日本文学研究の重鎮、アメリカ人のドナルド・キーン氏が日本国籍を取得する意思を明らかにしました。読売新聞の報道によると、彼はすでに日本国籍取得の手続きをとった、とのことです。

 

 東日本大震災の後、放射能への懸念その他で日本を去る外国人があとをたちません。長期在住者でもあっさりと日本を引き揚げていった外国人が多数います。

 

 キーンさんはまさにそうした動きとは反対に、「日本国民と共になにかをすると思い、大震災で日本国籍取得を決意した」というのです。日本に住んで、日本のよいところをさんざんに得ながら、いざとなると、あっさり日本を捨てていく。そんな外国人への痛烈な批判がこめられているようなキーンさんの決意です。

 

 キーンさんは「日本のためというような言葉も大切だが、行動はもっと大切。日本国籍取得は日本への期待と確信の表現だ」とも述べています。

 

 どんな人間にとっても、どの国家に帰属するかは超重要です。世界人というのも、国連人間というのも存在しません。いまの人間は必ずどこかの国家に属しているのです。そして日本以外の諸国は自国の国民、つまり国籍保持者に国家への忠誠を義務づけています。だから「国家反逆罪」とか「国家転覆罪」ということが存在するのです。徴兵や納税の義務もごく普通です。

 

 ここまで書いてくると、今回のアメリカ人のキーンさんの日本国籍取得が日本国内での外国人参政権問題にもつながりを持ってくることに気づく方も多いでしょう。日本に永住し、日本の政治に関与したければ、日本の国籍をまず取得すればいいではないですか。

 

 日本の国籍を取得しないということは、他の外国への忠誠を優先するという意味にとってもよいでしょう。またいざというときは日本を捨てるという態度を意味していると解釈しても、さほど的はずれではないでしょう。今回の大震災での中国系や朝鮮半島系の住民の大量の出国がその一端を物語っています。

 

 ドナルド・キーン氏の日本国籍取得にはこんなことを思いました。