アメリカ大統領選挙の現状です。

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〔タンパ=古森義久〕

 

米国大統領候補にミット・ロムニー氏を指名した28日の共和党全国大会ではこれからの大統領選挙に備える同党の基本戦略が改めて鮮明となった。民主党のオバマ政権の「大きな政府」の施策に対して、「個人の努力」を基軸にすえ、経済政策から国家のあり方までに対照的なビジョンを描く姿勢だといえる。

 

 同日の全国大会で最も頻繁に打ち出されたスローガンは「私たちが(ビジネスや企業を)築いた!」だった。この標語が巨大プラカードにも、各州代議員のTシャツにも明記された。オバマ大統領が最近、ビジネス創業について「あなたが築いたのではなく、他のだれか(社会や政府という意味)にそうさせたのだ」と明言したことの否定だった。

 

つまりオバマ大統領は国民の経済活動も個人以外の政府や国家の支援があってこそ可能になるという「大きな政府」や「政府の支援」の理念を施策の軸とするのに対し、共和党はロムニー候補を中心に「個人の努力」を推すというのだ。

 

28日夜の大会の演説で最も熱気ある歓迎を受けたロムニー夫人のアンさんも、夫の民間企業分野での努力と苦労を伝え、大成功した投資企業も「彼が築いたのです」と強調した。短絡にもひびくこの標語は「米国が建国以来の理念としてきた平等な機会や企業家精神、個人の自由こそロムニー氏が体現する」(ニューヨーク州代議員団長の宣言)という追加の説明で保守主義の価値体系へと高めることが試みられた。

 

オバマ施策が景気や雇用で不調なことも、「いま2300万人もの失業者や潜在失業者がいるのはオバマ氏が自由な民間企業をうまく機能させられないからだ」(ジョン・スヌヌ元ニューハンプシャー知事のロムニー候補指名演説)として民間よりも政府を重視する志行のせいだとされた。

 

共和党代議員たちは政府のあり方としては「制限された政府」「小さな政府」を唱え、オバマ政権の政府支出の増大による財政赤字の増加金額をリアルタイムで会場の電光掲示板で示して攻撃のホコを鋭くした。

 

対外政策では「オバマ政権は『背後から主導する』という消極姿勢で米国の世界での尊敬や影響力を減らしてしまった」(スヌヌ元知事)という批判があいついだ。「ロムニー氏こそ(米国が世界で特別の指導力を発揮する)例外主義のチャンピオンだ」(カリフォルニア州代議員団団長)という言も出て、ロムニー陣営としては「強いアメリカ」を唱える構えが示された。

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