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「中国」の名を口にしなかった安倍首相の謎

なぜか説明されない安全保障関連法案の本当の目的



ホワイトハウス公式夕食会、安倍首相がジョークで笑わす

米ホワイトハウスでの公式夕食会で、日本酒で乾杯の発声をする安倍晋三首相(2015年4月28日撮影)。(c)AFP/BRENDAN SMIALOWSKI〔AFPBB News


 安倍晋三首相は安全保障関連法案の説明でなぜ「中国」にまったく触れなかったのか――。なんとも奇妙な現象だった。


 日本の戦後の安全保障政策を根本から大きく変える一連の法案が5月14日、閣議で決定された。集団的自衛権の限定的な行使を認め、自衛隊の国際平和活動への制約を減らすという趣旨の法案である。これから国会での熱い審議が始まることになる。


 安倍首相はその法案の目的や背景を説明するため、同14日、記者会見を開いた。首相はその会見の冒頭発言で、今回の安保政策の変更の原因となった 日本をめぐる安全保障上の国際情勢の変化について語ったものの、そのなかの主要要因である中国の軍事力増強や軍事的威嚇にはまったく触れなかった。いや、 「中国」という国名さえもただの一度も挙げなかったのである。

指摘されなかった中国の軍事的脅威

 日本がなぜ今、戦後の安全保障の態勢や政策を大きく変えて、日米同盟の強化や抑止力の増強を図ろうとするのか。その背景に中国の軍事動向があることは、日本国内ではまず異論がないだろう。(つづく)


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