気鋭の政治評論家の遠藤浩一氏の一文に強い関心を惹かれました。
橋下発言に反発する形で「みんなの党」の渡辺喜美代表が述べた言葉に奇異な感じを受けたのは私だけではないとわかったことがひとつの理由です。
橋下批判の啖呵を切るからには、自分自身の「価値観」を言ってみろ、という感じでした。遠藤氏はまずその点を突いています。
そして遠藤論文は橋下氏の慰安婦についての発言を「大筋は正しい」としています。
【正論】評論家、拓殖大学大学院教授・遠藤浩一
2013年05月29日 産経新聞 東京朝刊 オピニオン面
■こんな「一強多弱」にだれがした
橋下徹・日本維新の会共同代表(大阪市長)の発言を受けて、みんなの党の渡辺喜美代表は「価値観の乖離(かいり)」を理由に、維新との選挙協力を白紙撤回した。
≪「みんな」も歴史観明かせ≫
そこまで啖呵(たんか)を切るからには、渡辺氏及(およ)びみんなの党は、自らの価値観ないし歴史観を明らかにする責任がある。
同党の浅尾慶一郎選対委員長は24日、「戦時体制を美化すると見られかねない政治勢力とは一線を画す。くれぐれも党の方針・理念から外れた行動をしないように」とのメールを党所属国会議員に一斉送信したという(27日付産経新聞)。
ならばこの党の「方針・理念」とは何か。「アジェンダ」なるものは政策の断片的羅列にすぎず、その背骨(バックボーン)たる理念を読み取るのは困難である。
5月3日に発表された「憲法記念日に当たっての代表所感」に記されている「改憲を目指すが、我々(われわれ)は戦時体制を賛美し、復古調の古色蒼然(こ しょくそうぜん)たるレトリックを駆使する勢力とは異なる」「占領時代に温存された国家社会主義のDNAを一掃することなくして、戦後レジームの転換はあ りえない」、どうやらこのあたりに、みんなの党の「方針・理念」があるらしい。
しかし、橋下氏は戦時体制を賛美しているわけではない。むしろ「侵略と受け止め、反省とお詫(わ)びが必要」と、「村山談話」のようなことを言っている。「復古調の古色蒼然たるレトリック」ではなく、まさに「戦後レジームのレトリック」そのものではないか。
いわゆる従軍慰安婦問題について橋下氏は、(1)軍や日本政府が強制連行した事実は今のところ証拠で裏付けられていない(2)当時慰安婦制度は世界各国の軍が持っていたのに、なぜ日本だけが非難されるのか、と主張した。
これは事実認識をめぐる問題提起であり、橋下氏の認識は秦郁彦氏が断言したように「大筋は正しい」(23日付同紙)。みんなの党は、強制連行があったと主 張したいのか。その証拠を示す用意があるのか。国際的に日本の慰安婦問題だけが非難されている異様な事態を是とするのか。
≪不当なレッテル貼り情けない≫
もっとも、米軍は風俗店を活用すべきとの橋下発言はいかにも軽率かつ粗雑で、政治家として致命的失言だった。ただ、橋下氏の場当たり的な物言いは、いまに 始まったことではない。選挙協力を進めてきた“友党”の党首として、もっと早くから気付き、対処すべきではなかったか。いまさら「価値観の乖離」を持ち出 すのは空々しい。
大方が感づいているように、「価値観」云々(うんぬん)は、維新の会との連携にブレーキを踏むための方便でしかない。それによって参院選を少しでも有利にしようとの計算があるのだろう。
しかし支持率の低下に焦った橋下氏が暴走したように、渡辺氏も焦って見当違いの発言をしているように見える。現在の日本の政界に「戦時体制を賛美し、復古 調の古色蒼然たるレトリックを駆使する勢力」は存在しない。内外から不当なレッテル貼りをされている安倍晋三首相にしても戦時体制を賛美したことなど、筆 者が知る限り一度もない。ないものをあるかのごとく言いつのり、差別化をはかろうとするのは、幽霊を相手に相撲を取るようなもので、見物客(有権者)は ソッポをむく。
なるほど、反日的な主張を是とする有権者も一定程度は存在するだろう。「価値観」にまで踏み込んだ渡辺氏及びみんなの党 は、そうした層からの得票を見込んでいるのかもしれない。が、「反日」は一般有権者の間では結局マジョリティーたり得ない。声高な少数派の票を、民主党や 社民党、共産党その他と分け合うだけの選挙戦術は、悪手というほかない。
≪「反自民」でなく「超自民」で≫
安倍内閣が発足して以来、維新の会もみんなの党も存在感を低下させ、なんとかアピールしようとあがいてはみたものの、的外れの言動に終始し、結果として「一強多弱」状態になってしまった。
なぜそうなったのか、そこのところをよく考えなければならない。安倍自民党だけが高い支持を得ているのは、大方の有権者にとって、自民党以外に支持すべき政党が見当たらないからである。
参院選で自民党に独り勝ちさせないことが野党にとっての目標だとするならば、そのためには、自民党から票を奪わなければならない。ところが、ここで多くの 人が勘違いする。かつての社会党のごとく「反自民」、すなわち自民党と反対のことを叫べば票をとれると思い込んでしまうのである。
そうではない。「反自民」票などたかが知れている。訴えるべきは「反自民」ではなく「超自民」、すなわち是々非々に立った上で自己の比較優位性を主張するしかないのである。
旧態依然としたレッテル貼りに甘んじ、国際的な反日宣伝への対抗策一つ示せないような野党に、自民党を超える存在感を期待することはできない。(えんどう こういち)
橋下徹・日本維新の会共同代表(大阪市長)の発言を受けて、みんなの党の渡辺喜美代表は「価値観の乖離(かいり)」を理由に、維新との選挙協力を白紙撤回した。
≪「みんな」も歴史観明かせ≫
そこまで啖呵(たんか)を切るからには、渡辺氏及(およ)びみんなの党は、自らの価値観ないし歴史観を明らかにする責任がある。
同党の浅尾慶一郎選対委員長は24日、「戦時体制を美化すると見られかねない政治勢力とは一線を画す。くれぐれも党の方針・理念から外れた行動をしないように」とのメールを党所属国会議員に一斉送信したという(27日付産経新聞)。
ならばこの党の「方針・理念」とは何か。「アジェンダ」なるものは政策の断片的羅列にすぎず、その背骨(バックボーン)たる理念を読み取るのは困難である。
5月3日に発表された「憲法記念日に当たっての代表所感」に記されている「改憲を目指すが、我々(われわれ)は戦時体制を賛美し、復古調の古色蒼然(こ しょくそうぜん)たるレトリックを駆使する勢力とは異なる」「占領時代に温存された国家社会主義のDNAを一掃することなくして、戦後レジームの転換はあ りえない」、どうやらこのあたりに、みんなの党の「方針・理念」があるらしい。
しかし、橋下氏は戦時体制を賛美しているわけではない。むしろ「侵略と受け止め、反省とお詫(わ)びが必要」と、「村山談話」のようなことを言っている。「復古調の古色蒼然たるレトリック」ではなく、まさに「戦後レジームのレトリック」そのものではないか。
いわゆる従軍慰安婦問題について橋下氏は、(1)軍や日本政府が強制連行した事実は今のところ証拠で裏付けられていない(2)当時慰安婦制度は世界各国の軍が持っていたのに、なぜ日本だけが非難されるのか、と主張した。
これは事実認識をめぐる問題提起であり、橋下氏の認識は秦郁彦氏が断言したように「大筋は正しい」(23日付同紙)。みんなの党は、強制連行があったと主 張したいのか。その証拠を示す用意があるのか。国際的に日本の慰安婦問題だけが非難されている異様な事態を是とするのか。
≪不当なレッテル貼り情けない≫
もっとも、米軍は風俗店を活用すべきとの橋下発言はいかにも軽率かつ粗雑で、政治家として致命的失言だった。ただ、橋下氏の場当たり的な物言いは、いまに 始まったことではない。選挙協力を進めてきた“友党”の党首として、もっと早くから気付き、対処すべきではなかったか。いまさら「価値観の乖離」を持ち出 すのは空々しい。
大方が感づいているように、「価値観」云々(うんぬん)は、維新の会との連携にブレーキを踏むための方便でしかない。それによって参院選を少しでも有利にしようとの計算があるのだろう。
しかし支持率の低下に焦った橋下氏が暴走したように、渡辺氏も焦って見当違いの発言をしているように見える。現在の日本の政界に「戦時体制を賛美し、復古 調の古色蒼然たるレトリックを駆使する勢力」は存在しない。内外から不当なレッテル貼りをされている安倍晋三首相にしても戦時体制を賛美したことなど、筆 者が知る限り一度もない。ないものをあるかのごとく言いつのり、差別化をはかろうとするのは、幽霊を相手に相撲を取るようなもので、見物客(有権者)は ソッポをむく。
なるほど、反日的な主張を是とする有権者も一定程度は存在するだろう。「価値観」にまで踏み込んだ渡辺氏及びみんなの党 は、そうした層からの得票を見込んでいるのかもしれない。が、「反日」は一般有権者の間では結局マジョリティーたり得ない。声高な少数派の票を、民主党や 社民党、共産党その他と分け合うだけの選挙戦術は、悪手というほかない。
≪「反自民」でなく「超自民」で≫
安倍内閣が発足して以来、維新の会もみんなの党も存在感を低下させ、なんとかアピールしようとあがいてはみたものの、的外れの言動に終始し、結果として「一強多弱」状態になってしまった。
なぜそうなったのか、そこのところをよく考えなければならない。安倍自民党だけが高い支持を得ているのは、大方の有権者にとって、自民党以外に支持すべき政党が見当たらないからである。
参院選で自民党に独り勝ちさせないことが野党にとっての目標だとするならば、そのためには、自民党から票を奪わなければならない。ところが、ここで多くの 人が勘違いする。かつての社会党のごとく「反自民」、すなわち自民党と反対のことを叫べば票をとれると思い込んでしまうのである。
そうではない。「反自民」票などたかが知れている。訴えるべきは「反自民」ではなく「超自民」、すなわち是々非々に立った上で自己の比較優位性を主張するしかないのである。
旧態依然としたレッテル貼りに甘んじ、国際的な反日宣伝への対抗策一つ示せないような野党に、自民党を超える存在感を期待することはできない。(えんどう こういち)
コメント
コメント一覧 (38)
>旧態依然としたレッテル貼りに甘んじ、国際的な反日宣伝への対抗策一つ示せないような野党に、自民党を超える存在感を期待することはできない。
最後の一文ですが、遠藤氏の嘆きはこれに尽きるのでしょうね。
慰安婦問題についての橋下氏の発言は、当時の状況、日本だけでないという点において、何ら間違いはないでしょう。そしてこの点については、日本の左翼やメディアからも、韓国、アメリカ、ロシア、イギリスなどからも何の反論も説明も調査もないという状況ではないでしょうか。
ただ一点日本だけは非難できる権利があると言うが如きです。日本以外の出来事を批判することはタブーであり許されないのでしょうか。これこそが戦後の既得権体制そのものではありませんか。より良い社会、世界を作るためにも過去の悲惨な出来事を忘れてはなりません。現在の倫理観を振り回すだけで、見たくない過去を隠すことは決してためになりません。
アメリカも悲惨な黒人奴隷、先住インディアンの虐殺、権利の剥奪などの過去の暗い歴史を直視することができて、初めて公正で差別のない社会を築くことが国民のコンセンサスとなったのではないでしょうか。そのアメリカが韓国のロビー工作に踊らされて日本を不当に断罪しようとするなど、おかしいとは思わないのでしょうか。
日本国内でも、橋下氏の発言を契機としてどうしてきちんとした議論や日本が置かれている不当な立場を反論しようとしないのでしょうか。逆にみんなの党のように、見せかけの正義を振りかざすような党には失望以外の何もありませんね。
自民党にしても、何か冷ややかで、特に大阪においては橋下氏への逆風を利用するが如く、自民党大阪支部は共産党や民主党と同調するように反対決議を繰り返しています。こういうのを見ると一般の政治家は実にご都合主義だと見えます。確固とした信念、国を思う熱情が全く感じられませんね。本当に情けない。
慰安婦問題は実に日本と日本人の名誉の問題なのです。それも今はいない過去の先人達が国際的に貶められているのです。そしてこのまま放置していると、子々孫々日本と日本人は世界にまれに見る倫理感の低い人間達だとレッテルを張られることになるのです。
実際の慰安婦の方の経験はつらいものだと同情することは必要ですが、当時は世界中がある意味地獄を味わっていたのです。その辺りのバランス感覚のないような人は政治家やマスコミとしては不適格と申し上げても差し支えないでしょう。
それを逆に進んで日本だけは悪いと貶めたい政治家やマスコミが多いことが何とも情けないところです。
彼が謝罪した「風俗業の勧め」も、誤解とした「慰安婦の肯定」も含めて私は全肯定します。故に、彼の謝罪や弁解が残念でなりません。
世界史上、禁欲した軍隊なんて殆ど無かったのではないでしょうか(宗教がらみの僧兵などの例外はあるでしょう)。要するに軍が何もしなければ、その駐留地には必ず売春窟が自然発生するのです。そこでは女性が非合法・合法に集められ、それだけではなく必ずヤクザ者も這い寄って来て、女性の稼ぎを搾取するのみならず、その地域の風紀や治安を悪化させるのです。さらに病気も蔓延します。
従軍慰安婦と言いますか旧日本軍の「慰安所」の制度は、女性が集められる際の合法の比率を上げ(合法100%は無理としても)ヤクザ者を排除して女性の報酬を確保し、駐留地域の風紀と治安の悪化を防ぎ、妊娠や性病や伝染病を予防しているのです。よい事尽くめという表現が気に入らないなら「マシなこと尽くめ」です。
当時、薬物による禁欲とかが無理なら(それはそれで非道ですが)、
何処をどう考えても、これは「世界に寧ろ誇るべき」善き制度で、そもそも「兵隊の下の世話を合理的に管理しよう」等と考えなかった当時の水準・・・というか現代の水準よりも、進み過ぎているが故に理解されないのでしょう。
「米兵も市井の女性に手を出す位なら風俗行きなさい」これも当たり前です。
これを侮辱と考えて怒る思考が理解できません。
橋下氏に関しては、正しくても理解されることは有得ないのだから、憲法改正が懸かった重要なタイミングで言うのは止めて欲しかったですね。また、言った以上は謝罪や弁解は止めて欲しい。
後、野党は票が欲しかったら、超自民でなくても良いから、補自民をやればよいのです。憲法改正などの大方針は賛成するとして、消費税とか自民の中でも割れている案件に関して独自色を出せばよいだけです。小学生でも判る話と思います。
> 慰安婦問題は実に日本と日本人の名誉の問題なのです。
> それも今はいない過去の先人達が国際的に貶められているのです。
同感ですね。死者は発言できないのですから。
死せる父祖との約束やその名誉は、生きている子孫が目先の国益を捨てても命懸けで守らなくてはなりません。南京事件も同様です。それを看過することを国益としてきた過去の(自民党の)政治家達も唾棄されるべきです。
> 実際の慰安婦の方の経験はつらいものだと同情することは
そこは私は同情はあっても個々人の問題と思いますね。事情はあれ本人が選んだことです。
風俗の女性に対する感覚と同じで「可哀想」と安易に思うことは却って馬鹿にした態度であり、逆に「貧乏人w」と馬鹿にされるかも知れません。私も利用する可能性はあるかもですし、軽蔑の念もありません。祈りも労働も食事も排泄も性行為も同じです。
自分に娘は居ませんが、仮に居て「やりたい」と言われたら正直ショックですね(笑)。でも、労働条件や健康への負担が適切で、本人が遣り甲斐を感じていたら致し方ありません。
はじめてコメントさせていただきます。
慰安婦についてはアメリカとの間の問題になってきてしまっているようで
本当にやるせない気持ちです。
議会調査局やNYT始めとした多くの新聞が日本を非難しています。
慰安婦についての正しい知識も無く一方的に非難するその気持ちが
理解できません。
とりあえずアメリカに対して日本としては現在のアメリカの一方的な
非難にいたるプロセスを問題にすべきではないかと思います。
つまり非難する対象(日本)の言い分を真摯に聞こうとする姿勢も無く
自分で調査しようという姿勢も無く韓国側の一歩的な情報や言い分だけで
日本に対して非難の決議をしたり論説を掲載するという事がものすごい
日本に対する差別であるということを言うべきではないかと思います。
しっかりした調査や聞き取りの結果、見解の違いとして公表するなら
仕方が無いですが、そのプロセスにおいてあまりにも侮蔑的・一方的・
差別的ではないかと言うことが問題ではないかと思います。
橋下徹大阪市長が正論。
ご指摘のとおりです。
アメリカ側は実態を知りもせず、調べもせず、高圧的な非難をあびせるのです。
もっとも日本側も実態を知らせる努力を公式にはしていません。
日本政府の慰安婦問題での公式の発信は河野談話なのです。
だから日本側で「国家が女性を強制連行したことはない」といくら否定しても、相手は河野談話で強制を認めているではないか、と断じてくるのです。
みんなの党の見せかけの正義。
まさに的確な描写だと思います。
「「侵略認めることが最低条件」
みんな・浅尾氏が関係修復で維新に注文」と
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130601-00000519-san-pol
こっちのほうがよっぽど
可怪しいですわ。
藤井 聡先生がアメリカを(ジャイアン)に例えられてたが
国会のTPPで総理に質問される時も 俺の後ろにはジャイアンが付いてるぞ
早くTPPに参加せよ みたいな党
いかしネットは 誘導質問は聞いたことあるが ネット誘導されると
トンデモナイ所 行きます
>民主党の浅尾は太平洋戦争等が
>「「侵略認めることが最低条件」
>みんな・浅尾氏が関係修復で維新に注文」と
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130601-00000519-san-pol
>
>こっちのほうがよっぽど
>可怪しいですわ。
いけね、民主党ではなく
元民主党、現みんなの党の浅尾でした。
職業に貴賎はなく、職業として認められていたはずです。
従って軍人相手の慰安婦も合法だったはずです。
その大半は日本人だったのに、韓国人の人権だけを問題にするのは、
片手落ちだと思います。
当時の慰安婦の方の境遇はつらいものだと同情することは、今の倫理観で考えてもいいと思います。特に政治家はそうでしょう。しかし、同情し反省するのはいいが過去を断罪することは間違いです。実際、当時は慰安所は合法ですから、合法なものに職業に貴賤はありません。それが当時の現実なのです。当時は悲惨な生活を余儀なくされている人がどれほどいたことか。
他の例を挙げますと、第二次世界大戦までは世界中が西洋列強の植民地でした。当時植民地を悪として裁く国際法はありませんでした。ですが現在では他国を植民地にして弾圧、奴隷状態に置くことは許されません。現在の視点から過去の厳しい歴史を反省することは出来ても、法治主義を貫く限り植民地支配自体を裁くことはできないのです。
ですから西洋列強は植民地国に対して、遺憾の意は表明しても全く謝罪しません。しかし、現在は西洋諸国も二度と植民地などはしないという倫理観は持ち合わせているはずです。それが歴史を見て反省するということです。ただ日本だけは朝鮮に謝罪を繰り返しています。それも西洋植民地とは異なり、武力による植民地奪取ではなく二国間の合邦条約に基づくものであったというのに。
さらに、今でも植民地を持ち弾圧差別政策を引いている大国があるのです。それが中国です。チベットやウイグル、モンゴル、それに満州も本来それぞれの民族に返さなければなりません。現在の倫理観からしてまだ植民地弾圧するなど責任ある大国としては許しがたいものがあります。
また、当時の社会では身売りが横行していました。日本でも東北の悲惨さは若手将校を二二六事件にまで駆り立てるほどでした。朝鮮でも恐らく同様で娘の身売りが頻繁に行われていたことでしょう。それも朝鮮では朝鮮人の業者が行っていたのです。それに対して総督府は悪質業者を取り締まるような通達を出しているのです。軍による強制連行とは全く異なります。
ただ戦地での民間慰安所は現地人の女性を強姦しないためにも重要だったのです。そして日本民間人(当時の朝鮮人も日本人)の安全を図ることも、病気の発生を抑えるためにも、軍による一定の管理が必要なのも当然のことです。現地人を強姦しまくる他国と比べてどちらがまともかどうか考えてほしいものです。
また、韓国では80年代ぐらいまではまだ人身売買が新聞などで報道されていました。そして今でも政府発表でも外国に10万人も慰安婦を出国させているというのです。本当に昔の日本を世界中で組織的に非難工作をするぐらい大胆なことをするのなら、現在の韓国の状況を改善する方が先ではないでしょうか。
なるほど、売春は当時は立派な職業だった、ということなのですね。
しかし,慰安婦のほぼ半数以上が日本人であり,その大多数の人々が語る体験談やその苦境には,韓国人慰安婦の救済には熱心なNPOも振り返ろうとしません。
問題は,韓国や日本といった民族差別だけでなく,戦場での買春という行為そのものに,多かれ少なかれ大変な苦難があったというのは事実なのです。
したがって,「慰安婦=朝鮮人=嘘つき」と決めつけるのは,おかしいと思います。河野談話否定論者の方々は,表現が激烈であり,
「朝鮮人=反日=許すまじ」という一方的な思考回路が存在しています。しかし「慰安婦=半数以上は日本人=やむをえない状況で連れてこられた。」とう事実もあるのです。
また,「司令官に厚遇された」と語る人もいれば,「毎日外出もままならず,何人もの兵士の相手をさせられた。」「故郷に帰っても白い目で見られ大変だった。」「子供ができにくくなった。」など
大変だったことに変わりは無いのです。
韓国人が憎いからと言って、「慰安婦」だった女性達への侮辱的発言はやめるべきだと思います。彼女たちの生きた歩みに共感することそれこそが一番必要なのではないでしょうか?それが,欧米の怒りを買っている原因ではないでしょうか?
また補償は,韓国人ではなく,大多数を占める日本人元慰安婦も対象にすべきだと思います。
補償は,いきすぎかもしれません。
ただし,大変な目にあった事への共感を,示すというのは政府として大事だと思います。
この点で安倍内閣の姿勢は,「慰安婦として働いていた女性達への
苦境に対しての共感する。」という姿勢は一貫しています。
ですので,韓国の言っている反日宣伝=慰安婦=強制連行説の否定と慰安婦になった女性達への苦境に対する共感,謝罪というのは,
両立するのです。もっと安倍政権はこのことを世界に向けて発信するべきなのです。
韓国人買春婦が嘘ばかり言っていると慰安婦個人を攻撃している方がいましたが,そうした発言が,欧米に不信感を与え,まず「人として信用できない。」とされてしまうのです。
安倍総理や内閣は,保守層の支持も受けていますが,何よりも日本国民や日本国を体現する政権なのです。日本の国益は,日米同盟であり,いくら韓国が日本を嫌いでも実質的には在日在韓米軍を通じて同盟関係にあるという現実を受け入れて生きていかなければいけないのです。
本当に韓国と戦争をするつもりならば,日米安保を見直し,核武装と北朝鮮やロシアとの外交関係強化,中国との妥協など今の外交政策を180度変えなければなりません。そこまでの事をする利益が
はたしてあるのか?と言いたいです。
確かに韓国はむかつきますが,それに対抗してこれ以上にナショナリズムを鼓吹するのはどうかと思います。
>アメリカ側は実態を知りもせず、調べもせず、高圧的な非難をあびせるのです。
これはどうでしょうか、微妙です。アメリカは少なくとも2007年の調査報告では、慰安婦問題の客観的な論点を把握しています。
しかし、アメリカ側の「高圧的な非難」を見て分かることは、日本を今後も「敗戦者」の立場に押し留めておきたいというアメリカ側の意思です。
また、事実関係を問わずにバッシングしてくるという点から見れば、この構造は、捕鯨問題と非常によく似ています。
「組織的強制徴用なし」 慰安婦問題 米議会調査局が報告書
【ワシントン=古森義久】米国議会調査局は日本の慰安婦問題に関する決議案に関連して議員向けの調査報告書をこのほど作成した。同報告書は安倍晋三首相の一連の言明を「矛盾」と批判しながらも、焦点の「軍による女性の強制徴用」については軍や政府が全体としてそうした政策をとってはいなかったことを認める見解を明らかにした。同報告書はさらに決議案の日本側へのこれ以上の謝罪要求に懐疑を示し、賠償を求めれば、日本側から原爆の被害者への賠償請求が起きかねないという懸念をも表明した。
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/3072171/allcmt/#C2853983
日本はこの問題についてすでに河野談話、歴代首相の謝罪、女性基金の開設と支払いなど、あなたが提案される「真摯な言動」をさんざんにとってきました。それでもなお非難や糾弾がなぜ起きるのかを考えるべきではありませんか。
いまアメリカで起きている慰安婦問題での日本非難が上記の議会調査局の調べのような事実関係を無視していることは確かといえます。
>日本はこの問題についてすでに河野談話、歴代首相の謝罪、女性基金の開設と
>支払いなど、あなたが提案される「真摯な言動」をさんざんにとってきました。
>それでもなお非難や糾弾がなぜ起きるのかを考えるべきではありませんか。
それは、河野談話を否定しようとする動きが日本の政権内であったり、慰安婦はただの売春婦と声高々に発言をする西村眞悟や平沼赳夫のような政治家があとをたたないからでしょう?河野談話の継承、首相によるお詫びの表明、「アジア女性基金」による補償などを歴代政府がしてきのだから、諸外国には既に責任を認めたと捉えられていたわけです。慰安婦決議案の阻止にしても、日本政府は「慰安婦に関する責任を明確に認め、政府レベルでお詫びを表明してきた」、としてこの問題は解決済みと主張きたにもかかわらず、2007年に安倍首相が”狭義の強制性の証拠は無い”と発言をしたために、国際問題になってしまった。不明瞭で言い訳がましい発言ばかりしているようでは、日本は何度謝ろうと本心は別の二枚舌であるとの卑しい印象を与るだけなのです。今後日本がすべきことは、旧日本軍の名誉回復などでななく、国際舞台での日本の話題を、負のイメージである日本の過去の戦争からできるだけシフトすることではないですか。
あなたの記述は事実関係がまったくゆがめられています。
アメリカ下院での慰安婦問題での日本決議案がいつから提案されていたか知ってますか。安倍政権が出てくるずっと前から毎年のように提出されていたのです。その間の日本政府は河野談話を問題視はしていません。日本がなんの新たな言動をとらなくても、日本叩きの手段として慰安婦問題での日本非難を一貫して続ける勢力があるのです。
あなたは歴史の出来事の時系列を自分の日本誹謗の言説に合わせるために平然と入れ替えてしまうんですね。
事実をゆがめているのは貴方のほうです。安倍政権以前にはアメリカで日本非難決議案が採決されたことはありませんでした。この種の決議案は90年代から持ち出されていましたが、共同提案者はわずか6名程度しかおらず、アメリカメディアでも報道されないくらい関心が低い問題だったのです。それに日本大使館は「日本政府はいわゆる従軍慰安婦問題に関する責任を明確に認め、政府最高レベルで正式なおわびを表明してきた」と主張し決議案が採択されないよう努力をしていたのです。それが安倍首相の「狭義の強制はなかった」発言騒動によって、決議案の共同提案者が当初の6人から140人まで膨れ上り採決に至ったのです。日本がすでに責任を認め、謝罪談話を発表しているという理由で決議案に反対していた共和党のローラバッカー議員なども、安倍首相の発言がきっかけで採決賛成に転じました。
>平然と入れ替えてしまうんですね。
私が誹謗しているとしたら、それは日本の国益や国家イメージを貶める国際感覚皆無の右翼にたいしてだけです。貴方が本当に日本の国益を考えているなら、人権問題となっている慰安婦問題で日本が中国や韓国だけでなく、アメリカや欧州とも徹底的に争うことなど不毛だという結論に達するでしょう。日本政府は反論しなければいけないと簡単に言いますが、反論することによって日本はそれによってどういった利を得ることができるのが具体的に提示してみてください。「狭義の強制は無かった」、「日本に直接の責任は無い」という主張を支持しているジャーナリストなり政治家なりが日本以外に存在するなら教えてください。自らなんの具体的な戦略も提示せずに、「反論しろ」「名誉挽回させろ」というのは無責任でしかありせんよ。
貴方の意見は、身に覚えのない痴漢の冤罪を着せられたとして
「認めれば示談で済ませる」と言われた場合に「それを信じて認めてしまえ」と言うに近いですね(笑)。確かに、痴漢に関しては、現代の日本警察の頑迷さからすれば賢明な判断かも知れませんが、それは「認めれば示談で済ませる」と口約束した相手に、自分の全てを委ねてしまうことになります。
仮に認めた上で警察に引き渡されないとしても、トンでもない慰謝料を死ぬまで請求されようが、奴隷にされようが、全ては相手の胸しだい。抗弁できないことになります。また、家族を心から悲しませ(冤罪の悲しみではなく不埒な親族を持つ悲しみ)かつ、軽蔑させることになります。
それは真に賢明とは言えないのではないでしょうか。
また、慰安婦の強制連行の場合、無実と知りながら認めることで売り渡すのは、自分の名誉ではなく父祖の名誉なのです。目先の利得のために売り渡そうにも、その権利がないのですよ。
後、米国下院が何を決議しようが、別に即座に日本に致命的なダメージがある訳ではありません。辛抱強く説得していく余地があると思いますよ。
米国下院も「事実でないなら認める筈がない」という当り前の理屈で言ってるだけです。
それを引っくり返すのは大変だなあ。まぁ、やるしかないんですけどね。
あなたはすぐ論題を変えます。
自分の都合の悪いテーマから逃げます。
私がこのエントリーで提起したのは『みんなの党』の渡辺氏の価値観とはなにか、そして橋下発言の正しい部分です。
その主題からとにかく逃げ、「そんなことよりも×××」と、違うテーマを持ち出してくるのがあなたの手口、やはり正面からの議論ができないからですね。
”日本はこの問題についてすでに河野談話、歴代首相の謝罪、女性基金の開設と支払いなど、あなたが提案される「真摯な言動」をさんざんにとってきました。それでもなお非難や糾弾がなぜ起きるのかを考えるべきではありませんか。”
こうコメントしたのは貴方自身ですよ。貴方のコメントに対して私は自分の意見を述べたまでであって、それを個人攻撃に逃げる貴方こそ議論ができない人です。実際、私が提示した質問には全く答えられない。貴方は一貫して慰安婦問題で日本政府は反論すべきだと主張しています。それならばどういう戦略で日本は反論すべきかや、日本が反論することによる政治的な損益なども具体的に述べたらどうですか。そんなことすらできないから右翼は外交で負けるのです。
意見を交換する相手を実態のない言葉の『右翼』とののしる。
私に向かって個人攻撃とは笑止です。
あなたは日本が世界でウソの非難をあびて、黙ってうなずくことを勧める。やはり日本人としての意識がなく、反日の大前提からの主張なんですね。
ああうぜぇ!!( ゚д゚)、ペッ
アカの手先の呑百姓の癖に古森さんを右翼と呼んで罵る。
何生意気な事言ってやがると┐(´д`)┌ヤレヤレ
お前が幾らゴタクを並べても俺たちの考えを変える事は
不可能なんだよ!!ダボが!!
証拠も無く嘘付く奴の言い分に耳を傾ける程世間は甘くは無い。
今にお前も思い知る事になるだろうなぁ(^_^メ)
映画「風と共に去りぬ」でも、軍隊の後を後を追って、売春婦達が歓声を上げんながら馬車で行くシーンンがあります。
慰安婦はこれと同じです。
私は以前元軍人に聞いたことがありますが、「朝鮮人の夫婦の慰安婦に、
軍隊と一緒に連れて行ってくれ」としつこく言われていたとの事でした。
まだ慰安婦の実態を知っている人は沢山生存しているので、政府は責任をもって実態を調査するべきだと思います。
韓国の慰安婦が橋本さんとの会談を拒否したのは、残念でした。
慰安婦になった経緯がばれること(強制ではない)を懸念したからでしょう。
>あなたは日本が世界でウソの非難をあびて、黙ってうなずくことを勧める。
>やはり日本人としての意識がなく、反日の大前提からの主張なんですね
だからどういう外交戦略で日本は反論すべきかや、日本が反論することによる政治的な損益などを具体的に提示してくださいと言ってるのに、なぜ貴方はそれができないのですか。貴方の主張は「反論すべき」という一点張りで、全く持って具体性や現実性が無いんです。私は反日などではなく現実を主張しているにすぎません。貴方のように意見が違う人間を反日と決めつけ愛国者気取りするだけで外交ができるほど国際政治は甘くないんですよ
日本がどう反論すべきか、きわめて具体的にすでに、さんざん発表してますよ。
そんなことより、このテーマであなたが最初に私のブログに侵入して時点に戻り、読売新聞が朝日新聞の慰安婦報道を誤報と断じ、その誤報がこの問題の発端だとしている件、論じてくださいよ。
あなたの常套手段は「そんなことよりも、もっと重要なことがある」として、都合の悪いことはきたなく逃げる。意見の違う人間を右翼と決め付ける。卑怯ですね。
fluffybunny のように、さもしたり顔で全く勉強もせずに従軍慰安婦問題で
我が国を責めていました。
秦郁彦も最初はかっこ良かったが、途中から萱野、反日人権派弁護士に
言われ放しで、思った通りガッカリしました。
人権派弁護士には今更いう事も有りませんが、萱野の不勉強さには
本当に吃驚しました。
「日本が従軍慰安婦に付いてあれこれ言うから、国連からも
責められ、結局は国益を失っている」と言う一見まともに聞こえるが、
韓国人や韓国系外国人が国連やアメリカの州で対日工作費を使って
ロビー活動をやっている事を全く知っていない発言でした。
こんな不勉強な准教授の授業を受けている学生が本当に可哀想です。
勿論BSフジに電凸した事は当然ですが、物凄い電話数のようでした。
「みんなの党」の職員・支持者が土日最寄りの駅で街宣をしょっちゅう
やっています。
私はビラ配りしている緑色の党のジャンパーを着た人間に意識的に近付き
身振り手振りを加えこう言います。
「テレビに出る時のあの党の責任者渡辺のヘアスタイルってグジャグジャでしょ?
あの寝て起きた時のようなヘアスタイルでは、脳の中もグジャグジャだと
思いますよ。言っている事は、あのポピュリズムに迎合する橋下以上の
有権者迎合を渡辺はやっていませんか?
来る参院選での票が欲しい為に、韓国からしいては世間から批判され無い
ポピュリズム発言を渡辺はやっていませんか?
党首渡辺に会ったら、或る通行人が言っていたと言って聞いてみてくださくい」
と土日何人もの「みんなの党」の党員に言った事か。渡辺喜美は実に情けない人間です。
渡辺さんの価値観なるもの、知りたいですね。
もしあるとするならば。
>当時は売春防止法はなく、売春は合法でした。
>職業に貴賎はなく、職業として認められていたはずです。
>従って軍人相手の慰安婦も合法だったはずです。
>その大半は日本人だったのに、韓国人の人権だけを問題にするのは、
>片手落ちだと思います。
昨夜のプライムニュースでの秦郁彦のプレートに書かれていた説明では、
慰安婦の40%が日本人女性、30%が朝鮮人女性だと言っていました。
反日人権派の弁護士が、「朝鮮女性を騙したのは朝鮮人女衒でも慰安所に
入れて慰安婦にしたのは日本軍だから慰安婦問題は総て日本国の責任だ」
と言いたい放題に言っていました。
他に「少ない例だから問題ないとの考えは、問題だ」と言う意味のコリアン
擁護の事も言っていました。
この発言から考えますと、
>その大半は日本人だったのに、韓国人の人権だけを問題にするのは、
>片手落ちだと思います。
を拝見すると、誰も言った事の無い次の考えも有ります。
「慰安所を使ったのは日本兵だけでは無い。約24万人戦場に居た
朝鮮人軍属も使った訳で、幾ら日本兵より少なくとも慰安所を
使用した人間には朝鮮人も居たのは事実だ。コリアンの情報戦に巻き込まれ
このような当たり前の事も議論され無い」のが所謂従軍慰安婦問題です。
もっと言えば、5月23日決議されたイリノイ州の下院での
慰安婦の3/4が虐殺されたそうですが、朝鮮人軍属もその殺人を
手伝だった訳です。その事も批判されねば成りませんよね。
>慰安婦の3/4が虐殺(惨殺)されたそうですが、
勿論これは嫌味で言っただけで、秦郁彦のパネルには
「90%が無事帰還した」と書かれていました。
To fluffybunny
一度だけの本題に関係しない言い訳的反論では無く、何か言えよ!