自民党の現代感覚の保守、稲田朋美議員がおもしろい一文を書いています。
民主党の正面からの批判です。
【正論】弁護士、衆院議員・稲田朋美 消費税増税なら謝罪し信を問え
菅直人第2次改造内閣が誕生したが、菅首相は道義とともに政権交代の大義を捨てた。政策の大転換に関し与党、民主党内でも議論せず、平然と発言する首相の姿は不気味としか言いようがない。
多くの同志が討ち死にした平成21年夏の総選挙で民主党が有権者に訴えたことは、縦割りの官僚主導を排し、官邸主導で総額207兆円の予算を組み替えて20兆、40兆の財源を捻出、国民生活の立て直しに必要な重要政策に優先的に振り分けるというものだった。
子ども手当、高校授業料の無償化、農家への戸別所得補償、高速道路の無料化など、民主党が集票目的で勝手に主張した、「ばらまき」政策にかかる経費が、16・8兆円で、そのための財源を平成25年までに捻出するとしていた。
増税ではなく政治主導で予算を組み替えて財源を生み出して国民生活を立て直し、責任は政権与党が取るというのが政権交代の大義であり、賛同した多くの有権者が民主党に投票したのである。
ところが、今回の組閣に際し、首相は消費税を含む、社会保障と税の一体改革を強調、社会保障問題について、「政党間で大きな差があるというよりも共通の認識があると思っている」と述べた。
麻生太郎政権下で自民党は侃々諤々(かんかんがくがく)の党内議論をし、税負担部分が毎年1兆円伸びる社会保障費を賄うには消費税増税やむなしとの結論を得て、税制改正法の附則に税制の抜本的改革を記載した。
≪ウソをついて権力を取った≫
その時、民主党は無駄遣いを排すれば消費税増税は必要ないと言っていた。「共通の認識」がなかったのは民主党だった。結局、自民党は真実を語って下野、 民主党はウソをついて政権を取った。そのことを認めて下野することもなく、税制抜本改革に向けて与野党協議を行いたいとは、開いた口がふさがらないという ほかない。
民主党両院議員総会で、「マニフェストに書いてあることはやらず、マニフェストに書いていないことをやろうとしている。マニフェストの全面見直しをするなら国民に信を問うべきだ」との趣旨の発言をしている議員がテレビに映っていたが、全くその通りだ。
小沢一郎元民主党代表もテレビで、「役所の積み上げで予算を作っていたら、財源がないに決まっている。政治主導で優先順位を判断し、無駄を省く努力をし なければならない」「党がこれを変えてしまうんだとなれば国民にもう一度信を問うような大問題だ」と語った。半年前の代表選で国会議員の半分の票を得た小 沢元代表の発言であるということを考えれば、菅首相の方針で民主党内がまとまっているとはとても思えない。
首相自身、一昨年増補した著書『大臣』で「国家予算が例えば総額90兆円になるとしたら、マニフェストで国民と約束した7兆1000億を最初に計上する。そして残った額から必要なものを充てていけばよい」と書いていた。
国の基礎的財政収支赤字(国債費を除く歳出のうち税収等で賄えない額)は22・7兆円だが、民主党は、予算組み替えで毎年40兆の財源がひねり出せると豪語していた。増税の必要どころか、10兆円余のおつりがくるはずだった。
私は消費税を増税すべきだと考えている。国と地方で868兆円も借入残高があり、GDP(国内総生産)比で181%の借金を抱える先進国などどこにもない。
≪増税分ばらまきかねない民主≫
ただし、解散しないまま民主党政権下での消費税引き上げには反対だ。引き上げ分をばらまきマニフェストの実施に使われるのがオチだからだ。22年度予算 の社会保障費は子ども手当を含め税負担部分が約37兆円、すべて消費税で賄うなら、15・4%(1%2・4兆円で計算)であり、毎年1兆円の税負担分の伸 びを考えれば、社会保障費を削減しない限り、それでも足りない。
ばらまきマニフェストの実施を前提とすれば、消費税率は最低でも20%は必要になる。こんな大増税に国民が納得するだろうか。
菅首相は消費税増税を言うのなら、20兆、40兆の財源を見いだせなかったことを国民に謝罪し、信を問うのが筋だということだ。
あるといって政権を取り、なかったら政策を翻すということが許されるなら、何のための選挙であり、何のための政治主導か。選挙で国民の信を問うことなく大連立や政界再編をするのであれば、日本の民主主義は死んでしまう。
日本に二大政党は実現しない。「救国」や「国益」を理由にそんな戯言(ざれごと)を言う人は国民を愚弄し、日本の民主主義を貶(おとし)めていると知るべきだ。選挙で唱えた政策の責任は選挙で問うのが民主主義であり正しい政治の在り方である。
≪大連立の邪論に惑わされるな≫
財政再建は待ったなしであり、消費税増税と社会保障費のメリハリを早急に議論しなければならない。しかし、大義を捨てた民主党との連立は、日本の政治の みならず国民性をも劣化させる。真の政治主導を実現して日本の民主主義を成熟させるためにも、大連立の邪論に惑わされてはならない。(いなだ ともみ)
コメント
コメント一覧 (22)
開いた口がふさがらない、というか、
こんな経緯でありながら菅・民主党は、
民主党に従わなければ、歴史への反逆だとまで
一遍の恥の意識も無く、踏ん反り返ってますからね。
いやすごい。この神経がすごい。
菅だけでなく、ハトも小沢も民主党の藤井も江田も、
民主党の誰も未だに恥ずかしいと思っていないところがすごい。
菅に伍していける神経の持ち主は、世界でも、
北朝鮮のあの女アナウンサーぐらいではないでしょうか。
>ただし、解散しないまま民主党政権下での消費税引き上げには反対だ。引き上げ分をばらまきマニフェストの実施に使われるのがオチだからだ。
消費税を上げたら、子供手当てを満額支給します、と得意顔で言うに決まってます。その他にもあれやこれやと言い出して、政府支出が増えて毎年の借金はそのままになるでしょう。
マスコミの方々も議員さんも安易に増税に賛成などといわないで欲しいものです。民主党は、うそつき政党だとわかっているわけですから。
この男には元々、道義などは無いのだ、
民主党への政権交代が目的で、大義は元々無かったのだ。
国民は、まんまと、そのレトリックを信じたのだ。
金が無ければ、国民から搾り取れ、というのは、
時代劇の「無能の悪代官」と、同じ遣り口である。
バカでも出来る行政手腕である。
国民の愚かさは、自民党の増税には反対するが、
民主党の増税には、我慢するという事か?
それが、民主党の巧妙なレトリックなのだという事を、国民は知れ!
って構図ですな┐(´д`)┌ ヤレヤレ
で、我々日本国民はそのツケを払わされたと(^_^メ)
マスコミの裏切りは糾弾されなければ成りませんが
日本国民も政治センスをもっと磨くべきと言った
教訓になりましたね。
こんなデタラメ政権を許してはならないと(ー_ーメ)
反対だけしていれば良いと批判だけを繰り返し、
自立し立ち上がる経済を弱体化させ続け、
つまり、
日本の失われた10年、いや20年を作り上げ、
歴史への反逆を繰り返してきた張本人が、
民主党であり、菅、お前なんだよ。
菅に投げつけるに相応しい言葉は、
なんのてらいもうそいつわりもなく、
「失せろ!」
のひとことですが、
こんな、ただのうそつきの無能力者が、
サギで日本のトップに立っている。
たちの悪い笑えないコメディ映画でも見ているような気分です。
オレオレサギに引っかかる国民ですからね。
マニフェスト詐欺に引っかかって、このうえさらに
カンカンサギに引っかかるようでは日本はおしまいですね。
有象無象が野合しただけの、倫理観も責任感も欠落した山賊政権である。
民主党政権に正当性は存在しない。
衆議院を解散して信を問うべきだ。
北朝鮮のあの女アナウンサー、印象的ですよね。
おもしろい連想だと思いました。
日本国民は本当にマスコミの論調をそこまで盲信しているのでしょうか。
マスコミにもいろいろある点もご留意いただきたいです。
マスコミに踊らされ、夢を見てきた選挙民が馬鹿といってしまえばそれまでですが、高い民主主義の授業料を払ったとここは考えないとやりきれません。
民主党は財政再建の青写真をつくって、選挙民に信を問う、それしか民主党に明日はありません。民主党の明日は日本の明日であることを菅首相は信じて前進するべきです。
年のため、私はマスコミに踊らされた一人ではありません。
1。麻生太郎『(何十年も議論して)普天間基地を辺野古へ』
民主野党『反対』
民主党与党『(鳩山グルグル クルクルパーを経て、鳩山末期、菅)辺野古へ』
麻生太郎野党『反対 県外』 ????
2。自民党与党『(議論の末)消費税引き上げ、社会保障と一体化』
民主党野党『反対』
菅与党 『(アーやっても駄目)消費税引き上げ』
国民、自民党『ワーワー、何を言う』
第2次菅政権 藤井『(全く自民党案)消費税社会保障と一体化』
自民党、公民党『与謝野さん攻撃、(裏切り者、問責決議案提出)』
稲田朋美『(消費税引き上げには賛成、急げ)民主党がやっては駄目 解散せよ』
日本丸は小さな琵琶湖の中でグルグル グルグル グルグル、グルグル、グルグル、グルグルと永遠にガソリンがつきるまで回っている。どうにかならないの。
1。中国、韓国、北朝鮮、ロシア 石を投げるは、投げるは。馬鹿者、とれるのはとれ。
2。アメリカ『早く目を覚ませ』
3。世界『アーなりたくない、可哀想に 近寄るな、うつるぞ』
判断:
1。平和ぼけ、2。どうなっても知った事ではない、3。どうにかなる、4。何も急を要するものでもない。5。誰かがなんとかしてくれる。6。学校に飛行機墜落、児童全員死亡。
『誠に遺憾、お詫び申し上げます。事故の原因を徹底して究明して之からは絶対に防ぐ』
前原つぶやく『だから言ったじゃないか、知事が反対。』7。日本経済破綻、ギリシアの二の舞。国民『誰の責任か』与党『知らない』野党『知らない』誰か『そうなると思った』
8。末期的症状(成熟した組織の)。崩壊するまで続く。例:T大学、ボストン市病院、クックカウンテイ ホスピタル。昔は超1流。
独裁政権樹立目標の政党は参加するのでしょうか。
ばら撒きの子供手当てを出すために
増税なんてチャンチャラおかしい。
子供手当てに当てる財源を人間が動ける・働くための
財源に充ててほしいものです。
子供手当てで食っていく人が出てきたりして。
こんな茶番をしていてクーデターが起こらなければいいですが。
東大教授山内昌之氏の「幕末から学ぶ現在」というコラムが、毎木曜日産経(朝刊)のオピニオン欄にあります。今週は「治にも乱を忘れざる者」と題して、仙台藩士の玉蟲左太夫を取り上げています。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110120/art11012007330024-n1.htm
全文は上記URLで見て頂くとして、さわりの部分をコピペしておきます。文頭の「これ」は、幕末の万延元年(1860)、幕府の遣米使節の一行に加わり見てきたアメリカです。
これに比べて日本は200年以上も平和が続いたので何事も古い慣習にこだわり、積極的な業に励む者はいないと左太夫は手厳しい(巻8、3月28日)。まさに、何か起きれば「人皆狼狽(ろうばい)して其処置を失ふに至る」とは、まるで現代の日本政治にもあてはまりそうだ。
折角菅直人首相が、消費税や武器輸出三原則の見直しを打ち出しても、理解を示さず連立政権の足を引っ張る一部の政党人などは平時慣れするあまり、左太夫のいう「閑ができても昼寝するか酒を飲んで怠ける」と言われても仕方ないかもしれない。志のある者が後世のことを考えていろいろな策を建白しても、「愚人」と誹謗(ひぼう)されて志を実現できないのは、いまも同じであろう。
内閣を改造した菅首相には、是非に左太夫のいう「治にも乱を忘れざる者」として危機感を広く国民に訴えてほしい。また未来を担う若者にも、かつて左太夫が相互に助け励ましあう米国人の美徳や「精勤」を見て、日本人として恥ずかしいと述べた素志を謙虚に学んでほしいのである。
ただ他のブログでも書きましたが、自民党の末期政権が国民の目には余りにもひどいと思われたので、国民はマニフェストというか、自民党よりはまともな政治をしてくれるものと考えて民主党に投票したのでしょう。
その民主党の鳩山政権はマニフェストどころか、国家としての基本政策の継続ということも考えず、支離滅裂でしたし、この政権が終わってやっと宇宙人から地球人の政権にはなったものの、まだまだ日本人の政権にはなっていない感じがします。
自民党の末期もそうでしたが、やはり政権内閣の首相、各閣僚の資質、人材がどれだけ揃っているかで、政策への信頼度またその実現性が変わってくると思います。
先の菅政権では、まず岡崎トミ子氏が国家公安委員長に就任したのはすごいブラックジョークでこれがいい例でしょう。
前原外務大臣がどの程度英語がおできになるのか知りませんが、外相は英語で議論ができるようでないと、日本の立場を海外の要人に直接訴えることは難しいと思われます。(人と人とのコミュニケーションは非常に大事です)
首相、防衛相、及び金融経済関係の各大臣もある程度英語ができたほうが、立場上及び一朝有事の際有利でしょうし、それぐらいの教養レベル(弁護士資格とは言いませんが)がないと知的怠惰とのそしりを免れないと思います。
商社とかでの勤務経験があり、海外経験を積んでいる人のほうが外相の資質としてはより優れているのかも知れませんので、国民ももっとこういう人々が広く立候補できるようなシステムを考える必要があるでしょう。
残念ながら多くの国会議員は問題を国会での駆け引き
に歪小化している気がしてならない.
稲田朋美議員の怒りを持ってすれば, 民主党と駆け引きを
するなどもってのほか. 予算関連法案はことごとく葬り去り,
民主党も永久に葬り去るべきです.
民主党マニフェスト衆院比例80削減から事業仕分けせよ!
>To hhondaさん
>
>東大教授山内昌之氏の「幕末から学ぶ現在」というコラムが、毎木曜日産経(朝刊)のオピニオン欄にあります。今週は「治にも乱を忘れざる者」と題して、仙台藩士の玉蟲左太夫を取り上げています。
>
>http://sankei.jp.msn.com/life/news/110120/art11012007330024-n1.htm
>
>全文は上記URLで見て頂くとして、さわりの部分をコピペしておきます。文頭の「これ」は、幕末の万延元年(1860)、幕府の遣米使節の一行に加わり見てきたアメリカです。
>
>これに比べて日本は200年以上も平和が続いたので何事も古い慣習にこだわり、積極的な業に励む者はいないと左太夫は手厳しい(巻8、3月28日)。まさに、何か起きれば「人皆狼狽(ろうばい)して其処置を失ふに至る」とは、まるで現代の日本政治にもあてはまりそうだ。
>
>折角菅直人首相が、消費税や武器輸出三原則の見直しを打ち出しても、理解を示さず連立政権の足を引っ張る一部の政党人などは平時慣れするあまり、左太夫のいう「閑ができても昼寝するか酒を飲んで怠ける」と言われても仕方ないかもしれない。志のある者が後世のことを考えていろいろな策を建白しても、「愚人」と誹謗(ひぼう)されて志を実現できないのは、いまも同じであろう。
>
>内閣を改造した菅首相には、是非に左太夫のいう「治にも乱を忘れざる者」として危機感を広く国民に訴えてほしい。また未来を担う若者にも、かつて左太夫が相互に助け励ましあう米国人の美徳や「精勤」を見て、日本人として恥ずかしいと述べた素志を謙虚に学んでほしいのである。
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素晴らしい。傑作。どうしてこううまく書けるの。同じような考えの人が居る事を知って安心。
ただ他のブログでも書きましたが、自民党の末期政権が国民の目には余りにもひどいと思われたので、国民はマニフェストというか、自民党よりはまともな政治をしてくれるものと考えて民主党に投票したのでしょう
ーーーー同感。
その民主党の鳩山政権はマニフェストどころか、国家としての基本政策の継続ということも考えず、支離滅裂でしたし、この政権が終わってやっと宇宙人から地球人の政権にはなったものの、まだまだ日本人の政権にはなっていない感じがします。
ー同感
>先の菅政権では、まず岡崎トミ子氏が国家公安委員長に就任したのはすごいブラックジョークでこれがいい例でしょう。ーーー同感
>
>前原外務大臣がどの程度英語がおできになるのか知りませんが、外相は英語で議論ができるようでないと、日本の立場を海外の要人に直接訴えることは難しいと思われます。(人と人とのコミュニケーションは非常に大事です)
首相、防衛相、及び金融経済関係の各大臣もある程度英語ができたほうが、立場上及び一朝有事の際有利でしょうし、それぐらいの教養レベル(弁護士資格とは言いませんが)がないと知的怠惰とのそしりを免れないと思います。ーーー同感。麻生さんは外遊の経験、スタンホード留学等、持ち前のアウトゴーイングな性格から自由に外人と英語で会話出来た人でしたがマスコミは彼を見捨てて20回くらいも外国の会議に出たけど全然報道されませんでした。たった1度か2度、LOOPY鳩山が外国の会議に出たらちゃんとマスコミは報道しました。でも結果は『Trust me』とたった10分オバマと話す時間を食べながら割けてもらえただけ。
商社とかでの勤務経験があり、海外経験を積んでいる人のほうが外相の資質としてはより優れているのかも知れませんーー同感。
A夫『K星に素晴らしい海際のコンドが200万円で買える。夏の為に買おう』
B子『馬鹿を休み休み言って、遠くて利用価値がない、尖閣諸島に土地を買ってたてよう。固定資産税も安い』翌日寝ないで考え込んだ妻のB子は『それは良いかも知れない。K星に。そうしよう。日本も腐れきって、どうしようもないし地震、水害が多い』A夫、この輩も寝ないでB子の言った事を考えに考えて、A夫『尖閣諸島の案が良いなー』
A夫『K星のは僕が苦労して宇宙全体を旅して見つけて来た物件、今更何をゆう。絶対反対』B子『尖閣諸島の物件はあたしが石垣島から船をこいでちかずき、海保に見つからない様に泳いでわたり下調べして来たもの、あたしの案、絶対駄目、反対』と10年以上も争っていつまでたっても同意出来なかったとさ。同じ黄色人種の日本人の間でも纏まらないのだから無理もない。これで紙芝居終わり。
岡崎トミ子さんは、ついに引っ込みましたね。
ある意味では民主党の愚をシンボルとして国家公安委員長のポストにもうちょっといてくれてもよかったかな、なんていう発想はひねくれすぎでしょうか。