菅政権への批判は財界からも起きてきました。

 

 財界は政権の批判にはふつうはきわめて慎重なのですが、もう耐えられないということなのでしょうか。

 

 

経団連会長「間違った陣頭指揮が混乱のもと」 原発事故対応で首相と閣僚批判


 

 ■同友会 新代表幹事も苦言

 菅政権への財界首脳の批判が26日、相次いだ。米倉弘昌日本経団連会長は会見で、東日本大震災への対応について「間違った陣頭指揮が混乱を引き起こすもとになっている」と語り、菅直人首相らの対応が不安を招いたと指摘。首相や閣僚が外遊を控えていることにも触れ、「ちゃんとした閣僚は国内にとどまって指揮をとるべきだが、そうでない人は出て行ってもらって構わない」と突き放した。

 

 東京電力福島第1原子力発電所の事故対応では「(首相が)感情に流されて激怒したり、閣僚が国有化を口にして国民の不安感を引き起こすのは問題だ」と指摘。また「原子力損害賠償法を曲げて解釈するのは言語道断だ。法治国家にもとる行為で許してはならない」と述べ、国が賠償責任を負うべきだと語った。

 

 一方、経済同友会代表幹事に27日に就任する長谷川閑史・武田薬品工業社長は産経新聞の取材に応じ、震災対応で「スピード感がない。誰が責任を持って決めているのか不透明だ」と強調。その上で「修羅場をくぐってきた人たちはリスクへの対応も機敏かつ果敢にできるが、経験のない人が大きなリスク対応を迫られたときには自信を持って判断ができない」と語った。