オバマ政権が北朝鮮にどう対応するのか。

 

日本ビジネスプレスに私が書いたレポートの紹介の最後です。

 

オバマ政権はいま中国が提唱する六カ国協議の緊急再開にも、

北朝鮮が切望する米朝二国間の対話や交渉にも応じられないという姿勢を明確にしています。

 

その理由は以下に一部を書きました。

 

しかしオバマ政権も追い詰められると、実はこっそり北朝鮮との対話をしていた、なんてこともありえますね。 

 

なお日本ビジネスプレスのこのレポート全文は下記のリンクで読めます。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4915

 

 

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「だから、今後の交渉のテーブルにはウランも載せられるべきだ。北朝鮮は交渉中にウランの存在を否定していたことを他の5カ国に対し、釈明する必要がある」

 

 ヒル氏のこの発言は、北朝鮮のウランに関するウソに米国側がすっかりだまされていたことの証左だろう。

米国は打つ手なし、日本の役割への期待が大きくなっていく?

 しかし、北朝鮮はこの秘密のウラン濃縮を、なぜ今の段階であえて米側に誇示するような措置を取ったのか。

 

 この「動機」について、米国ヘリテージ財団のブルース・クリングナー研究員と、議会調査局の前専門官のラリー・ニクシュ氏に聞くと、可能性のある動機として以下の諸点を挙げた。

 

 2人はいずれも、朝鮮半島情勢をもう30年ほども追ってきたベテラン研究者である。

 

・北朝鮮は、ウラン濃縮施設の暴露で米国にショックを与え、現在の国連主導の経済制裁を解除させ、米朝2国会談を実施して朝鮮半島の安全保障面での譲歩を米側から得ることを狙った。

 

・北朝鮮は米国や国際社会から、パキスタンやイスラエルと同様の事実上の核兵器保有国として認められたいと意図した。

 

・北朝鮮は、現在の国連主導の経済制裁で軍事面の影響を受けることはなく、むしろ核兵器開発で自国の軍事力を強化する措置を取れることを誇示したいと意図した。

 

 いずれにしても、今のオバマ政権は北朝鮮にだまされ、どうしてよいか分からないという状態だと言える。

 

 打開策の1つとして、6カ国協議の再開があるが、北朝鮮はその再開の前提条件として、「国連主導の経済制裁を解除すること」「朝鮮半島の平和条約締結など、安全保障上の諸課題を協議する米朝2国間交渉の開催を検討すること」を列挙している。

 

 いずれも、米国のいかなる政権でも受け入れられない条件だと言える。

 

 そうなると米国独自の解決方法はますます実行が難しいことが分かってくる。

 

 だからこそ、米国は中国に北朝鮮への圧力強化を要請する。

 

 また、日本や韓国という6カ国協議の他の参加国に、解決のための助言を期待する。

 

 こうした事態が進展し、日本への期待もいちだんと大きくなっていくことが予想される。

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