中国では重慶市の薄煕来書記の解任が波紋を広げています。

 

突然の粛清とも受け取れる抜き打ち人事です。

 

この動きには中国の次の国家主席になることが決まっているといわれる習近平氏が密接にかかわっているでしょう。

 

では習近平氏とは何者なのか。現在の国家副主席というだけで、その正体はどうもはっきりしません。さすが共産主義独裁の中国だけあって、次の国家主席になるという人物の実態がよくわからないのです。そもそも習氏が一体なぜ次の主席になるかということも不明です。

 

 そんな状況のときに、おもしろそうな本が出ました。

習近平氏についての書です。サブタイトルに「共産中国最弱の帝王」とあるのが示唆的です。

 

 著者は産経新聞の気鋭の記者の矢板明夫氏です。

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習近平―共産中国最弱の帝王

内容(「BOOK」データベースより)

派閥の妥協の結果、たまたま選ばれた「お坊ちゃん(太子党)」習近平。政治手腕は未知数。最大のブレーンは母親。妻は超人気美人シンガーにして現役の人民 解放軍少将。対日政策は江沢民より厳しいといわれる強硬派。利権のしがらみの真っ只中で、軍と歩調を合わせながら、習近平は中国をどう変えるのか。謎に満 ちた半生をたどり、民主化への対応、経済政策、人脈から学歴詐称疑惑、サッカー大国化計画まで、次なる中国のすべてがわかる決定版伝記。
 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

矢板 明夫


産経新聞中国総局(北京)特派員。1972年中国天津市生まれ。15歳の時に残留孤児2世として日本に引き揚げ。千葉県出身。1997年慶応義塾大学文学 部卒業。同年、松下政経塾に入塾(第18期)、アジア外交が研究テーマ。その後、中国社会科学院日本研究所特別研究員、南開大学非常勤講師も経験。 2002年中国社会科学院大学院博士課程修了後、産経新聞社に入社。さいたま総局記者などを経て07年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲 載されていたものです)