2011年07月

日本国の現職首相が日本国民を拉致した外国の犯罪組織に深いきずなのある政治団体に巨額の献金をしていたーーーー

 

 

こんなことが自民党政権時代に起きれば、日本の主要メディアは狂気のような大キャンペーンを展開していたことでしょう。

 

ところが民主党の菅直人首相が日本国民を拉致した北朝鮮側の容疑者と密接なきずなを保つ政治団体に6千万円以上の献金をしたとわかっても、大多数のメディアは知らん顔なのです。国会の審議で熱っぽい討論が展開されても、新聞もテレビも無視なのです。

 

 (問題の「市民の会」代表、斉藤まさし、こと酒井剛氏(左)と握手する菅首相の写真です)

http://www.bosep.net/wp-content/uploads/2011/06/bb71be1d.jpg

 

こんなことはもう周知の事実であり、心ある日本国民はいぶかり、怒り、抗議を始めていました。しかしこの情勢もかなり変わりました。日本一の発行部数を誇る読売新聞が7月28日付朝刊で大々的にこの菅疑惑献金について報道をしたからです。

 

その読売新聞の記事の冒頭部分が以下です。

 

 

2つの献金、首相に火種…追及に逃げの姿勢

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 菅首相の資金管理団体を巡る献金問題が、政権の新たな火種になってきた。

 自民党の追及に首相は逃げの姿勢を示し、民主党内からも説明責任を果たすよう求める声が突きつけられている。この問題は終盤国会の大きな焦点に浮上しそうだ。

 「菅首相の『政治とカネ』の問題を追及し、いかに首相にふさわしくないかを国民に示すつもりだ」

 自民党の脇雅史参院国会対策委員長は27日、記者団にこう述べ、国会で首相の献金問題を徹底追及する方針を強調した。追及の場には、参院東日本大震災復興特別委員会や、8月11日に「当面の課題」をテーマに開く参院予算委員会の集中審議などを想定している。

 首相が抱える献金問題は二つある。

 首相の資金管理団体「草志会」(東京都武蔵野市)は、在日韓国人系金融機関の中央商銀信用組合(横浜市)の元理事から計104万円の献金を受領・ 返金したが、在日韓国人からの献金は外国人からの献金を禁じた政治資金規正法に触れる問題で、東日本大震災当日の3月11日に明るみに出た。

 もう一つは、日本人拉致事件の容疑者親族が関係する政治団体「市民の党」と連携している政治団体「政権交代をめざす市民の会」(市民の会、神奈川県座間市)に、草志会側が6000万円超の不透明な政治献金をしていた問題だ。

(2011年7月28日10時26分  読売新聞)
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この記事は菅氏の在日韓国系金融機関関係者からの不正献金と、北朝鮮関連団体へのもっと巨額の献金と、二つをあわせて報道しています。
 
 その北朝鮮部分については読売新聞のこの記事は別項の形で以下の趣旨を伝えています。
  
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「『政権交代をめざす市民の会』への多額の献金について、菅首相は市民の会は詳しい説明を避けており、不透明さがぬぐえない。
  
 草志会から市民の会への献金は、民主党が参院選で大勝し、政権交代への足がかりを築いた2007年に始まり、この年の献金額は政治団体間の寄付の上限の5000万円に上った。市民の会への献金は、07-09年の草志会の支出総額の約3分の1を占めた。
 
 菅首相との密接なパイプがうかがわれる市民の会だが、同会の政治資金収支報告書では、支出総額の約半分の7355万円が、明細を明らかにする必要のない『人件費』に計上されており、透明度は低い。
 
 市民の会を設立した中心メンバーの酒井剛氏は『菅さんとは30年来のつきあい』と話す。酒井氏が主筆を務めていた新聞『新生』には、88年、日航機のよど号乗っ取り犯グループの田宮高麿・元リーダー(故人)が北朝鮮から寄せたメッセージが掲載された。菅首相も83、84年に寄稿するなどしていた。同グループメンバーに83年に拉致されたとされる有本恵子さんの母、喜代子さん(85)は、『拉致被害者の家族としてだけではなく、日本人としてもおかしいと思う』と、首相の政治資金を巡る不透明な関係に不信を表す」
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http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Euro/1880/arimoto_keiko.jpg

  (拉致された有本恵子さん)
 

 

     産経新聞の当初の記事です。

産経新聞7月2日1面の記事部分スキャン画像 北の拉致 容疑者親族の周辺団体 首相側が6250万円献金

 新刊書の紹介です。

 

日本初の「脳の健康外来」を日本大学板橋病院で始めた現場医師の酒谷薫教授の和洋折衷の「脳の養生法」です。

東洋医学が教える脳の「養生法」
 
イメージを拡大
 
 

内容紹介

従来、脳外科、脳科学というと、西洋医学中心の分野であるが、本書では、日本初の「脳の外来外科」(日大板橋病院)を立ち上げた現場医師・酒谷薫が、
西洋医学を修めた医師でありながら、東洋医学と脳の関わりの重要性を説き、「漢方」を応用した脳活性法を伝授する。

東洋医学でいう「養生法」(健康に過ごすための生活の知恵)を脳に活かすノウハウを懇切丁寧に解説。ちまたで提唱されている「脳トレ」は、脳血流を増加させて、単に脳を疲れさせるだけで、決して脳活性にならないため、「脳トレ」より「脳リラクゼーション」をすすめる。

そのほか、今日からできる具体的な脳養生法や誰でもどこでもできる気功とツボ刺激法、スローライフのすすめ…など。脳と東洋医学に関する基礎知識はもちろん、読んですぐ実践できるかんたん養生情報が満載!
 
 
 

 菅首相の退陣のさせ方に関して、佐々淳行氏がおもしろいことを書いています。

 

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【正論】初代内閣安全保障室長・佐々淳行 菅首相退陣に言論界立ち上がれ
2011年07月27日 産経新聞 東京朝刊 オピニオン面

 政局は混迷の度を深め、議会制民主主義は衆参ねじれ現象もあって、機能停止に近い憂うべき状況にある。国会は6月2日の不信任案の否決以来、支持率 10%台半ばの菅直人首相が自分から辞めると言い出さない限り、首相を辞めさせる術がないという、間接民主制の思わざる欠陥に直面して、自己浄化できない ありさまだ。

筆者はつとに民主主義の原点であるギリシャ都市国家の民主制に立ち戻り、有権者の手で僭王(せんおう)を追放したオストラ シズム(貝殻投票)の導入を説いてきた。地方自治体同様に、国政でも不適当な首相をリコールできるようにすべきなのだ。そのために憲法改正に限定されてい る国民投票法を改正して、有権者は首相を選べないものの追放はできるようにすべし、というのが筆者の所論だが、今すぐというわけにはいかない。

≪岸氏に引導渡した7社共同社説≫

代わりに、時の岸信介首相に退陣を余儀なくさせた、1960年6月17日の「7社共同宣言」の“菅直人版”を提案する。朝日、毎日、読売、産経、日経、東 京、東京タイムズの日刊7紙の行動は、「7社共同社説」とも「同宣言」ともいわれている。第一次安保の時、マスコミの良識を世に示した壮挙は、日本を二分 する内紛を沈静化させ、岸首相を挂冠(かいかん)に追い込み、戦後60余年の日本の安全保障政策を決定づけた。まさに日本の運命を分けたものだった。

第一次日米安保反対闘争(60年安保)は、国論をそれこそ真っ二つに割った大政治紛争であった。自由民主主義の米国につくか、それとも全体主義、共産主義 のソ連を選ぶか、歴史の分岐点だった。60年1月19日に日米両政府により調印された日米安全保障条約は、5月20日に衆議院で強行採決され、以降、全学 連、社共総評など反対勢力の万を超す大デモ隊が連日、国会を包囲、霞ヶ関、永田町は赤旗の海となり、社会・政治不安はいやがうえにも高まった。

そして、6月11日、「ハガティー事件」が起きた。アイゼンハワー米大統領の初訪日準備で来日したハガティー大統領補佐官を、全学連が羽田で襲い、補佐官 は米軍ヘリで脱出。岸政権は、大統領の身の安全を保障できないという国辱的な理由から、涙をのんで、訪日の延期を要請し、大統領はマニラから帰米したの だった。

≪民主主義死滅するとの危機感≫

6月15日、全学連と機動隊が衝突して流血の惨事となり、東大生の樺美智子 (かんば・みちこ)氏が圧死した。この深刻な治安悪化を見て、朝日新聞論説主幹の笠信太郎氏が奮起し、新聞協会の江尻進事務局次長と毎日論説委員長の池松 文雄氏、読売論説委員長の愛川重義氏が朝日の論説主幹室に集まり、16日夜に文章を練り、全文519字の共同宣言文ができ上がった。警視庁の原文兵衛氏も 笠氏を訪れて協力を懇請している

「アイゼンハワー訪日延期」がトップ記事となった1面の中央で「暴力を排し、議会主義を守れ」と呼びか け、「6月15日の国会内外における流血事件は、そのことのよってきたる所以(ゆえん)は別として、議会主義を危機に陥れる痛恨事であった」と反安保闘争 の暴力を批判し、社会党に国会復帰を呼びかける内容だった。岸氏への批判や退陣要求はなかった。3大紙の共同宣言に、産経、東京、東京タイムズ、日経の4 社が加わって「7社共同宣言」となり、他の48社も同調してこれを掲載した。

これを主導した笠信太郎氏の心中には、戦前、特派員として 駐在したドイツにおけるワイマール共和国の衰亡とナチスの台頭の姿が去来していた。安保闘争が暴徒化すれば右翼の暴力を呼び、それが取り締まり強化を招 き、強権国家が生まれて民主主義は死滅しかねないという危機感である。

≪政治は60年安保時並みに深刻≫

この「7社 共同社説」は、暴力化の一途を辿(たど)った反安保闘争にブレーキをかける効果があり、岸退陣声明後、闘争は沈静化した。今、日本は再び、親米と親中の二 極化の危機に立つ。小沢一郎元代表、鳩山由紀夫前首相、菅首相、仙谷由人前官房長官ら民主党の指導層は、急速に覇権国家の様相を帯び始めた中国に媚態(び たい)を示し、核武装が進む北朝鮮に脅(おび)え、普天間移設、尖閣問題など独立主権国家として恥ずべき弱腰ぶりだ。

国民の9割が「菅氏は辞めるべし」と不満を示しているにもかかわらず、首相であることが自己目的化した菅氏は、原発問題で延命を図ろうとし、東北地方の被災民の塗炭の苦しみは4カ月も経(た)つのに一向、改善の徴がない。

政治が自己浄化できず、首相の誤れる「政治主導」で官僚機構が麻痺(まひ)している現在、言論界が立ち上がり、60年6月17日が最初で最後となっている「7社共同宣言」に当時は弱小だったテレビ各局も加わり、「菅首相、辞めよ」と宣言をする秋(とき)が来ている。

今日の事態は、民主党を持ち上げてきたマスコミにも一半の責任がある。特に朝日新聞は、笠信太郎氏の勇気を想起して、このキャンペーンの先頭に立つべきだ。出でよ、第2の笠信太郎-。(さっさ あつゆき)

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菅首相が北朝鮮の日本人拉致工作と関連が疑われる日本の政治組織に巨額の寄付をしていたことが次第に非難の輪を広げてきました。

 

 最初は産経新聞の報道だけだったようですが、国会でも取り上げられました。なお再三にわたって、取り上げられています。

 

 新聞やテレビが産経以外はまったく報道しないという奇妙な状態が続いていましたが、ここにきてついに読売新聞が正面から特集を組んで、報じ始めました。

 

 

 その一方、このスキャンダルは拉致の「家族会」や「救う会」「拉致議連」でも真剣に追及されています。

 

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「拉致問題」全国協議会ニュース★☆(2011.07.29)

 

 菅首相献金問題等で拉致議連 に調査委員会設置を決定−議連総会  

 

 本日、7月29日、超党派の国会議員で構成される拉致議連(平沼赳夫会長)が総会を開催した。  

 

 多数の衆参議員の他、家族会から飯塚繁雄代表、増元照明事務局 長、救う会 から西岡力会長、島田洋一副会長、平田隆太郎事務局 長が、特定 失踪者問題 調査会から荒木和博代表が、また関係省庁の担当者が参加した。

 

■菅首相献金問題等で拉致議連に調査委員会設置を決定−議連総会  予定された議題の前に、松原仁議員(議連事務局長、民主党) から、菅総理の 献金問題が提起され、拉致問題対策本部の本部長である菅総理の政治資金団体が、 北朝鮮と深い関係を持つ団体に6250万円を寄付していたことにつき、議連としての対応を提起した。    

  

 これに対し、長島昭久議員(民主党)から、真相を究明するための調査委員会を議連内に設置する提案がなされた。    

 

 これに関し、向山好一議員(民主党)は、「我々が訪米し、日米連携の努力をしたのと逆行するもので間違ったメッセージとなりかねない。拉致と関係がある団体に、最高責任者である首相が資金提供したことは万死に価する」と 述べた。  

 

 

また、中井洽・前拉致問題担当大臣の北朝鮮との接触についても真相を究明すべきと述べた。  

 

 

 塚田一郎議員(自民)は、菅総理は拉致問題対策本部長の資格 がない。中井 前大臣の対北接触も我々が訪米したことに逆行すると述べるなど、賛成の意 見が多 数述べられ、異議なく調査 委員会を設置することとなった。  

 

 次に、平沼会長から、訪米報告がなされた。

 

 米国では、政府を中心に北朝鮮に 食糧支援を行おうとしている動きがあることから、食糧支援に反対であること、 北朝鮮のような国家への食糧支援は政権延命にしかならないことを伝えたとの報告がなされた。

 

 また、拉致問題の解決なくして国交正常化して も大使館を置かないとか、北朝鮮へのテロ支援国家再指定が盛り込まれた新法を提出したロスレイ ティネン下院外交委員長との 面会が非常に有意義だったこと、12月の北朝鮮人 権週間の時期 に政府と共に招聘することを申し出、検討することを約束してくれ たことが紹介された。  

 

 さらに、ダニエル・イノウエ上院歳出委員長に面会した際、「政 府と一体となった問題提起か」と聞かれ、今回東祥三副大臣(拉致問題担当)が参加してくれ、 「そうだ」と言ってくれたことで、 彼は非常に重く受け止め、同僚議員にも連絡 すると約束してくれ たことなどが報告された。

 

 東副大臣からも、政府、議連、民間が一致団結して取り組んで いるとのメッセー ジを発することができ、成果があった、と述べた。     

 

 西岡・救う会会長から、北朝鮮が「調査のやり直し」を破棄して満3年になる9月4日に、家族会・救う会・拉致議連で緊急国民集会を行いたいとの提起があり、拉致議連の共催が異議なく承認された。  

 

 また、西岡会長から、菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致 事件容疑者の息子が所属する政治団体から派生した団体に多額の献 金をしていた問題で、実行犯の息子だから問題なのではなく、よど 号犯関係者の子弟20人は、朝鮮労働党 のダミーとして作られた自 主革命党のメンバーで、日本で暮らしながら、金正日の日本革命テーゼに従い、労働党の工作機関の指示で、今も活動し続けている疑いが強いこと、今まで拉致問題についていっさい協力をしていないことが問題、 と述べた。 以上 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ■菅首相にメール・葉書を 首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。 下記をクリックして、ご意見を送ってください。 [PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html [携帯]https://www.kantei.go.jp/k/iken/im/goiken_ssl.html?guid=ON 葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅 直人殿 ■救う会全国協議会ニュース 発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会) TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp 担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp) 〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905 カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会 みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎

 

闇に入ったのかなと思っていた小沢一郎氏の近況です。

 

 

菅さん以外なら誰でも 小沢氏、値踏み本腰


http://bajirunnrunn.up.seesaa.net/image/CCB1BCE7C5DEA4CEBEAEC2F4B0ECCFBAB4B4BBF6C4B9-thumbnail2.jpg
 
 

  民主党の小沢一郎元代表が菅直人首相の退陣を見据えついに動き出した。政治資金問題で党員資格停止処分を受けてから表舞台に出ることを控えていたが、 28日に記者会見を開き、首相を徹底批判した。盆明けに照準を合わせ退陣圧力を加速させる構えだ。これに合わせ党内最大勢力を誇る小沢グループは「ポスト 菅」候補の値踏みに本格的に着手、政策の練り直しも開始した。狙うは主導権奪還だ。(坂井広志)

                   ◇

 ◆不信任案賛成も

 「僕の常識では理解できない!」

 小沢氏はフリー記者らでつくる「自由報道協会」主催の記者会見で首相がなかなか辞任しないことにあきれてみせた。

 今国会では6月2日に内閣不信任案が否決されており、同じ国会で再提出するのは「一事不再議」の慣例で認められないとされる。だが、小沢氏は「不信任案 は提出者と理由が違えば一事不再議に反するものではない」と強調し、再度提出された場合は賛成する可能性をちらつかせた。

 

 ◆馬淵氏を推す?

 側近たちも動き出した。旗印は「反増税」だ。

 衆院当選1回の小沢系議員でつくる「真の政治主導を考える会」は28日、代表選出馬の準備を進める馬淵澄夫前国土交通相を招き勉強会を開いた。

 「増税は瀕死(ひんし)の重症患者にバーベルを持ち上げさせるようなものだ」

 首相の増税路線を批判した馬淵氏は会合後、記者団に「リーダーとして立った場合、どう考えるか検討していく使命がある」と述べ、代表選への強い決意を示した。出馬に必要な推薦者20人を集められるかが焦点だが、会合出席は小沢氏との連携を模索するのがねらいとみられる。

 馬淵氏の反増税路線は小沢氏と軌を一にしており「小沢氏は馬淵氏を推すのでないか」との臆測も流れている。

 もっとも、会合の狙いは違うところにあると、中心メンバーの一人は明かす。

 「攪乱(かくらん)作戦の一環だ。臆測を呼ぶために仕掛けたんだ。小沢グループが誰につくのか最後まで分からないようにもっていくのが俺たちの仕事だ」

 小沢グループの中核「一新会」も「公約実行のための財源確保勉強会」を設立し初会合を開いた。参院小沢系も加わり出席者は約50人。ここでも批判の矛先は首相の増税路線に向いた。

 

 ◆返り咲きなるか

 小沢氏は足場固めにも余念がない。28日夜には1回生議員約10人と都内の洋風居酒屋に繰り出した。

 「みんなで一致結束して頑張ろう!」

 赤ワインを口にしながら気勢を上げる小沢氏。その姿はまるで「血の結束」を誓い合うかのようだった。小沢グループには有力候補はいないが、結束すれば「数の力」を発揮でき、党内主流派への返り咲きも可能となる。

 小沢氏は代表選で誰を推すことになるのか。会見では「自分の責任で決断できる人。約束を守り、みんなが信頼できる人」と首相と正反対の人物像を挙げ、最後に不敵な笑みを浮かべながらこう語った。

 「菅さんでなければどなたでもいい」

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