これまでの日本のマスコミの政治報道、選挙報道では「小沢チルドレン」「小泉チルドレン」という言葉がしきりに使われてきました。
私自身はこんな侮蔑的、情緒的な用語には反対でした。
でも「小沢チルドレン」について朝日新聞が以下のように定義していました。8月31日の朝刊です。
「民主の小沢代表代行に担がれ、縁のない選挙区に舞い降りた『小沢チルドレン』が次々に小選挙区で自民のベテラン議員を破り当選した」
その小沢チルドレンといえば、たとえば長崎の福田衣里子候補、福島の太田和美候補、東京の青木愛候補、同じく東京の江端貴子候補、同じく櫛渕万里候補など、でしょう。朝日新聞もそのように扱っています。
ところが民主党の大勝利の夜、鳩山由紀夫代表がテレビの会見で、質問者が小沢チルドレンという言葉を使ったのに対し、「そうした言葉は失礼です」とかなり強い調子で反発を示したそうです。
さあ、これで大方のマスコミは「小沢チルドレン」という言葉をだんだん使わなくなるだろう、というのが私の予測です。
大手マスコミもやはり強力な勝者の反発には逆らえないということと、とくに大手マスコミの多くはもともと民主党支持志向であること、という現実の表れでしょうか。
しかしその一方、「小泉チルドレン」という言葉は依然、頻繁に使われるだろう、という展望も確実のようです。
これからの政治の雰囲気やマスコミの偏向を測る指針として、注意を向けるに値する点だと思います。