北朝鮮が核弾頭を小型化してミサイルへの装着に成功する日が近いというレポートの続きです。
アメリカの専門家がなぜその日が近いと断定するのか。
その根拠は次のようです。
原文へのリンクは以下です。
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(1)北朝鮮がパキスタンの核専門家、A・Q・カン氏から得た技術
カン氏が北朝鮮とウラン濃縮による核兵器開発で緊密な協力をしてきたことは広く知られており、パキスタンがすでに完成させた「ガウリ・ミサイル」搭載のウラン濃縮の小型核弾頭の設計図を北朝鮮にも提供した可能性が高い。
2008年、同種の小型核弾頭の詳細な設計図が、カン氏に関係するスイスの専門家に保持されていることが明らかとなった。その設計図が北朝鮮にも 確実に渡ったことが、2011年9月に国際原子力機関(IAEA)により報告された。パキスタンは弾頭小型化のための核実験を始めて3年後に、実際にガウ リ・ミサイルへの核弾頭装備を実行している。
(2)北朝鮮が米国専門家に見せたウラン濃縮技術
北朝鮮は米国の核専門家、シグフリード・ヘッカー氏を2010年11月、寧辺の核施設に招き、ウラン濃縮のための遠心分離の技術を見せた。同氏はその技術の水準が予想よりずっと高く、ウラン爆弾の製造能力の高さに驚いた。
北朝鮮はウラン核弾頭のミサイルへの装備の見通しが確実となったからこそ、米国側にこの種のウラン濃縮の実態を見せたとみられる。
(3)北朝鮮が技術を提供したイランの「シャハブ・ミサイル」の開発
北朝鮮はイランとの間で1990年代からミサイル開発、2000年代から核兵器開発のための協力を進めてきたが、2008年以降、両国の核弾頭開 発のペースが速まった。特に「ノドン・ミサイル」とほぼ同一とされるイランの「シャハブ3型ミサイル」への核弾頭搭載の試みは国際原子力機関(IAEA) の警告の対象ともなってきた。
そのシャハブ・ミサイルの開発の前進が最近さらに伝えられている。北朝鮮・イランの核弾頭小型化の共同作業が顕著な成果を挙げてきたと見られる。
(4)米国と韓国の政府の対応
米国の国防情報局(DIA)の局長は、2011年3月の上院軍事委員会で「北朝鮮はすでに核弾頭の製造により新たに兵器化されたミサイルを保有したと見られる」と証言した。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (9)
パキスタンが北朝鮮に核技術を渡し、今イランと北朝鮮が核ミサイルの共同開発をしているということですね。パキスタンもむずかしい国で疑惑はありますが、北朝鮮は特にカン氏個人を何らかの手で籠絡したのでしょうかね。パキスタンからは北朝鮮は遠いですから自国を裏切ることではないと考えたとしても不思議ではありません。
北朝鮮とイラン、まさに現在のならず者国家の合体ですね。そしてその後ろに中国共産党が隠れているという構図でしょうか。イランは元々文明も高く教育水準も高い国ですが、イスラム白色革命以後は宗教的ドグマに凝り固まった中世国家に成り下がったという印象ですね。大統領は単案留イスラム教団の代行者であろうし、実際国権の最高指導権をイスラム聖職者が占めている限り理性的な行動にはなりにくいと思われます。
本来イスラム教と共産主義は正反対なのでしょうが、同床異夢でもならず者同士の目的が一致したという訳でしょうね。そこに悪の親玉中国共産党がいて利を得んと暗躍しているのでしょう。こんな悪の国際関係を日本の脳天気な国会議員は理解しているのでしょうか。北朝鮮やイランの核開発危機の影響を最も強く受けるのが日本だと言うのに。(北は直接の核脅威、イランはエネルギー危機)
日本は自分では何もできないと思い込み、すべてアメリカに頼ろうとしています。そんなことでいいのかという議論も政府や国会からはついぞ出てきません。なんという情けない国に成り下がったことか。
そして北朝鮮にもなめられ、拉致にも膠着状態のまま、それでいて北朝鮮の工作団体の市民の党とも連携支援し、北と一体でもあり拉致幇助団体でもある朝鮮総連にも便宜を図り、北支配の朝鮮学校にも補助金を出すという甘さです。拉致被害者を取り戻し、核脅威に真剣に向き合う強い覚悟や意志がどこにあるというのですか。まさしく国防、安全保障に対する戦後政治の無責任、無関心体制が行き着くところまで来たという感じです。
真の厄介者は中国共産党なんでしょうね。北やイランやシリアなどに限らずならず者国家、独裁国家を援助し利を得ようとしていますから。世界をどんどん危険にしている元凶が中国共産党です。
ところで河村名古屋市長が南京事件はなかっただろうという発言に共産党は相変わらず反応していますね。歴史に向き合うべきというなら、共産党が持っている資料を世界に公開して共同研究すべきでしょう。それを逃げて非難だけ投げつける態度は大国として本当に情けない限りです。
さらに歴史を鑑にすると言うなら、数千万から1億も国民が犠牲になった大躍進や文革、市民を虐殺した天安門事件に真摯に向き合わないのかということです。実態を国民や国際社会に明らかにする義務は共産党にこそあります。それができることこそが中国が国際社会で指導的立場に立つための条件でしょう。
>「ガウリ・ミサイル」搭載のウラン濃縮の小型核弾頭の設計図を北朝鮮にも提供した可能性
パキスタンから、『ウラン濃縮の小型核弾頭の設計図』、を得たのか。
>北朝鮮はウラン核弾頭のミサイルへの装備の見通しが確実となったからこそ
『核弾頭搭載型ミサイル』、が日本に対する「待ったなし、の仕切り」だ、
その時、日本の民主党政権は「待った! お前の要求を呑むゾ!」、が筋書きか?
>特に「ノドン・ミサイル」とほぼ同一とされるイランの「シャハブ3型ミサイル」への核弾頭搭載の試みは
>北朝鮮・イランの核弾頭小型化の共同作業が顕著な成果を挙げてきたと見られる。
成る程、北朝鮮は、「イランと共同戦線を組む」、という戦略だね。
日本人が最も恐れる「原爆」を、「日本を火の海にするゾ!」と脅迫している北朝鮮に、「のほほんと」無関心でいる、日本の政治家や日本の平和主義者の精神構造は、一体、どうなっているのか、ね???
>「待ったなし、の仕切り」
訂正です。
「ハッケヨ~イ! 待った、な~し、の仕切り」
6カ国協議なんて、KEDOと同じで北朝鮮の時間稼ぎです。
まずは、憲法審査会で18才から国民投票なんて、時間稼ぎしている
民主党には退場願うしかありません。
は、表向きなんのかんのと言っていながらどこかで北朝鮮核武装を許容する米国の態度(意向?)があるからじゃないだろうか。ソ連が持とうが、シナが持とうが、北朝鮮が持とうが、日本にだけは核を持たせないというのが米国の意向のようだし↓。
http://www.youtube.com/watch?v=2JV_UPDjW0U
日本人は、北朝鮮の核武装を気ちがいに刃物と言うかもしれないが、実はアメリカ人が日本の核武装をそう考えているのではなかろうか↓。アメリカ人の右も左も。
http://wolcottwheeler2.blogspot.com/2007/02/japan-should-never-be-rearmed.html
このWheelerという左巻きによると日本はかってファシスト国家だったので、日本の再軍備は気ちがいに刃物ということらしい。
「ショック・アンド・オー」作戦がうまくいくかは別にして、敵の中枢に王手をかけることが出来れば独裁体制というものは突然現実的に体制の存続を図ろうとするものです。まわりくどい外交的アプローチと平行して、こうした準備も進めるべきでしょう。
アメリカは実は北朝鮮が核武装することを最初から認めるつもりなのに、表面は必死でそれを阻むふりをしている。
これはあまりに読みすぎ、アメリカはそれほど屈折した国家ではないですね。
>これはあまりに読みすぎ、アメリカはそれほど屈折した国家ではないですね。
『おとなしいアメリカ人』という作品もありますが、どうなんでしょうか。
アメリカってパイルみたいなところもあるけど単純に一枚岩じゃないような。FDRという結構老獪なやつもいたし。
まあ、すくなくとも日本が核武装するといえば真っ先にあわてるのはアメリカじゃないでしょうか。