日本の政治もついに何かが大きく変わってきたように感じます。

 

鳩山由紀夫首相のルーピーぶりは相変わらずですが、「終わりの始まり」がついに幕を開けたようです。

 

そんな鳩山首相の動向に関して、彼が5月4日に沖縄県を初めて訪問することになったという話が報じられました。

 

つまり鳩山氏は首相就任以来、初めて沖縄を訪れるというのです。ということは昨年9月に首相になってから沖縄を訪れたことはまったくないままにきているということです。

 

この話を最初に聞いたときは、信じられませんでした。普天間基地の移転問題で日米関係がこれほど揺れ動いているときに、首相がその普天間のある沖縄にはまったく足を向けない、というのです。

 

このへんでも鳩山由紀夫という人物のリーダー失格がよく証されています。沖縄の普天間にある米軍基地を同じ沖縄の辺野古に移すか否かをめぐって、いまや日米安保関係の全体が激しい摩擦を起こしているのです。その舞台となる沖縄を訪れ、現地の実情を見学し、当事者たちに直接、会って話を聞くことは民主主義で選ばれた政府のトップの最低限の責務ではないでしょうか。

 

その責務を鳩山首相は果たしていないのです。

 

重大な問題が起きれば、まずその実態をみる、というのは、人間社会での個人としてはもちろん指導者としての自明の責務であり、まずは本能的な対応でしょう。その責務も対応も鳩山由紀夫氏は9か月の間、まったく果たさないままにきたのです。

 

アメリカの政治家たちはこの数ヶ月の間に沖縄を視察しています。

 

80代の高齢のダニエル・イノウエ上院議員や、アジア問題を専門としているジム・ウェブ上院議員も日本を訪れ、東京にまず入った後は沖縄を訪問しました。しかし鳩山首相が行っていないのです。