安倍首相がついに靖国神社を参拝しました。
快挙として歓迎したいと思います。
当然ながら多様な反響が起きています。
なかでも気になるのはアメリカの反応でしょう。
オバマ政権は「失望」という対応が表明されています。
共和党側でも日米関係へのかかわりの深いリチャード・アーミテージ氏らも今回は安倍首相の参拝には否定的な反応をみせていました。
しかしその同じアーミテージ氏が7年前には以下のようなことを述べていたのです。
アメリカ側にも日本の立場に同調する向きは少なくないということです。
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【靖国参拝の考察】リチャード・アーミテージ氏
2006年07月20日 産経新聞 東京朝刊 総合・内政面
■対中外交 日米で防御戦略を
リチャード・アーミテージ前米国務副長官が産経新聞に語った日中関係や靖国問題に関する見解の詳細は次のとおり。
一、靖国問題は日中間の他の諸問題の症候だと思う。小泉首相の靖国参拝は日中関係を難しくした理由や原因ではない。ブッシュ大統領の「日中関係は単なる神 社への参拝よりずっと複雑だ」という言明のとおりだ。中国は靖国を日本への圧力に使っているため、日本がもしこれまでに靖国で譲歩をしたとしても、必ずま た別の難題を持ち出し、非難の口実にしただろう。現に小泉首相は前回の参拝は平服にして、公人ではなく私人であることを強調したが、中国側はその譲歩を全 く認めなかった。
一、歴史上、初めて北東アジアでは日本と中国の両国がほぼ同じパワーを有し、同じスペースを同時に占めるようになっ た。このため安保や領土など多くの問題が起きてきた。そのことが日中関係を難しい状態にするようになったのだ。それ以前の歴史では両国のいずれかが総合国 力で他方よりずっと優位にあったのだが、最近は対等な位置で競合するようになり、それが摩擦を引き起こしている。靖国問題はその症候なのだ。
一、米国社会では殺人者のような犯罪人までキリスト教などの教えに従い埋葬される。同様に日本でも祖先、とくに戦没者をどう追悼するかは日本自身が決める ことだ。その対象にはA級戦犯も含まれる。死者の価値判断は現世の人間には簡単には下せない。中国は日本の首相に靖国参拝中止の指示や要求をすべきではな い。米国政府も日本の首相に戦没者追悼の方法についてあれこれ求めるべきではない。見解や助言を伝え、協議することはできるだろう。だがとくに日中関係で いえば、民主的に選出された一国の政府の長である日本の首相が中国のような非民主的な国からの圧力に屈し、頭を下げるようなことは決してあってはならな い。
一、小泉首相には中国から靖国参拝を反対されている限り、その要求に従って参拝をやめるという選択はないだろう。中国は日本の現首 相、次期首相の参拝中止が表明されない限り、日本との首脳会談には応じないとして、自らを袋小路に追い込んでしまった。だが次期首相にその条件がそのまま 適用されるかどうか。安倍晋三氏はもし首相になっても靖国に参拝するかどうかはわからないままにしている。米国は日中関係に対しては決して中立者ではな い。日本は同盟国であり、中国はそうではないからだ。だから米国は靖国の論議の段階では中立を保つかもしれないが、日本が本当に小突き回されれば、日本を 支援する。
一、日本の首相の靖国参拝には問題がなくても、靖国境内にある遊就館の一部展示の説明文は米国人や中国人の感情を傷つける。 太平洋戦争の起源などについて日本の一般の歴史認識にも反する記述がある。日本が自国の戦争を記録するための軍事博物館を持つことは大切だが、そこにある 記述があまりに不適切なことは日本側でも再考されるべきだ。
一、日中関係の改善について日本側ではよくそのために日本が何をすべきかと いう問いかけが出るが、まず中国が何をすべきかということをもっと考えるべきだ。ダンスを踊るには2人の人間が必要なのだ。中国自身が長期の利害関係を考 えて、日本を含む隣人諸国ともっと仲よくしようと決めれば、靖国を含め、いろいろな手段がとれる。中国は日本への姿勢を今年3月ごろからいくらか柔軟に し、対決を避けるという方向へ動き始めたかにもみえる。日中外相会談の開催もその一つの兆しだ。
一、中国は民主化の方向へ動く気配もあ るが、なお基本的に一党独裁は変わらず、国内の矛盾や格差も激しくなる一方だ。秘密に包まれたままの軍事体制での軍拡もなお続いている。このまま軍事力を 中心とする国力を強めた末、覇権を求める野心的なパワーとなるのか、それとも既存の国際秩序の保持に加わるステークホルダー(利害保有者)となるのか、自 分たちもまだわからないのではないか。日米両国は同盟パートナーとして、そのどちらのケースにも備えるヘッジ(防御)戦略を協力して構築する必要がある。 (ワシントン 古森義久)
◇
【プロフィル】リチャード・アーミテージ
1967年、米海軍兵学校卒、海軍軍人としてベトナム勤務。73年に退役し、国防総省勤務、上院議員補佐官を経て83年にレーガン政権の国防次官補。2001年から04年末まで国務副長官。現在はコンサルタント企業「アーミテージ・アソシエイツ」代表。
リチャード・アーミテージ前米国務副長官が産経新聞に語った日中関係や靖国問題に関する見解の詳細は次のとおり。
一、靖国問題は日中間の他の諸問題の症候だと思う。小泉首相の靖国参拝は日中関係を難しくした理由や原因ではない。ブッシュ大統領の「日中関係は単なる神 社への参拝よりずっと複雑だ」という言明のとおりだ。中国は靖国を日本への圧力に使っているため、日本がもしこれまでに靖国で譲歩をしたとしても、必ずま た別の難題を持ち出し、非難の口実にしただろう。現に小泉首相は前回の参拝は平服にして、公人ではなく私人であることを強調したが、中国側はその譲歩を全 く認めなかった。
一、歴史上、初めて北東アジアでは日本と中国の両国がほぼ同じパワーを有し、同じスペースを同時に占めるようになっ た。このため安保や領土など多くの問題が起きてきた。そのことが日中関係を難しい状態にするようになったのだ。それ以前の歴史では両国のいずれかが総合国 力で他方よりずっと優位にあったのだが、最近は対等な位置で競合するようになり、それが摩擦を引き起こしている。靖国問題はその症候なのだ。
一、米国社会では殺人者のような犯罪人までキリスト教などの教えに従い埋葬される。同様に日本でも祖先、とくに戦没者をどう追悼するかは日本自身が決める ことだ。その対象にはA級戦犯も含まれる。死者の価値判断は現世の人間には簡単には下せない。中国は日本の首相に靖国参拝中止の指示や要求をすべきではな い。米国政府も日本の首相に戦没者追悼の方法についてあれこれ求めるべきではない。見解や助言を伝え、協議することはできるだろう。だがとくに日中関係で いえば、民主的に選出された一国の政府の長である日本の首相が中国のような非民主的な国からの圧力に屈し、頭を下げるようなことは決してあってはならな い。
一、小泉首相には中国から靖国参拝を反対されている限り、その要求に従って参拝をやめるという選択はないだろう。中国は日本の現首 相、次期首相の参拝中止が表明されない限り、日本との首脳会談には応じないとして、自らを袋小路に追い込んでしまった。だが次期首相にその条件がそのまま 適用されるかどうか。安倍晋三氏はもし首相になっても靖国に参拝するかどうかはわからないままにしている。米国は日中関係に対しては決して中立者ではな い。日本は同盟国であり、中国はそうではないからだ。だから米国は靖国の論議の段階では中立を保つかもしれないが、日本が本当に小突き回されれば、日本を 支援する。
一、日本の首相の靖国参拝には問題がなくても、靖国境内にある遊就館の一部展示の説明文は米国人や中国人の感情を傷つける。 太平洋戦争の起源などについて日本の一般の歴史認識にも反する記述がある。日本が自国の戦争を記録するための軍事博物館を持つことは大切だが、そこにある 記述があまりに不適切なことは日本側でも再考されるべきだ。
一、日中関係の改善について日本側ではよくそのために日本が何をすべきかと いう問いかけが出るが、まず中国が何をすべきかということをもっと考えるべきだ。ダンスを踊るには2人の人間が必要なのだ。中国自身が長期の利害関係を考 えて、日本を含む隣人諸国ともっと仲よくしようと決めれば、靖国を含め、いろいろな手段がとれる。中国は日本への姿勢を今年3月ごろからいくらか柔軟に し、対決を避けるという方向へ動き始めたかにもみえる。日中外相会談の開催もその一つの兆しだ。
一、中国は民主化の方向へ動く気配もあ るが、なお基本的に一党独裁は変わらず、国内の矛盾や格差も激しくなる一方だ。秘密に包まれたままの軍事体制での軍拡もなお続いている。このまま軍事力を 中心とする国力を強めた末、覇権を求める野心的なパワーとなるのか、それとも既存の国際秩序の保持に加わるステークホルダー(利害保有者)となるのか、自 分たちもまだわからないのではないか。日米両国は同盟パートナーとして、そのどちらのケースにも備えるヘッジ(防御)戦略を協力して構築する必要がある。 (ワシントン 古森義久)
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【プロフィル】リチャード・アーミテージ
1967年、米海軍兵学校卒、海軍軍人としてベトナム勤務。73年に退役し、国防総省勤務、上院議員補佐官を経て83年にレーガン政権の国防次官補。2001年から04年末まで国務副長官。現在はコンサルタント企業「アーミテージ・アソシエイツ」代表。
コメント
コメント一覧 (36)
今年10月にナイ氏とアーミテージ氏が来日したときにはおかしなことを言ってました。
ナイ氏は「河野談話のいいことは、歴史問題について明確に処理したことだ」と指摘し、「これを否定すれば日本に大きなダメージとなる。米国との関係を傷つける波及効果も与える」と強調。首相の靖国参拝については、「歴史問題のシンボルのようにとらえられている。靖国神社に参拝すると大きな打撃を近隣諸国に与え、米国との関係でもマイナスの波及効果になる」と述べ、戦没者追悼は別の方法を追求すべきだと求めました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-30/2013103002_02_1.html
これは中国と戦争はしたくないオバマ大統領の意を受けて、最大限の恫喝をしていったのだと思います。
しかしあいにくと戦没者追悼と靖国は切っても切れない関係で、浅はかな知日派の知日度の限界がでていると思います。知日派などといっても日本人の知り合いがいるという程度でしょう。
そもそも、戦犯たる東条英機首相は、日米交渉で戦争を避けようとしてあげく戦犯で絞首刑にされた可哀想な人です。私はまずアメリカが極東裁判というインチキ裁判をやったことを日本に謝罪するべきだと思います。戦犯というカンバンをはずせば中韓や朝日新聞の勢いも弱まるでしょう。アメリカにもできることがあるのだと思います。
靖国参拝をめぐる騒動は、アメリカ人が元を作ったのだということを意識していただきたいと思います。
それはとにかく安倍首相の参拝はいいことでした。歴代の首相の中でましなほうと思います。靖国神社の境内に首相公邸を作ってそこに住めばいいんじゃないでしょうか。毎朝参拝してから官邸へ出勤するとか。
安倍さんに対する批判の言い分をそのまま流すマウスピース(代弁者)を演じていました。
他の局も全く同じだと思います。
①我が国は、中共とはゲリラ戦しか戦っていないし、中共に敗戦した訳では無い。
②中共は、今現在れっきとした「侵略国家」である。
③日本は、朝鮮(韓国)とは戦争をしていない処か、大東亜戦争で一緒に闘っている。
このような極当たり前の説明には全く触れず、「アメリカが失望感を
示した」ばかりを強調して報じていました。
安倍さんは、保守派との約束と言うよりも、国家のリーダーとして
やるべき当たり前の事をタイミングを計ってやっただけです。
願わくば、小泉が「自分の遣り続けたあの参拝だけは、今思うと慚愧の念に
耐えない!反省の限りです」と言い始めないことを祈りたいです。
アメリカも共和党政権に替れば、アーミテージ氏も違う発言に成るかも知れません。(或る意味日本の政治家と同じで情けない)
オバマ支持勢力がアメリカのすべてではない点も銘記しておくべきですね。
前ブッシュ政権は小泉首相の毎年の靖国参拝に対し、批判めいたことは一切、述べませんでした。
これは安倍総理が 現在の日本国民と過去の日本の英霊に贈った 一日遅れの最高のクリスマスプレゼントのような気がします。彼の言葉は 無言ではあるが国民大多数の意見そのものです。
>オバマ支持勢力がアメリカのすべてではない点も銘記しておくべきですね。
そうですね。アーミテージ氏やナイ氏は意を受けて伝言ごっこに来日したのかもしれないと思います。その伝言の中身は今の国務省の意見であって、とんでもないバカがいるものだと思います。日米が一丸となって当たるべきときにそうはしない。在日米大使館がおかしなメッセージを発表して日米の隙間を見せ付けたので、中国の攻勢が高まるのだろうと思います。
早く大統領選が来て、今の素人を放り出してもらいたいものです。
日本にあるアメリカ大使館がこの種のテーマで独自の声明を出すというのは、私の知る範囲ではいままでまったくありません。
TBSのニュース23とテレビ朝日の報道ステーションが
他の番組の特番のせいで放送がありません。
あるのは日テレのニュースZEROくらいです。
意外とうまい日に参拝した様な気がします。
年内は無いだろうと思っていましたので。
タイミングも良かったと思います。
中韓とこれ以上悪くなりようもないので。
広島市長がきょう、オバマ大統領に広島への訪問の打診を
したというニュースがありましたが、
実現するとすれば、また違った状況になるかも
しれないですね。
この間はケネディ氏が長崎を訪問されたので。
その次は千鳥ヶ淵かもしれませんが、もしかすると
いずれは靖國へも参拝されるかもしれません。
今年中には国民との約束を果たしてくれると思っていましたが、その通りなって安堵しています。戦争で倒れた先人のことや遺族のことを思うと今までのあり方の方が異常なのです。
靖国参拝に内政干渉するのは中国共産党、韓国だけです。アメリカも今回懸念を示しているというのも、オバマ政権の内向きで事なかれ主義のせいだと思います。とにかく余計なもめ事が起こることを極度に恐れているかのようです。しかしブッシュ政権では小泉首相の靖国参拝に何の反対もなかったのです。本来アメリカさえきちんと理解してくれればいいし、少なくとも日米同盟に少しも動揺はないということぐらい言ってくれれば十分なんですが。
中国共産党、韓国は朱子学と中華思想と、中国ではさらに共産主義という超教条主義と権威主義に凝り固まっていますから、少しでも気に入らなければ彼等権力者は一歩も妥協しません。妥協すると彼等の権力の弱さを同国民に見せることを恐れるのです。そもそも中国共産党や韓国の現在の国家戦略は日本の力を落としながら自国に有利に利用することだと知るべきです。共存共栄のウインウインの関係を夢見ているのは日本側だけです。
隣国関係は緊張関係にあるのが普通です。決して甘い幻想を抱くべきではありません。マキャベリの言にも隣国を援助する国は滅びるというのもありますし、中国には遠交近攻という国家戦略の基本も現実的なのです。隣国だから大事だというのも錯覚で、交通の発達した現在では距離の違いはそれほど重要ではありません。本当に国家観の価値を同じくする国と親交を深める方がよほど精神的にも優るというものです。
毎度も同じ中韓の光景を見て、もう日本国民も充分学習したのではありませんか。いくら日本が中韓のことを思って謝罪を重ね、援助協力をしても効果は無く、実際は彼等の力が増すにつれどんどん非難の声が大きくなるということも。ですからもう中国、韓国とは適当な距離をとって、日本国民のことをもっと大事に考える時だと思います。また日本のマスコミには朝日、毎日、共同通信など中国共産党に追従するマスコミもあって毎回同じなのも変わりませんし、彼等の言う反対が正解に近いことも歴史が証明していますし。
また、安倍首相の参拝後の会見も的を得ていました。靖国参拝は戦場で倒れた先人に尊崇の念を表わすことと、今後の世界平和のための不戦の誓いとそれへの貢献を行うことを表明しました。さらに、日本の戦後の歩みは戦争の反省に立って基本的人権や民主主義の質を高め、平和と繁栄のための国際貢献にひたすら努めてきたことを述べました。これだけきちんと説明してもまだ非難するとなるとそれは、政治的意図での非難とであると認定しても良いでしょう。
これからは、国会議員、地方議員は政府首脳に比べて自由度が高いのですから、上京の折には靖国参拝を行うことが慣例となってほしいですね。特に、日韓議連、日中議連の議員達こそ率先して参拝し、不戦の誓いと世界平和への貢献を誓い、中韓に日本の心を伝えてほしいものです。そしてそれらの信念の議員を国民が支援し、参拝しない議員を選挙で落とすぐらいになってほしいものです。
少なくとも議員という立場は、国民を戦場にも送ることもあるという強い自覚と責任感を持たねばなりません。その自覚のためにも靖国参拝は必須なのです。でなければ先の戦争で散った先人の魂が鎮まりません。
アメリカの失望といっても、オバマ政権の失望なんでしょうね。
ブッシュ政権は大統領自身が「日中関係は神社参拝だ論じられない」と、簡単に片付け、不介入でした。
日本の首相が靖国に参拝しない時期に中国は日本に対してなにをしたか。反日暴動とテロですよね。中国の命令に従うと、その命令はどんどん増えていきます。
なるほど、日本国民への一日遅れのクリスマスプレゼントだといえますね。
「オバマ政権の内向きの事なかれ」
まさに私もそう思います。
中韓の反応はどうでも良いです。敵対者ですから。
米国には失望しましたね。米国の一部の意向であることは判るのですが、大使館のメッセージはその国のオフィシャルなメッセージなのですから。日本国民は大いにその不見識を批判し、我々の大多数が参拝を支持していることを表明すべきでしょう。彼等は首相の参拝が日本国民の支持を得ており、それに対する批判が日本国民の軽蔑を買うことがまるで判っていない様な気もします。
首相はじめ閣僚、議員とちょくちょく気軽に靖国参拝すべきですね。バカ共が騒ぐ気力もなくなる位に。
私はテレビ中継を見ていたわけではありませんでしたが、靖国参拝後の声明を読んで、安倍首相は政治家として覚悟を決めたのだと思いました。直近には試練は自衛隊がPKO活動を行っているスーダンでかもしれませんが、あるいは尖閣にせよ、北朝鮮にせよ、総指揮官として自衛隊員を戦地に送らねばならない責任を強く意識したのだと。
同胞のために命を捧げた人々を顧みなくなったら国家は滅ぶ、それだけのことではないのかと思うのですが、感覚的にそれがわからない人もいるのでしょうね。少なくとも私はそういう人は政治家になってはいけないと思います。
以前の安倍政権は、中韓に配慮して靖国参拝自粛した処から道を踏み外し、日本は迷走を始めたのではないかという思いがあります。今、ようやく進むべき道に還って来た。そんな感慨がありますね。
> koku さん
>
>日本にあるアメリカ大使館がこの種のテーマで独自の声明を出すと
>いうのは、私の知る範囲ではいままでまったくありません。
そうですよね。アメリカに限らず日本でも
国や外務省にあたる役所が
「国としてこう思うので相手国に対してこう要請した」
これを伝えるのが普通の大使館ですよね。
それがなくて単独で出すというのも
かなりオカシイ気がします。
「WAR SHIRENE」と書いてある記事が多いのに
かなり危機感があります。
これは中国の意思がアメリカに完全に浸透していると思えて
非常に悲しいですね。
先ほどテレビのニュースで、今回の靖国参拝へのアメリカの「失望」表明を、大使館レベルではなく国務省レベルに格上げ(?)したと報道していました。
本当ならこれは、アメリカの同盟国としてのイメージを失わせる、後世からみた痛恨時となる可能性があると思います。
最初から中韓に朝貢する左翼幻想者はともかく、保守派の中でも親米・反米の対立が激化するのではないでしょうか。
この論争が不毛なのは、行き着くところが自主外交・自主防衛という極論に陥るからです。可能・不可能論でいけば、そんなことが今の日本の実力でできるはずがない。同盟国として、片手で握手をして片手で殴り合うというな当たり前の関係こそが好ましい。
この間の防空識別圏問題の時も、民間機にはプランを中国に提出させるという二枚舌っぽい姑息さが見え隠れしていましたが、今回は、アメリカの中国への配慮と傾斜が本当にはっきりと見えたような気がします。
残念ながらこの件についてはアメリカと正面から対峙し、不当不誠実を表明すべきでしょう。
古森様に感謝のメッセージ
古森様のブログを遊び場として利用させていただき
感謝しております。
来年も良い年でありますように。
By ana5
ana5のブログは今年最後まで営業いたします。
もしかすると来年も?
靖国神社を戦争を賛美するための施設という見解が広まっています。残念ながらドイツの保守系マスコミでもそうです。日本在住の外国人記者たちの語学力に問題があると私は考えています。日本での取材活動も外国人記者仲間からの情報や英字紙、ジャパンタイムズ等からの情報に依存しているように見えます。朝日と産経の論調の違いを実際の紙面を読んで理解できている外国人記者はとても少ないと思います。日本人の精神性に根ざしている神道を英語だけで理解することは困難だと思います。英語、独語に関しては神道を研究する宗教学の文献はありますが、学術的文献が大半ですから、マスコミ世界とは距離がありすぎるように見えます。
米国オバマ政権との距離に関しては、ドイツも日本と同様です。メルケル首相に対する電話盗聴がスノーデンによって暴露されてから、ドイツは米国とは距離を持つようになっています。とても同盟国とは呼ばれる関係ではありません。政府間だけでなく、民間の経済活動、米国企業のドイツでの売り上げが急減する現象も起きています。経済政策においてもオバマ政権はメルケル政権の緊縮政策を批判し続けています。実際のところ、オバマ政権には日独との同盟関係を従来どおり維持するという姿勢も、やる気もないように見えます。
アメリカ側からみると、イスラエル、サウジに続いて、日本という有力な同盟国から、オバマの融和外交に対しての不信が表だって出たと解釈できるのではないでしょうか。米大使館の批判声明は日本政府がオバマ政権への幻想を断ち切ることを促すのではないでしょうか。また安倍首相が「戦士の名誉」を重んずることを公的に示したことは中国の軍事行動への警告にもなると思われます。
靖国神社には240万以上の日本人の霊が祀られ、多数の日本人が参拝している現実はいまこそ強調されるべきですね。
ただしオバマ政権の対応をあまり深刻に受け止める必要もないと思います。
ご指摘のとおり同盟国同士でも意見や政策が異なることは他の諸国間ではよくありますね。
安倍首相がなぜ靖国を参拝するのか、英語での声明もこんどは出した点は従来より望ましい海外広報ではないでしょうか。というよりこれまでは海外への説明という意識がまったくなかったといえます。
本来、大使館だけでの政府見解というのは外交政策上、ないわけですよね。
1面 「戦後の礎 壊しかねない」
戦争を指導して東京裁判で責任を問われたA級戦犯が1978年に合祀された現実は重い。それ以降、昭和天皇は靖国神社に参拝しなかった。
→陛下の最後の参拝は合祀より3年前の1975/11である。朝日は平気で嘘を書く。同年8月に参拝した三木総理が、自分の参拝は「私的参拝である」と発言したためと言われている。
三木発言から3年後の合祀後でも中韓からは何のクレームもでていない。言い出したのは合祀から7年後の1985/8の中曽根首相参拝後からである。7年間何も言わなかったことを朝日は常に隠し、直後からと誤解させるよう謀る。
1面 「天声人語」 眉包み狐も出るや千葉笑
独善と傲慢には、さしもの千葉笑の呵々大笑も届きそうにない
→朝日新聞にこそ千葉笑の呵々大笑は届きそうにない
3面 靖国参拝 首相談話の疑問 「戦犯合祀の理解得られぬ」
・特に中国にとってみれば、日中国交正常化の際、日本の戦争指導者と一般の日本国民は別と言う理屈で自国民に説明した経緯がある。
→理屈を付けたのは中華民国の蒋介石。今の支那共産党ではない。共産党との戦いに備えてのこと。
・遊就館では戦前の歴史を正当化したとも受け止められる展示をしている
→南京の展示館では「したとも」どころか事実ではないことが証明されていることを平然と「嘘」展示、「捏造」展示している
↓
戦後、参拝を続けていた昭和天皇は、A級戦犯が合祀されて以降は参拝していない。1988年に昭和天皇が「或る時に、A級が合祀され、(中略)だから私(は)あれ以来参拝していない それが私の心だ」と語った。
→(中略)の部分を外すことで、A級が合祀(1978/10)されたから参拝するのを止めたと受け取られる書き方にしてある。
陛下の最後の参拝は合祀より3年前の1975/11である。A級が合祀されたからというのは全く当てはまらない。朝日は平気で嘘を書く。
4面 維・みは理解
→野党の党首、代表のコメントの紹介の中に何故か辻元清美のコメントがあった。朝日の性根が透けて(はっきり)見えて笑える。
3面 安倍首相の談話全文がそのまま掲載されていた
→珍しいことなので驚いた。 以上
朝日新聞研究、参考にさせていただきます。
将来、日米関係を回顧して、ああ、あのときが結局は分岐点だったのだったのだな、となりえますね。
ただしそこまでいくにはまだ長い年月があるでしょうが。
オバマ政権の「失望」の対応は、日本は中国の威嚇と命令に従えという意味にもとれますね。
米国大使館のプレスリリースの原文が日本のメディアが取り上げているのとニュアンスが違う、とネットで発言している方を(石平さんや、政治とはあまり関係ない方面も含めて)何人か見かけたので、余計なことかもしれませんがちょっと引用してみます。
Statement on Prime Minister Abe's December 26 Visit to Yasukuni Shrine
December 26, 2013
Japan is a valued ally and friend. Nevertheless, the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan's neighbors.
The United States hopes that both Japan and its neighbors will find constructive ways to deal with sensitive issues from the past, to improve their relations, and to promote cooperation in advancing our shared goals of regional peace and stability.
We take note of the Prime Minister’s expression of remorse for the past and his reaffirmation of Japan's commitment to peace.
ttp://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131226-01.html
この説明をしていた人は、この声明には中韓との関係が緊張するかもしれないことへの憂慮はあっても、安倍首相個人や政府首脳部への非難はないと書いていました。なぜならもしもそうであるなら、一段目は、
the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that ~
ではなく、
the United States is disappointed Japan's leadership who has taken an action that ~
として、日本の行動で起こる現象のthat節を対象にしないで、関係代名詞whoで「失望」の対象が首脳部であると明示してくるだろうから、だそうです。
更に二段目の、
The United States hopes that both Japan and its neighbors will find constructive ways to ~
と、代わりに自分たちが何を望んでいるのかを述べているところも希望の対象語は日本単独の行動ではなくて「日本と中韓がともに関係改善と地域安定のため歴史問題を解決する建設的な道を見つけること」です。つまり少なくとも、外交問題化している責任は中韓にもあると認めている。向こうで孔子学院やロビイスト団体が日本の非を説いて回っているという土台があってもです。希望の度合いもhope(希望はするけれども義務としては求めない)という語ですし。
日本語版には仮の訳と但書きがありましたし、そう言われてみるとこの声明は、中国との直接対決は回避したい及び腰が前提にある遠回しな日本支持と取れなくもないかな、と私などは思いました。
いずれにせよ、こういう説明が出てきたりそれが受け入れられたりするということは、(私も含めて)アメリカという国に対する基本的な信頼が強いということなのでしょうが。
美しい国日本。
アベノミスク首相を支持します。