北朝鮮市民の模範的生活、“演出”だったと暴かれる

波紋を呼ぶ映画「太陽の下」、妨害工作はMoMAに対しても

2016.7.20(水) 古森 義久


映画「太陽の下」のワンシーン。「Under The Sun Official Trailer (2015)」(YouTube)より

ロシアの著名な映画監督が、北朝鮮の対外宣伝工作の実態を暴いたドキュメンタリー映画を作り、米国のニューヨーク近代美術館(MoMA)主催の国際映画コンクールに出品した。だが、主催者側の一方的な自粛により参加を拒まれていたことが判明した。

 この映画は、北朝鮮の8歳の少女とその家族の北朝鮮政権への忠誠ぶりを描きながら、同時にその言動がすべて北朝鮮当局による強制である実態を暴いている。


 映画は米国、韓国、日本の一部で公開され、北朝鮮国内での外国メディアの取材活動がいかに政治操作されているかという実情をさらけ出すこととなった。

カメラが暴く「演出」の実態

 ロシアの著名な監督ヴィタリー・マンスキー氏が作った「太陽の下」(Under the Sun)は、約100分のドキュメンタリー映画である。撮影はすべて北朝鮮内部で行われ、“模範的市民”とされるリーさん一家の生活が映し出されていく。 特にカメラが追いかけるのは、一人娘の8歳のジンミさんの言動だ。


 ジンミさんの父は繊維の模範工場の技師、母は豆乳製造の模範工場の労働者で、一家は平壌市内の高級マンションに暮らしている。

(つづく)

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