弁舌の才で知られているオバマ大統領の意外なプロンプター依存は、ニューヨーク・タイムズやネット政治通信のポリティコが6日までに詳しく報じた。
プロンプターは普通、演壇の前の左右両側に設置される透明なガラス板で、演説の文章が電子的に表示されていく。
同報道によると、オバマ氏は大統領選挙中から他の政治家にくらべてこのプロンプター依存度が圧倒的に高く、大統領就任後も主要演説はもちろん、ごく短いあいさつでも必ずプロンプターを使ってきた。
2月25日のロック商務長官の指名発表でも、同大統領がごく短い声明にプロンプターを使ったのと、ポケットから取り出したノートだけで演説をするロック氏の姿が対照的だった。
同報道によると、この依存度は歴代大統領でも異例なほど高い。
オバマ大統領のプロンプター依存には「演説が不自然で人工的になりすぎる」という批判がある一方、ホワイトハウスでは「大統領が国民に訴えることはその内容が最重要であり、伝達の方法は問題ではない」と反論している。