アメリカが薄煕來事件をどう読むのか。

中国共産党の首脳は自分たちを法律の適用の上にいるとみなしている。

こんなところがアメリカ側の結論のようです。

 

  この項はこのエントリーで完結です。

 

 日本ビジネスプレスからです。

 

 原文へのリンクは以下です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38558

  

国際激流と日本

米国はどう見る? 薄熙来の失墜

裁判で共産党「神話」の虚構が明らかに

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  中国共産党はまだまだ閉ざされた権力独占集団であり、そのトップの座をめぐる権力闘争には規則も制度もないのだ、という認識だろう。いま進行中の薄熙来裁判はその実態をいやというほどさらけ出した。こんな見解の社説だと言える。

「法の統治」より上に立つ共産党の最高指導者たち

 米国のもう1つの大手紙「ワシントン・ポスト」の社説も同様だった。8月23日付の「中国の中途半端な措置」と題する社説である。副見出しには「薄熙来の見せかけ裁判は中国指導者の多くが法律の雲の上にいることを示した」とあった。つまり中国共産党指導者たちには「法の統治」は及ばないというのだ。

 

 同社説はまず以下の点を強調していた。

 

 「薄熙来裁判は中国共産党の最高幹部たちがその1人に懲罰を加えるために開いたショーにすぎない。中国は『法の統治』の国家ではなく、むしろ『法の統治』を欲する側と戦う国家なのだ」

 

 「法の統治を真に尊重する国家では、国の最高指導者たちも法の統治という雲の上には立っていない。しかし中国では共産党は法の上に立っている。共産党が判事、検事、警察に命令をしているのだ」

 

 「今回の『裁判』では薄被告は汚職の容疑に対し反論しているが、その法廷での展開がどうなるにせよ、判決は秘密裏に共産党の首脳によって決められる」

 

 「中国はこれまでに『法の統治』を広めるような措置をいろいろ取ってきてはいる。だが共産党の正当性に挑戦する法の執行は決して許されなかった」

 

 「共産党首脳は、法律に拠って立つ国家は健全であり、国民の間の紛争や緊張を解決すると述べる。だがその法律は共産党の最高部までには適用されていない。この中途半端な『法の統治』では決して国民の信頼が得られず、制度の継続性をも失うことになる」

 

 要するに中国の「法の統治」は共産党首脳には適用されず、中途半端に終わっているというわけだ。そしてその実態がこんどの薄熙来裁判で改めてさらけ出された、というのである。このあたりがアメリカ側の普通の見方と言えるだろう。

 

(終わり)