2015年02月

慰安婦問題は日本に対しなお重苦しい圧力をかけ続けています。
暗い影をも投げています。

「日本軍が20万人の女性を強制連行して、性的奴隷にした」

こんなデタラメがなお国際社会にははびこっているのです。

慰安婦は奴隷ではなかったことを示す一例を紹介します。

以前に私が自分の旧ブログで紹介した文学作品についてです。



慰安婦は性的奴隷ではなかった――伊藤桂一氏の名作が描く兵士と女性の交流
2007/09/27 13:38

日本軍のための慰安婦と兵士の交流を描いた小説に「水の琴」という作品があります。

作者は直木賞受賞作家の伊藤桂一氏です。伊藤氏自身、戦時中は日本軍人 として中国各地に駐屯し、慰安婦や慰安所も実際に目撃し、体験しています。

その経験に基づく作品「水の琴」はまさに恋愛小説です。兵士が慰安婦と交流し、 恋愛をするという物語です。『オール読物』昭和37年4月号に掲載されました。

軍隊のための売春というのは、今日の倫理規範からすれば、もちろん糾弾され、排撃されるべき事象でしょう。あってはならなかった悲しい事象ともいえましょう。

しかし日本軍の慰安婦たちは、アメリカ議会の決議が表現するような「性的奴隷」だったのか。日本軍将兵は慰安婦の女性たちを奴隷のように扱っていたのか。

この小説「水の琴」ではまったく異なる実態が描かれます。

この作品には以下のような記述が出てきます。

「私」というのは日本軍兵士、「あなた」というのは朝鮮出身の慰安婦の女性です。舞台は中国北部の揚子江ほとりの慰安所です。

                                           ☆                 ☆                ☆

「私たちはあのとき、水の豊かな国でめぐりあった。
そのときあなたは、ひとりの、まずしい朝鮮の遊女にすぎなかった」

「私には、だれよりもあなたが美しくみえたのだ。肉とともに、意志や情操をもひさぎつくしたあとの放心のなかに、あなたがよろめきながら生きていたのであったとしても、なお私にはそのあなたのなかに、掬むべき限りない馥郁(ふくいく)を発見できていたのだから」

「あなたとめぐりあったとき、だから私は、一本の藁をも掴むような想いで、あなたに縋って行きたかったのだろう。私は、生きては故山の土を踏めまいと覚悟 していた。ただ、なんの彩りもない自分の青春を抱いて、異郷の片隅で死を迎えたくはなかった。少しでも深く、あなたの谷間に溺れ込んで行き、自身の寂しさ をいたわってやりたかった。私はひとつの渦に巻き込まれたように、あなたとふたりで、ひとときの人生の薄明のなかを生きたのだ」

「私の手を引いて、その部屋へ案内してきたとき、あなたはひとりで夜の町に出て行って、露店で、一椀の家鴨(あひる)の肉を買ってきた。
 『食べなさい。おいしいのよ。食べなさい』
 何度もすすめ、その一ひらを箸でさしはさんでくれたものだった。その動作は無垢な心情に満ちていて、深い夜のムードのなかで、私を快く酔わしてきた。私 は素直に家鴨の肉をわけ合って食べ、長い流離を経てきているくせに、意外と純真なあなたの人となりにおどろいた。どのような境遇に陥ちていても、それ以上 は汚れることのない、無心に湛えられているものを、あなたが失わずにいるような気がしたのだ」
              ☆                 ☆              ☆


以上はほんの一部の引用です。

この「水の琴」では慰安婦の女性に恋してしまう兵士と、その兵士に優しさをみせる女性との悲しい交流がなおふんだんに描かれています。

その描写からは「性的奴隷」というイメージではなく、哀れでむごくはあるけれども、ふつうの男女の恋愛にさえ思える純粋な交情が浮かび上がってきます。

この作品はもちろんフィクションです。

しかし往時の戦争という背景のなか、だれもが明日をも知れぬ日夜を過ごしていた特殊な環境の下での、男女のやりとりが現代の規範といかにかけ離れていたかは、よくわかるでしょう。

そうした点を考えると、私は現代の規範で当時の現象の一部だけを取り出して、断罪することに対し、犯罪に近いような独善性をどうしても感じてしまうのです。



国際激流と日本

Xデーは近いのか?
オバマが「北朝鮮はやがて崩壊」と明言日本も怠るべきではないシミュレーション

2015.02.11(水)  古森 義久

北朝鮮の金第1書記、5月にロシア訪問へ

北朝鮮の朝鮮人民軍(KPA)の軍事演習を視察する金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)配信〔AFPBB News

米国のオバマ大統領が、北朝鮮の金正恩政権が崩壊するという展望を示した。そして、崩壊を早めるには非軍事的な圧力の強化がもっとも効果的だ、とも述べる――。

 米国の大統領が北朝鮮政権の崩壊をここまで明確に予測したのはかつてないことであり、注目に値する。特に日本にとっては、その展開が拉致問題にどう影響するかが懸念される。

 オバマ大統領が北朝鮮の崩壊に言及したのは1月22日のことである。あまり大きなニュースとしては報じられなかったが、米国の大統領が金正恩政権 をここまで激烈に非難し、しかもその崩壊の見通しをここまで明言することは珍しい。米国の北朝鮮に対する現在のスタンスを知るうえでも、その発言の内容を 少し詳しく知っておくべきだろう。


北朝鮮政府による日本人拉致事件はなお解決も進展もツユほどの兆しもありません。

外務省主体の北朝鮮との協議も不毛なままです。

そんななかで厳寒の北朝鮮に無理やり囚われたままのわが日本人同胞はどうしているのか。

また囚われの愛する家族の帰国を切望する人たちはどんな悲しみに耐えているのか。

今回、その被害者家族たちの集まりがあり、日本国民や安倍晋三首相に改めて協力を訴える
声が上がりました。そのうちの一つ、増元照明さんの発言の冒頭を以下に紹介します。


★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.02.10-2)北朝鮮の内部状況と拉致問題の現状‐東京連続集会83全記録2

■北朝鮮の内部状況と拉致問題の現状‐東京連続集会83全記録2

◆また同じことが繰り返されるので座り込みを行った

増元照明(増元るみ子弟)

 みなさんこんばんは。寒い中、これだけの方に来ていただいてありがとうござ
います。

 多くの方がもうご存知だと思いますが、昨年末の総選挙で無謀な戦いをしまし
た。これは本当に、外務省のやり方が、日本政府のやり方が無念だったからです。
あまりにもひどすぎて、もうこれまでの市民運動では限界があるのではないかと
いう思いがあり、政治家になって外務省をせめたてようと思って立ったのですが、
なかなか選挙というのは難しいものです。惨敗しました。

 その惨敗の後遺症がまだ残っていますが、その結果をみながら、昨年末に、今
年初めから外務省前で座り込みをやろうと決意しました。

 昨年3月に、日朝協議をするという話があって、そして期待のもてるような話
がありましたが、5月、7月、9月と日朝協議があり、その間に水面下で会って
いたという話も聞いていますが、それが10月の訪朝以来全く動いていない。も
う3か月全く動いていないんです。これを打破することができないようでは、ま
たこれまでと同じ12年が今後も続いてしまう。

 今身体を動かせるのは私くらいしかいませんので、その思いで、8時半から夕
方の6時まで、1月5日から9日まで座り込みました。その間、外務省の方たち
が、昼間に課長など、そしてプライベートで次官、最終的には局長と会って話を
しました。

 次官はプライベートで別の話もされましたが、結局言われるのは、「交渉を途
絶えさせれば、どうすればいいのか政策がない。制裁をかければ前に進むのか。
それさえも分からない中で制裁をかけきらない。そして交渉を切ることができな
い」というようなことでした。

 そういう話を聞くと、これではまた同じことが繰り返されます。座り込み2日
目に、ほとんど報道してくれなかったのでご存じない方もいらっしゃると思いま
すが、「外務省前で座っていてもまずいだろう。終わったらこんどは朝鮮総連前
に座り込もう」と思いました。(つづく)

こんな記事を書きました。

Japan In-Depth というサイトの古森義久の「内外透視」という連載コラムからです。

[古森義久]【全米衝撃!人気キャスター虚偽発言認める】~地に堕ちたテレビ報道の信頼性~

真のテレビ報道とは。。

古森義久(ジャーナリスト/国際教養大学 客員教授)

「古森義久の内外透視」

執筆記事プロフィールBlog

 アメリカのテレビ報道界に衝撃波が広がった。ニュース番組のアンカーとして全米でも最高の人気を誇ってきたNBCニュースのブライアン・ウィリアムズ氏の虚偽発言の自認である。同様の検証の少ない日本のテレビ報道界にとっても、他人事ではないだろう。


 ウィリアムズ氏といえば、「NBCナイトリー・ニューズ」のアンカーで編集長をも兼ねる著名なテレビ・ジャーナリストである。この番組は毎夕、全米 で900万人が視聴するとされ、現在55歳の同氏は2004年からこの番組アンカーを続け、テレビ報道では全米で最も人気のある人物とされてきた。


 そのウィリアムズ氏が番組で述べていた言葉が事実ではなかったと認めたのだ。具体的には「2003年の米軍のイラク介入時、現地で取材中の私が乗っ た米軍ヘリコプターが地上からのロケット砲の攻撃を受けて、被弾し、緊急着陸するという恐怖を体験した」とこれまで何回も語ってきたのを撤回して、「自分 の乗ったヘリが被弾したことはない」と述べたのだった。

 

 ウィリアムズ氏は2月4日の自分のニュース番組で非を認め、「実際に被弾したのは、自分の搭乗機の前に同じ地域を飛んだ他の3機のヘリコプターだった」と語り、この間違いを「自分自身の記憶違い」だとして謝罪を表明した。

 

 同氏もNBCニュースもこの「被弾の体験」を過去12年間ほど、何回もテレビ報道のなかで繰り返してきた。ところがこの1月末、同氏がまたこの「体験」を自分の番組で語ったのに対し、当時のイラクで実際に被弾したヘリの元兵士がついに「事実ではない」と抗議したのだった。

 

 現実には2003年3月、イラクのバグダッド西方で米軍のチヌーク型ヘリ3機が当時のイラク軍の地上砲火を浴びて、緊急着陸するという出来事があっ たが、ウィリアムズ氏とその取材班はその1時間ほど後に同じ地域で別のヘリに搭乗しただけで、被弾などはまったくなかったことが判明した。


 NBCではこの事態の展開を受けて、まずウィリアムズ氏が夕方の番組から臨時に降板することを決めるとともに、社内での正式の調査を開始した。同時 にウィリアムズ氏が2005年8月のハリケーン・カトリーナの被災地取材の際に述べた言葉にも虚偽の疑いがあることが2月7日付のワシントン・ポストなど の報道で明らかとなった。


 同氏は被災地のルイジアナ州ニューオーリンズ市で「滞在したホテルの周囲の水に死体が浮いているのを見た」とか「スーパードーム(巨大なスタジア ム)の屋上から絶望した被災者が飛び降りて自殺するのを目撃した」と、いずれもテレビ報道のなかで繰り返し述べてきた。ところがその二つの「目撃談」も現 地の実態とは異なる点が多いというのだ。


 この事態ではウィリアムズ氏の退陣は確実とみられる。同氏の虚言、あるいは事実と合致しない発言は実際のテレビ報道のなかで表明されてきただけに、アメリカのテレビ報道界全体の信頼性もがひどく傷つくことにもなる。

 

 しかし外部からみる限り、アメリカのテレビ報道で最も人気があり、知名度も高いベテランのジャーナリストがこの種のインチキな報告を重ねたまま、活 動を続けてきたとなれば、テレビ報道全体への限りない不信につながることは不可避だろう。なんだ、テレビの報道とは、こんなものだったのか、という不信で ある。



 安倍政権の戦後70年談話のあり方が論議を集め始めました。

 中国や韓国は当然のように、日本がその談話でまた過去の戦争などについての謝罪を表明することを
 声高に要求しています。

 アメリカのオバマ政権も日本に謝罪を述べてほしいという意向をちらつかせています。

 日本という国家も国民の永遠の全世界に対して、謝罪を続けねばならないのでしょうか。
 日本という国も国民も全世界で例外な邪悪の存在であり、そのことをいつもいつも、「すみません」
 と謝り続けねばならないのでしょうか。

 いやいや、そんなことはない。もう謝罪は止めなさいよ。

 こんな声がアメリカ側から起きてきました。
 そのことの報告です。

国際激流と日本

不毛な謝罪をまた盛り込むのか?
世界が注目する安倍首相の「戦後70年談話」米国の研究者が日本の誤った外交を指摘

2015.02.04(水)  古森 義久


 日本が「戦後70年談話」で再度謝罪を表明しても和解はもたらされない。謝罪は不毛である――米国でこんな意見が出てきた。


 2015年は第2次大戦の終結からちょうど70年の年である。終戦記念日の8月15日に安倍首相が発する「戦後70年談話」の内容をめぐって、早くも内外で論議が始まった。焦点は、安倍晋三首相の談話が戦争への謝罪を盛り込むか否かである。


 中国や韓国が安倍首相に対して、村山富市首相や小泉純一郎首相、さらには河野洋平外相と同様に戦争に関する謝罪を談話に盛り込むよう求めることは、当然予測される。中国と韓国の両政府はすでにその意向を表明している。

日本の謝罪を期待するオバマ政権

 だが、それ以上に日本にとって気になるのは米国の態度である。日本の同盟国、しかも世界で唯一の超大国、さらに第2次大戦で日本の最大の敵国だった米国が、安倍談話の文言についてどんな態度を示すかは大いに注目されるところだ。


 ただし一言で米国といっても、いろいろな存在がある。まずオバマ政権、そして議会、あるいは民間の学者や識者、そしてニュースメディアなど多様な機関や集団が異なった反応を見せることとなる。


 オバマ政権は、どうも安倍首相に従来どおりの謝罪の表明を期待しているようである。1月6日、国務省報道官は次のように発言した。

(つづく)

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