いまのアメリカでなぜ日本の核武装論が出るのか。
改めてそのへんの状況を報告します。
日本ビジネスプレス「国際激流と日本」からです。
原文へのリンクは以下です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37235
国際激流と日本
米国で再び登場した日本の核武装論
北朝鮮の核兵器開発を封じ込める決定的な一手に
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北朝鮮の核兵器開発への必死な動きは、日本にも米国にも不吉な暗い影を広げるに至った。北朝鮮が2月12日に断行した3回目の核爆発実験へのワシントンの反応は、前回も詳述した通りだった。
ところが驚いたことに、そのワシントンで、北朝鮮の核武装への野望への抑止策として日本の核武装の可能性が改めて語られるようになった。
韓国ではすでに核武装が現実の課題として論じられ始めたことは、産経新聞のベテラン朝鮮半島ウォッチャーの黒田勝弘記者の報道でも詳しく伝えられている。だが日本の場合、核武装などという展望は、たとえ単なる可能性だとしても政治的にはタブー中のタブーである。
米国でもつい最近までは日本の核武装というシナリオは禁忌だった。とんでもない妄想の扱いさえされかねなかった。だが、それがつい数年のうちに大 きく変わってきたのである。日本の核武装という選択が、たとえ仮定の仮定であっても実際の政策テーマとして語られるようになったのだ。朝鮮半島や中国を主 体とする東アジアの安全保障の状況がそれほど激変した結果だとも言えそうである。
日本の核武装は中国にとって「最悪の恐怖」
今回、日本の核武装の可能性を提起したのは、共和党ブッシュ前政権で国務次官や国連大使を務め、核兵器拡散防止をも担当したジョン・ボルトン氏だった。ボルトン氏は米国大手紙「ウォールストリート・ジャーナル」(2月20日付)に「北朝鮮の脅威にどう応じるか」と題する寄稿論文を発表し、その中で日本の核武装という政策選択を提起した。
このボルトン論文は、オバマ政権内外に北朝鮮の核兵器保有を現実として受け入れ抑止や封じ込めに戦略重点を移そうとする動きがあると指摘し、その動きを「敗北主義」と断じていた。
「北朝鮮の核武装をいまや現実として受け入れるべきだと主張する人たちは、つい最近までは北朝鮮と交渉さえ進めれば、必ずその核武装を止めさせら れると主張していた。だが、いまやその同じ人たちが北の核武装を認めろと求めるのだ。そんな敗北主義は北朝鮮の核兵器をさらに増強させ、核の威嚇や拡散を もたらす危険な状況を生むことが確実だから、許容すべきではない」
ボルトン氏はこう主張する一方、北朝鮮の核兵器を破壊するための軍事攻撃は犠牲が大きすぎるとして排した。ではどうすべきなのかというと、南北朝 鮮統一によって金政権を交代させ、非核を受け入れる新政権を誕生させることを説くのだった。その統一実現には、北朝鮮にいま必要なエネルギーの90%以上 を供する中国に圧力をかけて、動かし、金正恩政権を交代させて朝鮮半島の統一を目指すべきだ、とも論ずる。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (5)
今や、北朝鮮が核保有という現実だ、これに対して日本人は冷静でいられるだろうかね。
日本及び日本国民が生存するために、「核武装という仮定」の方法論を、
この非常に「強力な思考方法」を、利用しないという手はないと思うね。
思考は現実化する・・・。
多くなってきそうですな'`,、('∀`) '`,、
尤も被爆者や民主党などサヨクの抵抗も激しく一筋縄では
行かないでしょうが、如何に国家観が大事で、如何に軍事が
重要なのかを主張する展開になりそうですな。
流石に核武装は右派レベルでも理解を得られているとは
言いがたいものが有りますから(^◇^;)
中共、北朝鮮の脅威を考慮しますと最早、核武装は非現実的と
言う理由で否定できぬモノが有りますから(^_^;)
核武装論をブツ場合、「軍国主義者」のレッテル張りが大いに
予想されますが、恐れては成らないと言う事ですね。
何故ならばサヨクこそ「中国軍国主義者の手先」に
他ならないからです。中国の軍国主義は良い軍国主義で
日本の武装論は悪い軍国主義の復活だと言うのは
全く筋が通らないからですファッキュ━━━( ゚Д゚)凸━━━ !!
断言しても良い、民主党サヨクこそ隠れ軍国主義者だと!!
朝日新聞等も中国軍国主義を企む新聞だと!!
米軍の核兵器は日本の防衛の核心にすでに「核抑止」として組み込まれているんですよね。
反核運動が起きるならば、それなりに理屈は通るのですが、起きてないですよね。北朝鮮や中国の核に対しては。