最近の日本人拉致事件の解決を求める会議で、民主党の国会議員から注視すべき提案が出ました。
日本のODA(政府開発援助)を拉致解決に協力しない諸国には停止しようという案です。
名案だと思います。
日本の国民の資金であるODAは日本の国民の福祉のために使われるべきです。
この提案をしたのは谷田川元衆議院議員です。
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救う会全国協議会ニュース★☆(2011.12.29-3)「拉致被害者はなぜ生きていると言えるのか」国際セミナーレポート[2]-3
■「拉致被害者はなぜ生きていると言えるのか」国際セミナーレポート[2]-3
◆北朝鮮人権決議への反対国には日本のODAは供与できないと伝えよ
谷田川元(衆議院議員、民主党)
私は、11月28日に、北朝鮮による拉致問題特別委員会で質問を致しました。
その中で取り上げたことですが、日本外交の地道な努力の結果、国連の委員会における北朝鮮の人権決議で112か国が賛成しました。北朝鮮による拉致事件の被害者を即時帰国させ、北朝鮮の人権状況を改善させる決議案ですが、過去最多の賛成となりました。
反対が16か国あります。危険も50数か国ありますが、反対の16か国の内、日本のODAが供与されている国が、何と14か国あります。ロシアと北朝鮮を除く、中国とかミャンマーとか、エジプト、イランです。北朝鮮の人権決議に反対する国に、皆さんの税金をなぜ使う必要があるのでしょうか。
外務省は嫌がりますが、例えばアメリカには、人権の問題がクリアーできないと援助できないという法律があります。アメリカの場合は議会の力が強いですからそういうものが出されています。
主要援助国で見ますと、ODAの供与について法律的な枠組みを決めているところはないようですが、この際、すべての日本の閣僚は、拉致問題は日本の国家主権の侵害だという言葉を使っています。国家主権の侵害であれば、日本が提案する北朝鮮人権決議に対して、反対国には日本のODAは供与できないと、こういうメッセージをしっかり伝えるべきだと思います。それが中国へのメッセージにもなると思います。
外務省の官僚の方々は、ODAには色々な状況がありますといいますが、国連の決議では賛成、反対、棄権があります。賛成できなくても棄権でいいと言えば、賛成国がもっと増えると思います。是非このことを超党派で進めていきたいと思います。
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コメント
コメント一覧 (27)
注目すべき案とは思います・・・が、私はこの策がいままで採られなかったことにも注目すべきと思います。
自国民の命を守ろうとしない政府(政治家・官僚)は、税金を徴収する資格があるのだろうか?
私も以前からそう思っていましたが、素晴らしい提案ですね。
全世界に向けてアピールするべきだと思います。
拉致問題解決のためもっと朝鮮総連にもっと圧力をかけるべきだと思います。被害者が北で苦しんでいる時に、彼らがのうのうと日本で暮らしているは我慢できません。
すなわち拉致被害者を日本に返さないと彼らが安心して日本に住めない、という状況を作りだし、総連から本国に向かって「早く返せ」と言わせる事が出来ないのだろうかと考えています。
例えば、拉致問題に対して協力しないのであれば(返せと言わない限り)
期限を切って、総連幹部を一人づつ強制送還する方法等は取れないのでしょうか。
すばらしい。税金を投入する以上、これに反対する動きには、当然ながら説明責任が伴うべきだろう。
小生としては、シー・シェパードのような類に活動の場を与える国に対しても、同様の動きを強く期待する。
対中国ODAって、まだ続いてんですかぁ?
誰の利権のために?
今眼につく多額のODAを受けながら反対票を投じた国といえば、ベトナムとミャンマ ですが、確かに外務省の役人がいうようにいろいろな状況がありそうですね。
これは議会人が超党派で進めるようなことではなくて、国会の外務委員会へ外務省の担当者を招致していろいろあるという理由に納得できるかどうかが先だと思います。
しかし、谷田川議員の提案はそういった動きを呼び起こすという意味で、私も賛成です。
民主党の谷田川氏は千葉選出の衆議院議員ですね。ただ民主党に対しては常に眉唾です。拉致議連に属す鷲尾議員や黒岩議員なども例の北朝鮮系の「市民の会」への寄付や秘書雇用などを行っていたことが分かっていますよね。口では色々と弁解しても、拉致問題には単に真面目なポーズをとっているだけとか、場合によっては議連内部の攪乱や情報取りの役目をしているのかも知れないという疑惑さえあると思います。
谷田川議員の提案は至極まともに見えるのですが、外務省の考えにもあるように国によって色々あるということで実際難しいことを見越して言っていることも考えられるでしょう。政治家とは結果がすべてです。提案するなら本当にそうなるようにしてもらいたいですね。要は質問するだけではだめだと言うことです。
民主党は北朝鮮や朝鮮総連に親近感を持つ旧社会党の分身でもあり、北朝鮮崇拝の日教組の党でもあります。そんな単純なことがある訳がないと思いますね。議員の言葉はポーズだけというのが余りに多すぎます。実際に結果を出してもらわねばなりません。
大体、拉致担当大臣があの山岡氏では民主党は拉致問題などやる気ないと言っているのと同じではありませんか。
議員のご提案はよいことだと思います。ぜひ推進していただきたい。
色々あると、諸事情あるんだということですが、だからといって国が自国民を見捨てる理由にはなりません。日本国民などどうでもいいという諸外国に日本人の税金を差し上げるのは、日本人なら納得できないことです。北朝鮮への圧力の一環としてもやるべきでしょう。
といってもODA利権を守りたい議員や業界は反対するのかもしれませんが。
>口では色々と弁解しても、拉致問題には単に真面目なポーズをとっているだけとか、場合によっては議連内部の攪乱や情報取りの役目をしているのかも知れないという疑惑さえあると思います。
谷田川議員の提案は至極まともに見えるのですが、外務省の考えにもあるように国によって色々あるということで実際難しいことを見越して言っていることも考えられるでしょう。
尾崎秀美って奴もいましたからね。あいつのためにスターリンのソ連はからくもヒトラーの猛攻に耐え、日本は日シ事変の泥沼にはまり、欧米列強と戦争するはめに陥ったとさえいえるでしょう。少なくとも奴がそのような日本の運命に一枚かんでいたことは疑いない。
これ以外にも、日本の主権を脅かすことを政府方針としている国には制裁措置を取るべきだと思います。
例えば、日本の領土を現在侵しているロシア、韓国。それから、尖閣を自国領土だという法律をつくり実際に領海侵犯を繰り返す中国。さらに国民を拉致している北朝鮮。国家政策として捏造歴史を根拠に反日教育をしている中国、韓国。
これらの国への制裁としては、ODA禁止、政府調達で該当国の製品を除外、渡航制限、入国審査の厳格化、送金の制限など知恵を絞って日本を敵にまわすと彼らが困るようにしむけるべきです。
いまからでも遅すぎはしないと思うのですが。
日本国民を拉致した責任者へのたとえ死後でも追及というのは、忘れてならないでしょうね。
すばらしいプランですね。いつもながらご紹介ありがとうございます。
世界の疫病神といわれることもおおいアメリカですが、その懐の深さには、いつも簡単させられます。比して我が祖国の政治の、否、ひとりひとり視野の狭さを克服するにはどうすれば良いのでしょうか。
いつか、古森さんの自伝を上梓してくださいね。それも古森さんのご使命のひとつかと祈念する次第です。 よいお年をお過ごし願いつつ。
ついでに僭越ながら
<反対が16か国あります。危険も50数か国
危険、改め棄権ですよね。 (失礼しました)
ご支援をありがとうございます。
ついでですが、私の過去の記者活動については『アメリカはなぜ日本を助けるのか』『国の壊れる音を聴け』『ベトナム報道1300日』などで、かなり詳しく書いてはいます。当面はまだ前を向いて進みたいという心境なのですがーー。
日本のODAは財源が従来、一般会計予算ではなく、財政投融資からの特別会計だったので、国会審議の対象にはならない、つまり官僚の恣意で進むという特殊事情があります。さらにODAに関する法律がゼロです。こんな構造的な欠陥をも是正したいですね。
日本の対中ODAは健在です。
ただしODAという看板を「基金」などと変えています。
誰のためか。
中国のためでしょうね。
ODAプロジェクトで利益を得る日中の企業、この点は日本の企業が利益を得るなら、それなりに意味がありますが、政治家の介在なんていうのは過去によくありました。
それと、中国側を喜ばすことで日本の官僚が有形無形の利益を得るともいえそうです。
日本の一般国民が受益者には入っていないことは確実だといえます。
アメリカでは国連でアメリカの提案に反対する国には経済援助を与えるなという議論が堂々と通用しています。
日本もODAは国民の貴重な資金ですから、はるか遠いアフリカや中南米の諸国にその資金を贈ることの理由がきちんと説明されるべきですよね。なにしろ日本の財政は苦しいのですから。
ODAを供与し続けないとその相手国との関係が悪くなる、という外務省筋の「説明」があります。
しかし中国と台湾の日本への態度をみれば、その「説明」の虚構が一目瞭然です。6兆円を献上してもなお反日基調の変わらない中華人民共和国、援助は近年はゼロなのに、日本への温かい友好を保ち続ける台湾。対照的です。
谷田川議員には改めて声援を送りたいですね。
民主党の他の政策は別にして。
日本も国会でODA政策の具体的な部分が恒常的に論じられるようになってほしいですね。
おはようございます。
民主党への基本的な懐疑は、ご指摘のとおりですね。
ただし谷田川議員についてはワシントンを訪れた同議員と懇談し、さらに拉致についての同議員のこれまでの言動をみて、かなり本気だという印象を得ました。また彼は民主党内でも新しいタイプの若手政治家のようにも思えます。しかし「政治家は結果がすべて」、おっしゃるとおりですね。
ODAについて一般日本国民がもっと意見を述べること、きわめて健全な流れです。そのためにはメディアの役割、政治家の役割、いずれも重要ですね。
日本が独自の価値観を世界に向けて表明してはいないのが現状ですが、一般的、普遍的な価値観をきちんと表明することさえ、しばしば怠っています。
中国の人権弾圧に対する批判を述べないことなど、その顕著な一例ですね。
ゾルゲ事件の日本にとっての意味を論じる場合、論じる側の拠って立つ場所がどこなのかで、明暗逆になりますね。日本国への打撃をみるか、日本の敵への利益をみるか、です。
>izayukan123 さん
>
>ゾルゲ事件の日本にとっての意味を論じる場合、論じる側の拠って立つ場所がどこなのかで、明暗逆になりますね。日本国への打撃をみるか、日本の敵への利益をみるか、です。
尾崎やゾルゲはおそらくマルクス主義の観点から真摯に人類の幸福を願って行動したのでしょう。しかし、教祖マルクスがだめなので信者がどんなに真摯であろうとどうしようもありませんね。真摯であればあるほどかえって人類を不幸にする。広義のイデオロギーのレベルでは日本側かソ連側かの問題ではないと思います。
真摯に人類の幸福を願ってといえば、鳩山とか菅とか仙石とか福島瑞穂とかはシナや北朝鮮を助けたほうが人類全体の幸福になると本気(本音)で考えているのでしょう。
日本人の本当の敵はシナ、ロシア、朝鮮ではなく日本人自身ですね。さらにいえば、敗戦で手のひらを返したように欧米崇拝(実は最初から欧米崇拝だったのだが)に宗旨替えし、平和憲法や東京裁判史観を唯々諾々と、いうよりむしろ嬉々として受け入れる日本人の節操の無さ、これが日本人の一番の敵でしょう。
>日本という国は、世界にとって欠くべからざる国でしょうか。何か普遍的な価値観を輸出してきたでしょうか。(略)日本が主体的に価値観を輸出するきっかけになれば良いと思います。
これは相手の土俵で勝負しようとするようなものですね。日本人、日本の伝統文化というものは本質的に内向的受動的(いわば女性的)なもので外向的能動的(いわば男性的)な欧米のそれとは正反対だと思います。先の戦争を例にとれば、このような内向的受動的な日本が外向的能動的である欧米と戦争という元来外向的積極的な土俵で戦おうとしたのだから初めから勝敗はついていました。
日本に必要なことは自分の土俵で勝負できないまでも(伝統文化の性質上おそらく不可能)、いかに相手の土俵で勝負しないようにするかということでしょう。敵を知って己を知る、またその逆。牡(敵)を知って牝(己)に拠る。柔よく剛を制す。
日本人の特徴というのも、時代や環境とともに変わることは実証すみですね。その変化は日本人自身にとってプラスとなる方向、生存し繁栄していく方向へ、ということなのでしょう。
ある時点での日本人の特徴を未来永劫不変のように考える前提は、危険なのではないでしょうか。
>日本人の特徴というのも、時代や環境とともに変わることは実証すみですね。
激変したように見えますが、深層部分で本当に変化したかどうか。たとえば、山本七平がいう「日本教」はあまり変化していないようです。汎神論が根っこにある日本教は、それとは正反対の唯一神的ロゴス的西洋文明の激しい浸食を受けても簡単には変化しないでしょう。これは遠藤周作やその友人井上洋治神父のキリスト教をみてもわかります。彼らのキリスト教なるものは日本教キリスト派でしょう。
また、天皇制はどうなんでしょうか。象徴天皇になってから根っこから変化したでしょうか。西尾幹二などは小和田的社会主義が天皇制を揺るがすと危惧しているようですがそれは先のことです。
余談ですが、鳩山、菅、仙石、福島などは彼らの先輩尾崎秀実同様、西洋と日本の出来損ない的人間ですね。マルクス主義的(西洋的)なくせに場当たり的(その背後に深謀遠慮をめぐらしているなら別ですが)なのがいかにも日本的(汎神論的)です。まあ彼らを選んだ日本人の大多数が出来損ないなのでしょうが。
>ある時点での日本人の特徴を未来永劫不変のように考える前提は、危険なのではないでしょうか。
私の論点は、未来永劫不変だとか変えるなとかいうのではなく(変えるのはかなり困難でしょうが)、まず自己の出自(利き腕)を自覚せよということです。自己の根っこ(利き腕)が西欧などのそれとどう違うのかをよく自覚したうえで、変えるなら変える、否応なく変化させられている(これが実状に近い)ならどうそうされているのかを見極めることです。もっとも、これ(変化させられている)は左利きの人間が右利きを強制されているようなものでしょうが。(たとえば日本人が英語を習得するときの涙ぐましい努力。)
まあ、真珠湾みたいに左利きなのに右手で戦わねばならぬときはあるでしょう。外交その他もしかり。しかし、左利きの癖に右利きだと錯覚すると破滅への道を進むことになると言っているのです。右利きの努力をするなと言っているのではありません。それどころかそれはやるべきというかやらざるをえないでしょう。私が別のところで長期海外生活の必要を言ったのもこの努力のことです。