安倍首相が東南アジア歴訪で予定していて取りやめた演説があります。
一部では「幻の安倍演説」とも評されました。
その演説が実はアジアでの海洋紛争などについての重要な5原則を打ち出していたのです。安倍ドクトリンとも呼ばれました。
アメリカの大手メディアがその安倍ドクトリンに関心を向け、大々的に報道しました。
さて安倍ドクトリンとはなんなのか。
日本ビジネスプレス「国際激流と日本」からです。
原文へのリンクは以下です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37045
国際激流と日本
東南アジア諸国は日本の改憲に賛成している
安倍首相の歴訪で明らかになった意外な真実
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安倍晋三首相の1月16日から18日までの東南アジア訪問は、意外な展開から意外な真実を見せつけることになった。
そもそも安倍新首相にとって東南アジア訪問が予想外の出来事だった。最初は本人も周囲も米国訪問を予定していたからだ。
自民党の政権復帰とともに、安倍首相は民主党政権がかき乱した日米同盟の絆を修復することを急務に近い外交目標としていた。第一の外国訪問はまず 同盟相手の米国にするという構えだった。ところがオバマ政権の都合で1月中の訪米は無理だと判明した。そもそも大統領の就任式が1月21日なのだから、そ の直前はもちろん、直後も大統領の側の日程は密に過ぎたのだ。
そんな米国の事情から安倍首相の最初の訪問先は東南アジアとなった。しかもその訪問日程も、アルジェリアでのテロ勢力による日本人殺傷事件で短縮された。
だが安倍首相にとってこの東南アジア訪問は、自己の防衛政策や外交政策に意外な支援勢力が存在することを印象づけたのである。
中国の強硬姿勢に共に立ち向かう日本とインドネシア
米国のメディアが安倍首相のこの東南アジア訪問で最も注目したのは、首相が発表を予定していた「日本外交の新たな5原則」の演説だったようである。
ただしこの演説は語られることがなかった。アルジェリアでのテロ事件で首相は日程を短縮して、この演説を述べることなく、帰国したからである。
安倍首相は訪問先であるインドネシアの首都ジャカルタで1月18日、「開かれた海の恵み―日本外交の新たな5原則」と題する主要政策演説をする予定だった。演説は中止となってしまったが、その内容が首相官邸サイトなどで公表された。
その演説の内容を米国大手紙のウォールストリート・ジャーナルが取り上げて、詳しく報道した。1月22日付の記事では「安倍首相の失われた政策演説での安倍ドクトリンでは米国が中心」という見出しで、同首相の新しい外交政策の要点を伝えていた。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (9)
が有る、よって日本が東南アジア諸国に宣戦布告する事は先ず
あり得ないとの理解が広がっているのでしょう(^◇^;)
実際、フィリピンに宣戦布告しても米国が「裏切り行為」
と見なして潰されるのがオチですな(^_^;)(^_^;)(^◇^;)
だからどの道あり得ない話です > 東南アジア戦争
東南アジアが日本の憲法改正を支持するにしても
日本から軍事的援助が得られる事に対する期待感
からだと思われます。東南アジア諸国も慈善事業
で対日友好をやっている訳では有りませんからねΨ(`∀´)Ψケケケ
いずれにせよ護憲論は説得力を失っていると言うべきですな(^_^メ)
改憲自体は産経新聞に留まらず読売新聞も推進して
居るのは有名な話であると言うか「常識」ですので。
(既にどう改憲するかの議論段階だと思います(^◇^;))
安倍首相は変わった、
思うに、人は変わるが、安倍首相の変貌振りは格好言好い。
前回は、マスコミに叩かれて、見ていて「かわいそう」だったが、
安倍首相は変わった、今度は自信が付いたのだ。
>「安倍首相の失われた政策演説での安倍ドクトリンでは米国が中心」という見出しで、同首相の新しい外交政策の要点を伝えていた。
自信に満ちた首相の演説である、日本のケネディーだ、
日本の左翼の新聞社が「けちを付ける」事は、しないでほしい~。
現状をみていると、左翼の新聞屋は安倍首相の「足を引っ張っている」様に見える。これが僕にとっては憂鬱だ、だから「憂国」なのだ、
僕の、「憂国の原因」は、左翼のマスコミにあった。
先日ご紹介いただいた「幻の安倍演説」はみんなに伝えていきたいと思っていました。
JBPressにて全文拝読いたしました。
安倍首相にとっては、初外遊として米国ではなく東南アジアを訪問したことは、結果として大正解だったのではないでしょうか?米国は日本にとって最も重要な同盟国ですが、政権発足後から、いろいろな思惑からか「右傾化」した「危険な」「ナショナリスト」の安倍政権を押さえ込もうとする動きがしばしば見受けられます。しかし、東南アジアの国々が日本が然るべき軍事力を持つことを公に支持したことで、日本は米国に対してより強い発言力を持つことができました。安倍氏の五原則に対して米国メディアが興味を抱いたのも、東南アジアの国々による支持という裏打ちがあってのことだろうと理解します。
それにしても、安倍政権に復帰してから、久々に政治のダイナミズムというものを見たような思いがします。綱領もない民主党に望むだけ無理な話だったのかもしれないですが、やはり筋の一本入った保守政治家は違います。参院選を勝ち抜き、安倍氏が長期政権を担うことを心から期待します。
アジア諸国の思惑はともかく、日本の憲法改正に賛成なのだという事実をまず重視したいですね。そして日本の内部の硬直的護憲派に突きつけたいとは思いませんか。その現実を。
一部マスコミの安倍叩きがどこまで続くか、興味しんしんですね。
東南アジア諸国の支援による日本の対米発言力の強化。
非常に重要なポイントだと思います。
安倍首相の演説案は官邸サイトで全文、読めますが、たしかに胸を打つ部分がありますね。桜の歌など。