中国の人権活動家の陳光誠氏がアメリカの大学から追い出されたという話です。

 

 その背後には中国政府機関の「孔子学院」の暗躍があるようです。

 

 日本ビジネスプレスからです。

 

 原文へのリンクは以下です。 

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38086

 国際激流と日本

中国当局がニューヨーク大学に圧力?
学内にいられなくなった中国の人権活動家

 

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 陳氏の受け入れにすぐに応じたニューヨーク大学は、中国の人権活動家を積極的に支援したと評価され、各方面から賞賛の言葉を浴びた。それにもかかわ らず、その1年後には、陳氏自身が「ニューヨーク大学を追い出された。大学当局が中国政府の圧力に屈した結果だ」と明言するに至ったのだから、不可解であ る。

 

 しかし陳氏周辺の談話や米国大手メディアの報道を総合すると、その間の経緯は以下のようだったと見られる。

 

 ニューヨーク大学は経営改善の一環として中国の上海市に上海分校を開設することを決め、中国当局の了承を得た。ニューヨーク大学上海分校は2014年に開校し、米国、中国の合計300人の学生を受け入れる予定がすでに公表されている。

 

 米国の主要大学では、米国教育に魅力を感じる学生や親たちが多い中国を新たな経営の場と見なし、すでにハーバード大学、コロンビア大学、デューク大学、ジョージワシントン大学などが分校を開いた。

 

 だが中国での大学経営は中国政府の承認や支援が不可欠であり、米国のどの大学当局も中国政府との関係を良好に保つことに腐心する。中国政府は今 回、そうした強い立場を利用して、ニューヨーク大学に対し、陳光誠氏を長期間、学内に留めておくことへの不快の念を伝えたのだという。

 

 以上の経緯は極めて分かりやすい。中国で新たな大学教育を始めようとする米国の大学当局が、中国政府の嫌がることを避け、できるだけよい関係を保ちたいと願うのはごく自然だろう。大学の経営上の問題である。

中国政府直轄の教育施設「孔子学院」

 ところがニューヨーク大学と陳光誠氏との関係では、もう1つ、「孔子学院」の役割も指摘されている。この点では「ウォールストリート・ジャーナル」(6月18日)の調査報道の記事が問題点を鋭く突いていた。

 

 孔子学院とは中国政府の教育部(文部科学省)が主体となり、世界各国に中国の言語や文化の教育を広めるという目標の下に開設した教育施設である。そのグローバルな活動はすでに広く知られている。

 

 2004年頃から始まり、現在までにすでに全世界で合計420が設置された。大多数は外国の大学の内部に設けられ、中国側から中国語や中国文化の教育のためとして資金や教員が提供される。米国内にはすでに90以上の孔子学院が存在するという。

(つづく)