東アジア海域での米中海軍力の比較です。

 

米海軍の優位という長年の基本構図が揺らいできたというのです。

 

日本ビジネスプレス「国際激流と日本」からです。

 

 原文へのリンクは以下です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39528

国際激流と日本

もはや目の前? 中国海軍が米海軍と肩を並べる日 局地戦ではすでに優位な状況も

 

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・米国海軍のうち南シナ海、東シナ海などの東アジア海域を担当するのは第7艦隊で、「恒常的に前方配備」され、横須賀を基地とする。第7艦隊の主力 は空母「ジョージ・ワシントン」を中心とする機動攻撃部隊で、通常はタイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦2隻とアーレイバーク級誘導ミサイル駆逐艦3隻が 加わる。同機動部隊は最近ではフィリピンの台風被害の救済にあたった。

 

・第7艦隊第70任務部隊は米海軍全体でも戦略的に最重要の水上部隊で、誘導ミサイル駆逐艦7隻、誘導ミサイル巡洋艦2隻、司令官艦1隻から成る。第7艦隊第76任務部隊と第77任務部隊は佐世保を基地として、水陸両用艦3隻と掃海艇2隻などを保有する。

 

・米海軍の潜水艦はロサンゼルス級の攻撃型原潜3隻がグアム島の基地を拠点として恒常的に活動している。ただしロサンゼルス級は米海軍の潜水艦全体でも極めて旧式となり、現在すでに新型のバージニア級攻撃型原潜に交代されつつある。

 

 以上のような第7艦隊の全体図だけを見れば、東アジア海域では米海軍がなお中国海軍を圧倒する能力を保持しているように見える。確かに戦闘能力の質となれば、どう見ても米国海軍がまだまだ数段、上だろう。

実戦配備状況では中国海軍が優位になることも

 ところが現実の東アジア海域での米中海軍戦力バランスとなると、そこに質だけではなく数の要因も大きく入ってくる。艦艇が実際に配備されているかどうかも大きな要因となる。

 

 そんな諸点を「リグネット」報告は以下のように強調していた。

 

・米軍の誘導ミサイル搭載の巡洋艦と駆逐艦は、中国海軍のどの水上艦艇よりも質では優位に立つが、東アジア海域に常時出動している水上戦闘艦は10 隻程度となっている。ちなみに米海軍全体では水上戦闘艦は冷戦時の1990年には合計570隻、ソ連崩壊後の2000年でも合計318隻だったが、現在で は合計の保有は283隻まで減った。しかもその283隻のうち現在、実戦配備中は全世界でわずか80隻となった。

(つづく)