アメリカ議会の尖閣問題への意見表明の紹介を続けます。

 

 中国が尖閣諸島を軍事攻撃すれば、アメリカは日本を支援する。

 しかし日本も独自に防衛措置をとってほしい。

 

 こんな総括です。

 

 しかし中国の覇権拡大的な行動への批判も強く述べられました。

 

 日本ビジネスプレスの「国際激流と日本」」からです。

 

 原文へのリンクは以下です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36177 

国際激流と日本

米国は日本を支持する、
しかしまずは自力での反撃を望む

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 中国の反日の部分にも鋭い批判がぶつけられた。中国政府の人権弾圧を長年、糾弾してきた共和党のクリス・スミス議員の発言だった。

 

 「中国の独裁政権は反日をあおるために、インターネットの検索でも『拷問』というと、戦時の日本軍の残虐行動の事例だけが山のように出るように検 閲・操作をしています。古い出来事を昨日のことのように提示し、自分たちの現在の拷問はすべて隠す。日本はこうした動きに真剣な懸念を抱くべきです」

 

 スミス議員は中国共産党政権が日ごろから自国民に対し日本への憎しみや怒りを抱くことを扇動していると言うのだった。

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 (クリス・スミス議員)

日本に防衛力増強を要請

 この公聴会では米国側はこの種の領有権紛争には超党派で平和的な解決を求めながらも、尖閣を含む中国がらみの海洋紛争に対し、すでに軍事課題に近い位置づけをしていることが明白だった。

 

 ロスレイティネン委員長が冒頭発言で「軍事衝突の可能性」という表現を使っていたのがその一例だった。だから南シナ海、東シナ海での米軍の戦力強化の必要性もしきりに論じられた。その過程では日本の名もはっきりと挙げられた。

 

 ロバート・ターナー議員(共和党)は次のように述べた。

 

 「アジアのこうした情勢下では米海軍のプレゼンスが縮小するようなことがあってはなりません。海軍の予算は決して削減されるべきではない。そのためには日本や韓国の海軍力強化への協力が重要です。両国はいまよりももっと貢献ができるはずです」

 

 ブラッド・シャーマン議員(民主党)も続いて述べた。

 

 「ターナー議員の意見に賛成です。その海軍力強化のための同盟諸国との負担の分担が重要なのです。東西冷戦でソ連と対決したときはアジアの同盟諸 国はそれをこなしてくれました。いまや中国の膨張政策に懸念を抱く日本のような諸国はその中国の軍事パワーを抑止するために海軍力の増強が必要であり、そ の目的には防衛費のGDP比を増すことを求めたいです」

(つづく)

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