イラク政府が日本への石油支援を発表しました。
ありがたいことです。
しかしこのイラク政府というのはアメリカ主導のイラクへの軍事介入でフセイン政権が打倒された後に登場した新しい民主主義の政権です。
日本へもこうした友好的な態度をとるイラク民主主義政権はもちろんサダム・フセイン独裁政権が打倒されたからこそ、誕生したのです。
となると日本のいまの視点からしても、フセイン政権打倒の軍事作戦には実利があったということになりますね。
以下はNHKニュースです。
イラク 石油輸出は日本最優先
世界有数の原油埋蔵量を誇るイラク政府は、東日本大震災の復興を支援する一環として、日本への原油の輸出を最優先にし、日本企業の求めに応じて輸出の割り当てを増やす方針を決めました。
これは、イラク政府のアルダバグ報道官が29日、NHKのインタビューの中で明らかにしました。こ の中で、アルダバグ報道官は「日本は、私たちが苦しんでいたときに支援をしてくれた。今、恩返しをしなければならない」と述べ、日本がイラク戦争後の復興 を支援してくれたことへの恩返しとして、東日本大震災からの復興を支援したいという考えを明らかにしました。そのうえで、日本が電力不足を始めエネルギー 危機に苦しんでいるとして、日本への原油の輸出を最優先にし、日本企業の求めに応じて輸出の割り当てを増やすことを閣議で決定したことを明らかにしまし た。このほか、イラク政府からの義援金として1000万ドル(日本円でおよそ8億円)を日本に供与することも決めたということです。さらにアルダバグ報道 官は、マリキ首相が近く日本を訪問して、こうした支援の考えを直接伝えるとともに、経済関係の強化へ向け話し合いを持ちたいという意向を示しました。
(イラクの石油生産)