北朝鮮崩壊という事態に中国がどう動くかのレポートです。
日本ビジネスプレス「国際激流と日本」からです。
原文へのリンクは以下です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36991
国際激流と日本
北朝鮮奪取を目論む中国の野望
軍事介入で朝鮮半島の統一を阻止?
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・中国は近年、北朝鮮政権への経済支援を急速に拡大し、エネルギーや食糧の支援だけでなく、鉱物資源、水産資源などの利用の経済活動でも大幅な共同参加を進めてきた。経済利益という面だけでも、中国が北朝鮮との一体化を図ることには利点が多い。
・中国政府の権威ある複数の専門家たちは、北朝鮮崩壊の際には、隣接国としての中国が北朝鮮側の国境沿い地域への人民解放軍配備を含めて軍事介入の権利を有すると言明してきた。
・その結果、中国が事実上、崩壊した北朝鮮に介入し、支配を広げ、事実上の朝貢国や植民地を新たに作り出すという可能性も否定できなくなった。それを可能にする北朝鮮の中国依存は、北朝鮮が核兵器開発に専念しすぎて経済の自立が苦しくなったことから深まった。
・中国は、韓国や米国が韓国主導の北朝鮮併合あるいは朝鮮半島統一を進めるとなれば、軍事力を使ってでもその動きを阻止する構えがあると言える。その危険は「北朝鮮崩壊」というシナリオの意味をこれまでとはまったく変えてしまった。
日本も有事研究を進めるべし
この報告は総括として「21世紀には朝鮮半島に新たな現代の中国への朝貢国が生まれる可能性がある」と不吉な予測を打ち出す一方、その予測がすでに「逆転不可能になったわけでもない」とも強調していた。
この予測を変え得る展望の1つは、まず、朝鮮半島が米韓両国主導の統一国家になっても、中国が自国にそれほどの戦略的な打撃はないという判断を下 す場合、そしてもう1つは、北朝鮮指導部がいくつかの理由で現在の中国への依存度を大幅に減らす措置を取る場合、なのだという。
いずれにしても、日本に重大な余波を及ぼす様々な事態を想定している。
北朝鮮が崩壊したらどうなるのか。日本もそんな事態に備えての有事対応を考えておくべきだろう。日本の国家安全保障には欠かせない有事研究だと言えよう。この報告はそんな現実を痛感させるのだった。
(終わり)
コメント
コメント一覧 (10)
ましてや「金日成の国」、イエスマンだけしか生きられない国
と有っては衰退は必然であったと言う事ですな。
かの国には「鄧小平」すら居ませんし┐(´д`)┌ヤレヤレ
歴史から言っても中共の北朝鮮関与は当然の成り行きだったの
でしょう。朝鮮は元々「支那歴代帝国」の冊封国だったの
ですから。
ましてや「金日成の国」、イエスマンだけしか生きられない国
と有っては衰退は必然であったと言う事ですな。
かの国には「鄧小平」すら居ませんし┐(´д`)┌ヤレヤレ
歴史から言っても中共の北朝鮮関与は当然の成り行きだったの
でしょう。朝鮮は元々「支那歴代帝国」の冊封国だったの
ですから。
ミスで二重投稿してしまいましたm(__)m
片方の削除お願いしますm(__)m
そもそも「6カ国協議」とかなんとか、
影響力がある中国をいれなければ意味がない、なんて、
中国を重要視しよう、中国の参画がカギだ、なんていう発想が間違いですね。
中国にとっては、北が人道的かどうかなんてどーでもいいことで、
北朝鮮が韓国・日本・米国に対して攻撃であって、かつ、
北朝鮮には中国だけが影響力をもつ状態、ですからね。
つまり今のような状態が一番望ましい状態ですね。
問題は北朝鮮が自国民を餓えさせ弾圧していること、
周辺国に対して脅威をもたらしていること、
で、これを解決させるのに、
この状態が望ましいと考える国を入れ、なおかつ、
そんな国の説得に頼るレジームなんてうまくいくわけがない。
中国を入れるなら、役に立たない結果に対しては、
北朝鮮と同罪とし、きびしく糾弾し責任をとらせなければならない。
お前は無能だ、と。
米国はイラクと北朝鮮と真逆の対応をとったわけですが、
イラクに対してとったアプローチは成功し、
北にとったアプローチは失敗だった、
という結論ですね。
寺田寅彦の随筆に書かれていたのだが、
「人間と動物の違いは明日の事を考えるか考えないかにある。」
とあった。
>この報告はそんな現実を痛感させるのだった。
日本國家は「國家」として、
明日の事を考えるのは至極当然な事である。
然し、「足を引っ張る輩」には、警戒しなければなるまいて。
彼らに言わせると、『19世紀からの中国(清王朝)は弱かったから列強各国の餌食になった。 だが、今や中国は経済的にも軍事的にも強くなったのだから、今度は中国が世界に打って出る番だ。 何の文句がある。』というものです。
(日本を含めたいわゆる先進国の生活レベルと自分たちとの差をかれらは知りません。『中国最高!』なのです。)
彼らにとって、国際ルールというものは、単にアメリカに都合のいいルールというだけで、アメリカが強いからそうなっているのだ、としか理解していません。(この点、日本にもいらっしゃる『アメリカ陰謀論者』の方々と意気投合するかもしれませんが)
外の世界からの情報を操作・遮断された13億人の住む大きな囲いの中では、十分に説得力を持った説明に聞こえるのでしょう。
ひたすら19~20世紀前半までの被害の歴史を繰り返し人民に叩き込む教育のおかげで、北朝鮮を植民地にする、ぐらいは中国人民にとって何の問題もないことなのです。
誰かが彼らに、もはや19世紀の世界ではないことを教えてやらねばならないのでしょうが・・・
北朝鮮の瀬戸際外交の対象はアメリカではなく中国(北京)でしょう。(北朝鮮は日本や韓国をアメリカの傀儡としてみていないため対象になりえない。)
なぜなら、北朝鮮の力ではアメリカと差し違えることは出来ませんが、中国(北京)なら可能だからです。
一方で北朝鮮が崩壊し中国の支配化に入った場合、日本としては歓迎すべきかもしれません。経済的には負担ですし、韓国も含め朝鮮人の「恨」は全て中国に向かいテロも起こすでしょう。結果、どちらも反日どころではなくなります。(ただし、韓国まで中国に屈伏しないように上手に煽る必要があります。)
私は支那領になった方が良いんじゃないかと思いますよ。
あの韓国人に原爆付きの弾道弾を渡すより、
二千五百万の飢餓国民を渡した方が支那内部の政局経済全てにおいて良い。
そう思います。
支那が鴨緑江の先で線引きされるのは現在の戦争技術の上では第二次世界大戦前夜ほど大きな意味を持たないと思います。
台湾を取るのとは決定的に意味合い重要度に差があります。
責任や実績のある立場の人からそういう話を聞いたことはありません。