環境問題というのは、私は詳しくありません。

 

しかし自分なりの理解として、「地球温暖化」には懐疑的です。

最も低い次元から考えるならば、アメリカでも日本でも、こんなに寒い冬、大雪の季節なのに、なぜ温暖化なのか、ということになります。

 

温暖化の旗印を掲げてきた団体も政府も活動家も、いまではそのスローガンを気候変動という言葉に変えてしまいました。温暖化なる旗印のインチキさを自認したのだとまでは思いませんが、当初の警告とは異なる現実が明白になったということでしょうか。

 

しかしそうは言っても、気候など環境問題を考えることは人間にとって欠かせないでしょう。環境問題が一国に限らず、国際的な課題であることも明らかです。当たり前のことではありますが。

 

そこで「環境外交」という概念が登場してきます。

 

その環境外交についてのおもしろそうな本を紹介します。

 

実は私はプロローグとエピローグをまず読んで、さらに中身を読み進んでいるところなのですが、テーマの固さのわりには、とてもスムーズに読める本です。

プロローグは2009年の冬のコペンハーゲン、エピローグは2013年夏の東京ですが、ミステリー小説のような、テンポや記述、構成に引き込まれました。

 

環境問題への国際的な取り組みに関心のある方には、お薦めの良書だと思います。

 

この書の著者は外務省で気候変動の国際交渉にあたった加納雄大(かのう・たけひろ)氏です。私がワシントンで知り合った有能果敢な外交官です。