党となったのです。
初めまして。
日本の基本的な価値観を否定する独裁政権の中国、
自国への脅威がないのに軍事力を大拡張する中国
日本の尖閣諸島を自国領だと主張する中国
東シナ海の日本側のガス田までも自国の物だと主張する中国
そんな中国と連帯するという小沢一郎氏らの考え方は日本の利益をきちんと想定しているとは思えませんね。
小沢媚中団の顔ぶれは小沢チルドレンがやはり主体でしたね。
今回の民主党による「天皇に指図」事件、
どこかのニュースで見た記憶があるのですが、
中国の副主席の訪日なんてとっくの昔に決まっていることであって、
外務省からは、陛下と会見するなら早く申請を、
と言われていたのに、直前まで申請せず、
そのくせゴリ押ししてきた、とありました。
だとしたら中国の100日ルール破りは確信犯で、
わざと天皇陛下のルールと中国を天秤にかけさせて、
中国を優先させ、中国の優位性を誇示しようとした
中国の冒険主義であったのではないか、
という気がするのです。
産経の記事で読んだのですが、
今回の特例会見の設定にあたって
外務官僚だかが民主党を
「中国の走狗」と言っていたとありましたが、
揶揄するための例えとしての走狗ではなく、
本当の字義通りの走狗であったのではないか。
中国が100日を切ってから会見を要請した理由は何でしょうか?
単なる申請忘れによるミスなどということがあるのでしょうか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091216/plc0912161904023-n1.htm
国益を損ねまくっている所で「地球益も大事だ。」と
ボケまくっているのですから話しに成りません┐(´д`)┌ ヤレヤレ
改めて「御輿は軽くてパーが良い。」の世界ですよ。
正に中共は朝日新聞な国であり反自由主義の敵であります。
自由民主主義の価値観を共有する日米としては斯様な勢力に
日本列島を浸食させるのを絶対阻止しなければなりません。
日本の赤化を許すな!!
民主党には幹事長はいなくて、党書記長がいるという事がはっきりしました。何のことはない旧ソビエト連邦と変わらない政治組織になりつつあるのです。
なんのことはない、小沢の「価値観」は中国と同じなのですね。小沢が自らを人民解放軍の野戦司令官になぞらえたのは本気なんです。世界で「民主的」選挙で初の社会主義政権を樹立したと信じているのです。
日本に向けて核ミサイルを向けている外国の軍隊の野戦司令官を気取るなんて、この政治家はどの国を代表するのでしょうか。
更新お疲れ様です。
中国という国の異常性およびいわゆるチャイナリスクはもう少し真面目に検討されるべきだと、私も思います。これに関して民主党幹部の発言が日経の社説に載っておりました。かなり頭がおかしいですね。どうしてこういう発想になるのか、理解不能です。
「日米関係はぎくしゃくしている。まず日中関係を強固なものにして、米国との問題を解決するのが現実的プロセスだ」。民主党の山岡賢次国対委員長の14日の上海発言も、鳩山政権の外交路線に対する国際的な疑心暗鬼を生む。
山岡発言は、従来の日米関係と日中関係を逆転させた発想であり、同盟の否定にもつながる内容を含む。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20091215AS1K1500315122009.html
外交なんて、およそ無縁だった政治家が突然、外交論のようなことを口にするというのは、受け取る側も、まずキツネにつままれた思いがありますね。
まじめに受け取ることが難しい、とでも、言い換えましょうか。
中国のような権力者が好き勝手にできる独裁体制に憧れているようです。
国民の声に耳を傾けながらも、国民と国土と領海と国益を、
他国の攻撃をかわしながら何とか足を引っ張られないように、
場合によっては国民に我慢を強いるのに説得しながら、、、、、
なんて手順を踏まずに済ませたい誘惑に駆られるのは
政治家は云うまでもなくおよそ人を束ねるリーダーだったら
つい頭をよぎると思います。
そこは、過去の事例から、民主主義は完璧ではないけれど、
独裁主義なんかよりずっとましなのは、ソ連や旧東欧、中国・北朝鮮と
日米欧州を見比べれば簡単に理解できます。
どうか誘惑に一時惑わされてもいいから、正気に立ち返って
日本に生まれた幸せを噛みしめてもらいたいです。
鳩山さん、小沢さん、もしあなた方が中国に生まれていたら、
30億円もに小沢不動産や10億円以上ものお小遣いを
母親からもらえたでしょうか?
あなた方の喋る以前に相互監視され、死刑囚として臓器を
生きながらに抜かれたかも知れません。
ちょっとだけでも有史以来、中国が日本に何をしてきたか
調べれば、何も良いことはしておらず足を引っ張ることだけな
ことがおわかりでしょう。
犯罪の輸出、毒入り餃子、善光寺での日本人への攻撃、
日本の味方である台湾への攻撃、東京オリンピックの開会式に
合わせて核実験、南京のデマ、通州虐殺、科挙制度、etc、、、
建国わずか60年の独裁国家に比べて垂涎の、
平和な2600年にわたる天皇の系譜を持つ日本にもっと
誇りをお持ちになったらいかがでしょうか。
政権交代しても、一族郎党殺される内戦内乱が何千年もの
伝統の侵略国家にそんなに憧れるものでしょうか。
民主党がたとえ次の選挙で負けても命を取られるわけでなし。