尖閣問題に対するアメリカ議会の反応の報告を続けます。

 

 日本ビジネスプレスの「国際激流と日本」からです。

 

 原文へのリンクは以下です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36177 

国際激流と日本

米国は日本を支持する、
しかしまずは自力での反撃を望む

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  ジェラルド・コナリー議員(民主党)からもさらに明確に日本の防衛力増強への要請が表明された。

 

 「中国の軍事的膨張に対しては直接に影響を受ける諸国の責任を強調したいです。東シナ海での中国の軍事的な動きに対して、日本はきちんと対応する 構えがあるのか。日本の主権が侵されたと判断したときに、どこまで自主的に対応する意図があるのか。そういう点を問いたいです」

日本はまず自力で反撃しなければならない

 こうした発言はみな尖閣諸島への中国の軍事的な動きがあったときには日本がまず対応すべきだし、そのために日本はいままでよりも防衛力の強化、防衛費の増額に努めるべきだ、という米側の期待の表明だと言える。

 

 証人として発言したトシ・ヨシハラ米海軍大学教授も次のように述べていた。

 

 「尖閣防衛の主責任は当然、日本にあります。万が一の中国の尖閣攻撃には日本が最初に自力で対処して、反撃しなければ、日米共同防衛も機能しないでしょう」

 

 尖閣諸島を巡る日中両国の対立については米国側ではこのように議員も専門家も、軍事シナリオまで想定しているのである。

 

 最悪の事態の軍事衝突を想定して、その対処への能力の強化を語るのは、軍事の強固な備えがあれば、軍事攻撃が防げるという抑止の思考からだろう。しかし、肝心の日本側よりも尖閣情勢を深刻に、より切迫した危機として見ているのだと言えよう。

 

 その危機が現実となれば、米国は同盟国としての日本を軍事支援するが、同時に日本自身の防衛強化や防衛費増額も欠かせない、と見ているというのが総括だろう。

(終わり)