中国の人権活動家のアメリカの大学からの退去についてです。
その陰に中国政府機関の「孔子学院」の触手があるようです。
日本でも孔子学院は活発に動いています。
日本ビジネスプレスからです。
原文へのリンクは以下です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38086
中国当局がニューヨーク大学に圧力?
学内にいられなくなった中国の人権活動家
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ただし、この孔子学院は中国政府の直轄事業だから、中国の人権弾圧などへの批判は抑え込まれる。中国政府の政策への批判も封じられる。このため米国の多数の大学で孔子学院の開設に反対の声が表明されてきた。
さて、前述のウォールストリート・ジャーナルの記事によると、今回の陳光誠氏のニューヨーク大学からの退去の背景にも、この孔子学院の活動が要因 として存在する。ニューヨーク大学は孔子学院の学内開設を認めていたが、孔子学院は陳氏が同大学に滞在していることに強い不満を述べていた、というのだ。
同記事は、孔子学院の研究家として知られる米国ノートルダム大学東アジア言語文化研究専門のライオネル・ジェンセン准教授の、「米国各大学の孔子 学院の責任者たちは授業のプログラム作りでも中国政府の政策や意向に忠実に従っており、その受け入れ側の米国大学においても、中国政府の反発を買う活動を 避けるという自主規制がどうしても働いてしまう」という言葉を紹介していた。
中国政府の代表部とも言える孔子学院の目前に、中国政府から敵視される陳氏のような民主活動家が居住している。ニューヨーク大学当局にしてみれば、それは好ましくない事態だと判断しても不思議はない、ということになる。
中国に学問の自由は存在しない
中国共産党の研究で知られる米国人弁護士のゴードン・チャン氏は、今回の陳氏の事件と中国政府の動きについて次のような見解を述べていた。
「米国の大学が中国領内に分校を開く場合も、あるいは米国の大学が孔子学院のような中国政府機関を学内に開く場合も、中国当局が大学や学院に対し て政治的な影響力を行使しようとするのは当然です。中国政府は、結局は学問の自由を政治的に抑圧することで影響力を行使します。中国には学問の自由は存在 しないのです」
だからニューヨーク大学の場合、中国領内での分校開設も、米側の本校での孔子学院開設も中国当局の意向なしでは進められない計画であり、中国側から圧力や影響力を受けるのは自然だというわけである。
孔子学院は、日本でも立命館大学、早稲田大学、桜美林大学などこれまでに少なくとも13の大学に開設されたという。その開設自体は違法でも不当で もないが、その組織自体が中国政府の直轄であり、中国共産党の指示に従って一枚岩で動く存在であることは十二分に知っておく必要があるだろう。
日本の学問の自由が一党独裁の中国共産党の意図に影響されてはならないことが肝要である。今回の陳光誠氏を巡る事件はそんな教訓をも思わせるのだった。
(終わり)
コメント
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これが「知性」というものである。
西洋哲学の基礎があるから、「疑う」ことができるのである。
日本の大学は、「孔子学院」を疑う、ことが出来ないとすれば、
これは大学の知性としては、問題であるまいか。
>この孔子学院は中国政府の直轄事業だから、
日本領土の尖閣諸島の「領海侵犯、領海侵入」も
中国政府の直轄事業である、とおもう。
何故、今頃になって、尖閣諸島に、領海侵入してきたのか。
その為に先ず中国政府は中国国民を洗脳(教育)して、歴史をすり替えてから、大義名分を立ててから、侵略するという、お得意の「哲学的方法」なのだ。
中共の軍事大国化は、中共の「独特の文化(教育)」が基礎、である。
シカゴの大学では教職員の間から孔子学院開設への強い反発が起きて、けっきょく中止になったそうです。