トランプ政権の命運を握る“超保守派”の懐刀

メディアを操り過激な政治主張を繰り出すバノン氏

2016.12.7(水) 古森 義久
次期米政権で要職のバノン氏「邪悪さ」を称賛 人種差別は否定

大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の集会に姿を見せたスティーブ・バノン氏(2016年11月5日撮影)。(c)AFP/MANDEL NGAN 〔AFPBB News


 ドナルド・トランプ氏は米国の第45代大統領としてどのような施策を進めるのか? トランプ氏とその側近たちの文字通り一挙一動に、米国内だけでなく世界各国の注目が集まっている。

 そんな中、トランプ氏を補佐し、助言し、導いていくという点で最大の影響力を持つと目される人物がいる。つい最近トランプ次期政権における大統領付の首席戦略官に任命されたスティーブ・バノン氏である。


 この「首席戦略官」は、これまでのホワイトハウスにはなかったポジションだ。


 通常ならば、大統領の執務は首席補佐官が中心となって進める。トランプ氏はその首席補佐官に、共和党全国委員長を長い間務めてきたラインス・プリーバス氏を任命した。幅広いコネを持つ共和党主流の実務家タイプの人物である。


 同時にトランプ氏は、共に選挙を戦ってきた同志のバノン氏を、首席戦略官というユニークな肩書きで身近に置くことを発表した。

(つづく)

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