興味を引かれる本が出ました。

 

三浦小太郎著『嘘の人権 偽の平和』(高木書房刊)です。

著者の三浦氏は早くから北朝鮮の人権弾圧やその北朝鮮を擁護する日本側識者などを取り上げて批判的に論じてきた気鋭のジャーナリストです。

 

この書で私が最も関心を強く引かれたのは姜尚中氏批判の章です。

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 姜尚中氏といえば、いうまでもなくNHKや朝日新聞でプレーアップされる在日韓国系の学者です。私もフジテレビの番組で一度、顔を合わせ簡単な討論をしたことがありますが、個人としては礼儀正しく、好感を受ける人物でした。しかもごご自身が日本人ではないことをはっきり認め、日本安全保障や外交政策を論じる場合の基点となる「国益」は彼には日本の利益を意味しないことをも是認していました。

 

 さて三浦小太郎氏のこの著書には「姜尚中批判 偽善的平和主義を批判する」という一章があります。

http://www.nissoken.jp/seminar/5thforum/img1/PortraitKang01.jpg

 その章の柱は以下のようです。

 

 「党派制にとらわれる事は知識人としての自殺である」

 

 「北朝鮮で抑圧されている民衆からなぜ目をそむけるのか」

 

 「余りにも一面的な朝鮮半島戦後史への解釈」

 

 「朝鮮戦争時に在日朝鮮人を支持したのは歴史的な誤り」

 

 「北朝鮮全体主義体制を直視しない姜氏の混迷」

 

 「太陽政策こと北朝鮮民衆を見捨てる」

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マスコミ主流派での寵児を正面から批判するというのは、かなりの勇気を要する作業でしょう。