日米同盟に対するアメリカ側の動きは日本にとって超重要であることは当然です。

 

 相手はなにしろ言論の自由な、政策の議論もオープンな国ですから、いろいろな意見が飛び出してきます。

 

 そんななかでこの時期に日米同盟の解消に近い過激な意見の表明がありました。

 

 なぜそんな意見が出てくるのか。

 

 レポートを書きました。

 

 日本ビジネスプレス「国際激流と日本」からです。

 原文へのリンクは以下です。

 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37445

国際激流と日本

米国で囁かれ始めた在日米軍撤退論

「日本は米国の防衛負担を引き継ぐべきだ」

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  日米両国間の安全保障関係の現況はどうかと問われれば、日本側では「良好」と答える識者がきっと多いだろう。

 

 日本の民主党政権が日米同盟をガタガタにした後に登場した自民党の安倍晋三首相は、防衛費を増やし、米国との安保協力の強化を求め、日米同盟を増 強する言動を次々に取った。米国側でもオバマ政権は「アジア最重視」策を唱え、尖閣諸島についても日米安保条約の適用対象であることを確認し、安倍政権の 防衛重視の姿勢を歓迎するという動きが見られるからだ。

 

 だからワシントンでも日米安保関係を前向きに語ろうという感じの出来事が多い。2月の安倍首相の来訪自体がその前向きな姿勢の表明だった。

共和党議員が「在日米軍を撤退させた方がよい」と主張

 ワシントンの大手研究機関アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート(AEI)が日本国際問題研究所との共催で3月中旬に開いたセミナー も、日米同盟の重要性を論じることが主眼に見えた。「行動における米日同盟=妨げるべき脅威、捕捉すべき機会」という会合のタイトルが示すように、日本と 米国が既存の同盟をますます強化していこうという共通意志が基盤のようにも思えた。

 

 日本側からは元外務次官で同研究所の理事長の野上義二氏や、これまた元外務省の論客の岡本行夫氏らが参加していたことも、日米同盟への前向きアプローチの象徴として映った。

 

 だからこそ米国側から次のような発言が出たことにはショックを受けた。

 

 「昨夜、米国下院のある共和党議員と懇談したところ、その議員が、米国はもう日本や欧州から米軍を撤退させた方がよい、という意見を述べました。 米国はこの財政緊縮の時代に他国の防衛を60年以上も引き受けるというのはもう無理だから、日本は自国の防衛には自国で責任を持つべきだ、というのです」

 

 そんなことを語ったのは、このセミナー全体の司会役を務めているAEI日本研究部長のマイケル・オースリン氏だった。エール大学の准教授からAEIに入った同氏はかなり名の知られた日本政治研究の中堅学者である。日米同盟の強化論者としても知られてきた。

(つづく)